映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ネタバレ。『アイアンマン(2008)』よりスタートし、今や名前を聞いたことがない方はいないのではないかというくらいに浸透したアメコミ、マーベル映画。
その勢いは興行収入1位だった『アバター(2009)』を超えて世界一に躍り出たほど。
マーベルシネマティックユニバース(MCU)と称される世界線で、今長きにわたる旅が終わりを迎えました。
多くの大物俳優たちがドラマ溢れるヒーローたちを演じ集結した本作が、アベンジャーズシリーズの終着点。
今までの作品についても少し触れながらご紹介させていただきたいと思います。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』あらすじ
2018年、最強の敵・サノスによるインフィニティ・ストーン6つを用いた大量殺戮(=スナップ)で、全宇宙の生命の半分が消されてしまってから(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』)3週間が経過。
機器が壊れてしまったこともあり、宇宙を漂流するしかなくなってしまったアイアンマンとネビュラは、死を覚悟しながらもゲームをしながら時間をつぶしていました。
酸素が無くなるのも時間の問題で、トニーは死を覚悟します。
しかし、奇跡的に間に合ったキャプテン・マーベルの助けで危機を回避し、無事地球に戻ることができたトニーとネビュラ。
地球では、キャプテン・アメリカをはじめとしたアベンジャーズの一部と、キャプテン・マーベル、ロケット、ネビュラの協力のもとに、2日前に使用されたというインフィニティ・ストーンのパワーの跡をたどり、隠遁していたサノスを急襲することに。
しかし、すでにインフィニティ・ストーンはサノスの手で破壊されていたのです。
ソーの手でサノスにトドメが刺されても、半分の生命を取り戻すことはできず、1つの長い戦いの区切りがつきました……。
時が流れて5年後の2023年。
生き残った半数の人々は、あの頃の絶望を抱えながらも、前を向きつつ平和に過ごしていました。
ヒーローたちは失った者たちとセラピーを行ったり、何か危険なことが起こっていないかのチェックなどを行っていましたが、あるタイミングで量子世界へと取り残されてしまっていたアントマンが奇跡的に元の世界へ戻ってきたのです。
これにより、タイムトラベルができるのではないかと考えたキャプテン・アメリカは、ナターシャとスコットと共にトニー・スタークを訪ねました。
しかしトニーは、タイムマシンなど実現するはずがないと消極的で、頑なに拒んだためバナ-博士(ハルク)に相談することに……。
バナー博士は、ハルクのままの姿で以前のように我を忘れることなく平和に暮らしていました。
キャプテンの要請でタイムマシンを作りスコットで実験してみましたが、年老いたり若者になったり、赤ちゃんにまで変わってしまうと言う不安定なもの。
その時です、トニーが密かに作り上げていたタイムマシンを持参して、やって来たのです。
実験に成功したとはいえ、生存率100%だという確証は得られないものの、アベンジャーズは自らの命を懸けて、失った人々を取り戻すことにしたのですが……。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレと見どころ
ナターシャの犠牲
冒頭は、アベンジャーズらしい戦いのシーンとかはなく、サノスの襲撃で失った人々や愛する人々を取り戻すことに奮闘します。
サノスがストーンを集める前にタイムスリップして、6つ全てを回収しました。
しかし1カ所だけ。ストーンと引き換えに、魂を犠牲にしなければならない場所があったのです。
これは、サノスがガモーラの命と引き換えにストーンを手に入れた場所。
ここには、ナターシャとホークが行きましたが、お互いが自分が犠牲になるつもりでいたので、”犠牲争い”と言うべき事態が起こりました。
ホークは、世界各国でマフィアを殺しまわっていたこともあったことから、自分が犠牲になるべくだと思い、ナターシャも過去に自分がやってきたことを上げて、自分が犠牲になるべきと考えていたのです。
結果、ナターシャが自らの命を犠牲にしホークがストーンを持ち帰ることに。
ナターシャを失ったホークの悲しみは計り知れません。
ヒーロー集合が鳥肌モノ
ストーンを6つ集めて、亡くなった人々を取り戻した瞬間、2014年のサノスも大群を引き連れてやってきました。
アベンジャーズは、ストーンを渡すまいと必死で戦いますが、明らかに戦力が足りません。
ここで終わりか……という所で、全てのヒーローが集結!
その瞬間は、鳥肌が立ち涙がスーッと流れるほどの感動がありました。
オコエ、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラック・オアンサー、スターロード、ドラックス、グルート、マンティス、ワンダ、ワスプ、ファルコン、ウィンター・ソルジャーなどなど……。
これだけ豪華なヒーローが勢ぞろいするのは、まさにお宝もの!
そういった意味でも、是非ご覧頂きたいです。
MCUの11年間を噛みしめて
「はたして売れるだろうか?」とマーベルが賭けで始めた『アイアンマン(2008)』から今年で11年。
ここまで世界的・爆発的人気を誇るシリーズへと変貌を遂げると、誰が当時予想していたでしょうか。
『アベンジャーズ(2012)』から考えると、とても多くのキャラクターが登場するようになったと思いつつ、前作であるインフィニティー・ウォーからかどのような展開になるのか気になっていた方も大勢いらっしゃると思います。
MCUシリーズはその時期の、主にアメリカの時事問題や世界的問題(環境問題や女性問題)を織り交ぜながら映画が作られてきたように感じます。
全員背負ってきた過去はもちろん、性別や国などが違うからこそ、多くのヒーローが登場しているのではないでしょうか。
そんなヒーローたちが集結し、1度は負けてしまった世界にもう1度リベンジして平和を取り戻したいという気持ちで挑んだストーリーを描いたのが本作になります。
さて、シリーズものというのはさみしいですがいつか終わりを迎えます。
それが『アベンジャーズ/エンドゲーム』であり、これを機に長く演じてきたキャラクターを【卒業】する俳優さんたちもチラホラ……。
たくさんの歴史を紡ぎ、大きく映画界を変化させてきたシリーズであろうMCU作品、まだ触れたことがないという方はとりあえず1作、どれか観てみてはどうでしょう?
今後はどうなっていくの?――フェード5
先程フィナーレと書かせていただきましたが、「アレまだ続くの!?」と思われた方も多いかもしれません(笑)。
そうなんです、ヒーローは消えることはありません。
MCUには「フェード」と呼ばれる時系列のまとまりがあり、作品から作品まででフェード1、2と区切られています。
確かにエンドゲームでは様々な【フィナーレ】を迎えていはいますが、新キャラクターの登場や人気キャラクターの過去が判明したり、はたまた昔のキャラクターが戻ってきたりと、まだまだおもしろい展開を目撃することができそうです!
2020年5月に公開予定の『Black Widow(原題)』を皮切りとして、映画5本・ドラマ8本という構成のよう。
今後の情報をお楽しみに!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』まとめ
『アントマン(2015)』、『ブラックパンサー(2018)』などといったヒーロー単独映画と異なり、どうしてもクロスオーバー作品で、多くのキャラクターが登場するアベンジャーズシリーズは賛否両論になりがちだと思います。
それは自分の応援している好きなキャラクターや物語の受け取り方・考え方によって変わるからです。
それは前作から続く本作も然りで、ある方にとっては酷くつらい結末だと捉えて心を痛めるかもしれませんし、またある方にとっては素敵な終わり方だったと納得しているかもしれません。
ファンが多い分、どうしてもレビューなどを見て「この考え方は少数派なのかもしれない……」と不安になることもあるかもしれませんが、どの映画でも感想は人それぞれだと思いますので、自分の気持ちをそのまま大切にしていただきたいです。
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