【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】ネタバレと感想。
バーフバリシリーズといいノリにノッているツインの配給で、またしてもとんでもない作品が登場!
さらにダイナミック完全版の上映も決定している【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】。
大迫力な戦車シーン、スローモーションな弾丸の軌道、のめり込んでしまうこと間違いなしの本作をご紹介いたします!
【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】のあらすじ
時は第二次世界大戦。
ソ連軍の士官・イヴシュキンは、初めての前線出撃時に少ない武器と兵士で挑むも、イェーガー大佐含むナチス・ドイツ軍に敗れて捕虜となってしまいます。
口を割らないイヴシュキンは拷問にあっていましたが、戦車戦演習のためにメンバーを探しに収容所を訪れていたイェーガー大佐に、ソ連の最強戦車とも言われるT-34の操縦を命令されてしまいました。
しかし相手は実弾使用可能であり、こちらは使用できないというとんでもなく不利な状況で演習を行うことになると聞き、当時共に出撃していた仲間たちと脱走計画を企てるのです。
【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】の見どころ・ネタバレ
ロシア本国で大ヒットを記録したアクション映画!
観客動員数800万人を記録するという大ヒット作品、【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】。
日本でも、ロシア作品として興行収入記録を更新した注目作品です!
近年、戦車映画といって思いつくのは【フューリー】(2014)や【パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人】(2016)でしょう。
ロシア映画といえば「薄暗くどんよりしたイメージ」を持っている方もいるかもしれませんが、本作はとてもテンション高く、エンタメ度を押し出した映画ではないかと思います。
ストーリーもわかりやすく、冒頭のアクションシーンからは、主人公・イヴシュキンに勘の良さとリーダーシップがあること・アクション重視であることが理解できるかと思います。
戦車戦のド迫力と、ロシア(ソ連)側を応援したい気持ちが高ぶって、テンションが上がっていく感覚になること間違いなしです!
迫力の理由はリアルの追求と…?
さてアクション重視な映画ということで、やっぱり引き込まれるにはリアル感が大切ですよね。
もちろん本作もリアル感を追求しており、戦車は現存したT-34やパンツァーを使用。
イチから作られた村のセットなど、しっかりとした志向で映画が制作されています。
しかし、相手を躱すシーンや弾丸のスローモーションなど、このCGの使い方はどこかで観たことがあるような?と思うことも……。
実は本作のVFXチーム、なんとあのバーフバリシリーズと同じスタッフの方々によるとのこと。
バーフバリシリーズを観たことがある方ならば、どうりで迫力がありありと伝わってくるわけだ!と納得してしまうはずです。
兵士目線で描かれる戦地
本作は上層部の駆け引きなどではなく、これでもかという現場目線で描かれており、ソ連側・イヴシュキンたちはもちろんのこと、ナチス・ドイツ側に関しても冒頭の戦いから戦地にて命を張って戦っているシーンが多く存在しています。
現場目線といえば、クリストファー・ノーラン監督の【ダンケルク】(2017)などが思い出されるかもしれません。
しかし、あくまでも「戦争はよくない」という、当たり前だけれど大切なことを伝えたい映画かというとそうではなく、ギリギリの状況下で精一杯戦っている兵士を称えるような内容だと思います。
イヴシュキンたちが見事脱走してから、すぐさまイェーガー大佐たちも追いかけてくるものの、ラストに向かうにつれ、互角レベルに腕のある両者をどんどん労りたい気持ちになるのではないでしょうか?
通訳者であるアーニャも、バレたらタダでは済まないことは十分理解した上で、イヴシュキンたちに手を貸し、脱走計画に参加しています。
死の覚悟をしつつも最後まで希望を捨てずに行動する力はとてもかっこよく、イチかバチかでも現状を変えたくて勝負する姿はぜひ見習いたいと感じました。
【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】まとめ
攻撃されて悲惨な状態になった兵士などは出てこないこともあり、痛いものが苦手な方やミリタリーに詳しくない方でも観やすい映画である【T-34 レジェンド・オブ・ウォー】。
戦車VS戦車という、アクション満載の前半からのハラハラ脱出劇に観客を飽きさせないストーリー構成になっています。
とはいえ、しっかりと凝っているので各戦車の搭乗員数や得意・不得意部分などミリタリー好きも満足して観ることができるのではないでしょうか。
また、無謀な計画を立てたイヴシュキンについていく覚悟を決めた、各メンバーの信頼関係やイヴシュキンとイェーガー大佐のライバル関係も、ストーリーが進むにつれ深まっていくのでバディものが好きな方にもぜひチェックしていただきたいと思います。
ちなみにイェーガーとはドイツ語で「狩人」の意。
イヴシュキンたちが脱走してからの彼の行動は、まさしく名前と一致します!
ソ連軍、ナチス・ドイツ軍というと歴史的にヴィラン側として描かれがちですが、考えや見方が変わるポイントのある映画だと思います。
© Mars Media Entertainment, Amedia, Russia One, Trite Studio 2018