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【ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!】「今」帰ってきた、愛するふたりにこころから乾杯を。

【ビルとテッドの時間旅行 音楽で世界を救え!】あらすじと感想。

アレックス・ウィンターとキアヌ・リーヴスによる伝説のコメディ映画が2020年というタイミングで帰ってきました!

前作【ビルとテッドの地獄旅行】(1991)から実に29年ぶり。随分長い時を経て帰ってきたふたりの近況は如何ほどに?

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【ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!】あらすじ

伝説のロックバンド「ワイルド・スタリオンズ」はかつて、彼らの音楽が世界を救うと言われたビルとテッド。

前作では赤ちゃんだった娘のビリーとティアもすっかり音楽好きとして成長し、ふたつの家族は現在もカルフォルニア州サン・ディマスに住んでいます。

しかし、世界を救うはずの音楽が作れずバンドの人気に陰りが差してきていました。

テッドの父ジョナサンからも怒られ、妻たちであるプリンセス・ジョアンナとプリンセス・エリザベスの仲も怪しくなり、いよいよまずい方向へ……と思っていたところに、タイムマシンで未来からやってきた女性ケリーが現れます。

彼女はいつか昔、ビルとテッドの人生を大きく変えたルーファスの娘だといい、2人は彼女が言うままに2720年のサン・ディマスへとついていきます。

そこで出会った「偉大なリーダー」は、2人に「77分25秒以内に世界を救う曲を作らないと世界は破滅してしまう」と衝撃的な発言をし、世界はビルとテッドの手に委ねられました。

ふたりは未来の自分たちが世界を救った曲を持っているはずだと再びタイムトラベルへ。

しかし「彼らの死が世界の破滅を止めるトリガーなのでは?」とも考えているリーダーは、ロボットを使ってビルとテッドの暗殺計画も企てており……!?

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【ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!】の見どころとネタバレ

まさしく「今」公開されて、大正解な映画

ローリングストーン誌が「パンデミックでブルーになっている私たちを笑顔にさせてくれる、最高に笑顔になれる特効薬!」と評する本作。

中年になっても変わらないビルとテッドの絆はもちろん、親や以前別れてしまった友人との和解、そして世界を救う音楽。

このすべてが笑いと共に詰め込まれた作品です。

本当にまさしく、今このタイミングにぴったりな映画ではないかと思います。

ストーリーは、夫婦関係やバンドの進路が不安定になるところから始まりました。

通常であれば、人気が落ちたり妻たちと微妙な空気になったりしていたら性格が変わりそうなものですが、そんな状況でもビルとテッドは昔のまま、仲の良いまま。

しかもリーダーから告げられた「世界を救う曲」は今の自分たちには作れそうにない、と未来の自分たちの元に探しに、かなり小刻みに年数を合わせて行くくらいのゆったり感です。

時間がないというのに

パパたちが未来へ行っている間に、彼らの娘たちであるビリーとティアはロボットによるビルとテッドの暗殺計画を知り、助けになるべく「偉大なるミュージシャンたち」を、ビルとテッドのバンドにスカウトするため過去へ向かいます。

ふたつのチームのシーンが交差しながら進んでいきますが、山あり谷あり!

未来のビルとテッドのダメダメ変貌ぶりに世界は救えないのでは?とハラハラしている間にも、ビリーとティアは超大御所をスカウトして時代を飛んできます。

しかし、途中ロボットのミスで殺されてしまい地獄落ちに……と、何でもアリの展開にくすくす笑えること間違いなしです!

和解することのたいせつさ

ビルとテッドが「世界を救うために曲を作り続けている」ということに、苦い顔をしているのはテッドの父ジョナサンです。

売れていればまだしも、現在生活を支えているのは妻たちのジョーとリズ。

前作の天国と地獄のことに関しても、本当の出来事だと信じていない様子。

いい加減現実を見ろ、と冒頭で怒っていましたが、自らもロボットのレーザーによって殺され地獄に落ちたことで、のちに娘たちを追って死んで地獄へやってきたテッドと無事和解!

なんとか生き返るために死神に掛け合うものの、バンドメンバーから外されたことを根に持ちつつ、以前ビルとテッドを生き返らせたために降格されてしまったことを理由に断るものの、娘たちの助けもあって謝罪し合います。

「大人たち」が謝罪するシーンがきっちり描かれている作品はなかなかないような気がしますが、本作はまさしく自らの非を認めつつ和解し合うシーンが2回も訪れるのでほっこりします。

場所は地獄ですが

受け継がれる意思

結局のところ「世界を救う曲」を老人ホームにいた自分たちから手に入れたものの、ロボットに地獄に落としてもらうためにUSBを壊してしまっていたビルとテッド。

最終局面で曲がない、と思っていましたが、それが自分たちの娘たちを指すのだと気がつきます。

あくまでも自分たちはサポートだと判断して、娘たちに託す姿がさらっとしていてとてもかっこいいですし、ビリーとティアもそれに応えるべく全力で、彼女たちが吸収してきたであろう膨大な音楽データを用いつつ「サンプリング」というパパたちとは異なる手法で、バンドメンバーと共に曲を作っていきます。

この「世界を救う曲」ですが、あくまでも”リリックがなく音楽だけ” というところがポイントだと考えます。

18世紀のウィーンからはモーツァルト、古代中国からは伝説の笛吹きリン・ルン、紀元前のアフリカからはドラマーのグロムと、国も違えば時代も違うメンバーで構成されているバンドであり、楽器で応えるように奏でる音とボディランケージで会話をしていました。

世界の人間全てに【”英語”が伝わらない】ということをひそかに描きつつ、それでも「音楽」というひとつの物事で人々は繋がれる、ということを証明してくれるラスト~エンドロールではないかと心から感じました。

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【ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!】感想

なんだかよくわからないことが原因で世界が滅亡に追い込まれていて……という、ありきたりな始まり方といえばそうですが、やっぱり今想像してしまうのはコロナ禍のこと。

終わりが見えない手前、不安がずっとつきまとってやみません。

しかし、本作を観てみると時代も場所も違う人々の団結が世界を救っていました。

諦めることなく、滅亡ギリギリでも楽しそうに音楽を奏でていました。

そんな彼らに、今この時代を乗り切るヒントを教えられたのではないかと思います。

さて、本作は「ビルとテッド」の話でもあり、その娘たち「ビリーとティア」の話でもありました。

世代交代のために新しくキャラ出てくることはよくあるかと思いますが、今回女性キャラを新たに立たせたけれども「女性らしさ」を描くのではなく、「ビルとテッドの意思を継承している人間」として描かれている点がとても好感が持てました!

どのキャラも目立っていて引けを取りませんし、とても楽しく観ることのができる作品だと思います。

前2作を観ていなくて十分楽しめますが、観ておいた方が間違いはありません。

年末年始やステイホーム時間に遡って観てみるのもおすすめです!

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