映画【ハリーポッター】シリーズ第4作目【ハリーポッターと炎のゴブレット】。三大魔法魔術対抗試合”トライウィザード・トーナメント”が100年ぶりにホグワーツで開催されることになり、ハリーもホグワーツ代表として参加します。本作品はこのトーナメントがメインで描かれており、その裏では”闇の帝王”が復活する準備が着々と進められていきます。トーナメントではドラゴンや水魔との戦いがあり、更にダンスパーティーやハリーの初恋等、今までとは少し違ったハリーたちが見られます。
あらすじ
4年生に進級する前の休暇中、ハリーとロン、ハーマイオニーはロンの家族とロンの父の同僚家族と共にクィディッチワールドカップを観戦しに行きました。
その夜、観戦に来ていた観客にデスイーターが襲いかかり、場が混乱する中 ”闇の印” が打ち上げられます。
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新学期になり、ホグワーツでは”トライウィザード・トーナメント”が開催されることが発表されます。
トライウィザード・トーナメントは”三大魔法学校対抗試合”と呼ばれ、ホグワーツ魔法魔術学校とダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーの3つの学校が集まり、各学校の代表者1名が炎のゴブレットにより選出され競い合うもの。
参加資格は17歳以上という年齢制限が設けられ、ハリーたちは出場資格がありません。
しかし、何者かによってハリーがホグワーツ代表として選ばれてしまいました。
ハリーは周囲の力も借りながら課題を次々とクリアし、最終課題で同じくホグワーツ代表のセドリックと優勝杯にたどり着きます。
ところが、ここでもまた何者かによってセドリックと共にヴォルデモートがいる場所へと移動してしてしまったのです。
【ハリーポッターと炎のゴブレット】ネタバレと解説。
トライウィザート・トーナメントと炎のゴブレット
本作品のメインストーリーの”トライウィザート・トーナメント(三大魔法学校対抗試合)”は、ヨーローッパの中でも最も強力である三校が、優勝杯と賞金を獲得するために競い合います。
過去に死者も出したことがあり開催が中止されていましたが、17歳以上という条件付きで100年ぶりに開催されることになったのです。
参加するには”炎のゴブレット”に名前を入れて立候補し、ゴブレットが各学校から1名選出する仕組みになっています。
17歳以下の魔法使いは立候補出来ないように、ダンブルドア校長が魔法を掛けゴブレットの周りに近づけないようにしていました。
ハリーは17歳以下だったため参加資格がありませんでしたが、各校の代表選手を発表するとき最後にゴブレットがハリーの名前を挙げました。
これによりハリーは、ロンや周りの生徒から”魔法を使って自分の名前をゴブレットに入れ立候補したのではないか”と疑われ孤立してしまいます。
トライウィザート・トーナメントとは、これほどまでに皆が憧れるトーナメントだったのです。
ホグワーツの代表選手は、ハリーの他にセドリック・ディゴリーが選ばれました。
歴史上初めて4人で優勝杯を巡って競い合うことになります。
ダームストラングとボーバトン魔法アカデミー
ダームストラング専門学校
ダームストラング専門学校は、闇の魔術を教えることで有名な学校で、マグル生まれの入学を認めていません。
校長は元デスイーターイゴール・カルカロフ。
過去アズカバンに投獄されていましたが、仲間のデスイーターを密告、引き渡したことで無罪放免となりました。
ダームストラング専門学校の代表選手はビクトール・クラムです。
ボーバトン魔法アカデミー
ボーバトン魔法アカデミーは、山の中に魔法で作られた庭園と城は訪れた人たちが美しすぎると声を揃えるほど。
校長のオリンペ・マクシームは巨人の血をひいているため、ハグリッドよりも背が高いのが特徴で優雅で才気に溢れた人物です。
ボーバトン魔法アカデミーの代表選手はフラー・デラクールです。
ハリーの初恋や生徒たちの思春期
ハリーはハーマイオニーと恋仲になるのではなく、本作品で登場するチョウ・チャンというレイブンクロー生と恋に落ちます。
チョウの印象としては、賢くて友だちも多くいわゆる高嶺の花のような存在でした。
セドリックもチョウを思っていて、トライウィザード・トーナメントでのダンスパーティーではセドリックとチョウがペアで踊っています。
ハリーやロンが異性として見ていなかったハーマイオニーは、ビクトール・クラムにダンスパーティーに誘われていました。
また、ハーマイオニーが自分を異性として見てくれないハリーとロンに怒るシーンは、青春時代にありがちなシーンとして描かれています。
ハリーをはめた真犯人
本作品から初登場のマッドアイ・ムーディーは元闇祓いで、闇の魔術に対する防衛術の教授として赴任してきました。
孤立してしまったハリーにトーナメントの課題を達成するための助言をくれたり、ハリーがドラコに魔法をかけられそうになった時にはドラコを小動物に変えてしまったりと世話を焼いてくれます。
そのおかげでハリーは次々と課題をクリアし、優勝杯に辿り着きました。
しかし、それは仕組まれたことだったのです。
実は、マッドアイ・ムーディーは変身薬の”ポリジュース薬”を飲んだバーディー・クラウチJr.でした。
バーディー・クラウチJr.はヴォルデモートの手下のデスイーターで、アズカバンに投獄されていたはずでしたが、誰も気付かないうちにアズカバンから脱獄し、ヴォルデモートが復活するための準備をしていたのです。
クィディッチワールドカップで闇の印を打ち上げたのもバーティー・クラウチJr.でした。
ヴォルデモートが復活するためにはハリーの血が必要だった為、ハリーが優勝杯に触れた瞬間にヴォルデモートがいる場へ移動させられたのです。
同時に、優勝杯に触れたセドリックも移動してしまい、最初の犠牲者になってしまいます。
そして復活の儀式が行われ、ついにヴォルデモートが肉体を取り戻し完全復活してしまったのです。
感想
今回、ヴォルデモート卿が復活を遂げてしまいますが、学校の行事であるトライウィザード・トーナメントがメインで描かれている為、楽しく観ることができます。
本作品で初めてホグワーツ以外の魔法学校が登場するので、どこの国にも魔法学校があるのではないかと胸が躍りました。
ヴォルデモート卿が復活するのに邪魔だったセドリックが、ピーター・ペティグリューに”死の呪い”をかけられたときは恐怖を感じました。
一瞬で命を奪う”死の呪い”がきちんと描かれたのはシリーズで初めてで、こんなにも怖いものかと頭から離れなくなり、ヴォルデモート復活の恐ろしさがより引き立っています。
ヴォルデモート卿によって初めての犠牲者が出てしまった本作品。
中盤ではドラゴンや水魔との対決など盛り沢山な内容なので、最後まで飽きずに集中して鑑賞して頂ける作品です。
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