【ハリー・ポッターと秘密の部屋】ネタバレと解説。”例のあの人”の過去、ハリーを狙う理由とは?

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大人気ファンタジー映画【ハリーポッター 】シリーズの第2作目【ハリーポッターと秘密の部屋】。本作品は2年生に進級したハリーが、ロンとハーマイオニーと共にホグワーツにある”秘密の部屋”の謎に迫る物語です。進級したハリーたちの成長と、宿敵”例のあの人”ヴォルデモートの過去や巨大な蛇との戦いも見どころ。

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あらすじ

2年生になったハリーは、長期休暇中にロンやハーマイオニーからの手紙が一通も届かないことに不安を感じていました。

そんな時、ハリーの元に”屋敷しもべ妖精のドビー”と名乗る、細長い手足に大きな目玉、先端が尖り垂れた耳をした生き物が現れました。

ドビーはハリーに「ホグワーツに戻ってはいけない。危険だ。」と忠告しましたが、ハリーはそれを聞かずにホグワーツに戻ってしまいます。

ところが、ホグワーツではドビーの忠告通り猫やゴースト、生徒までもが石になっていく不可解な事件が起き始めたのです。

ハリー、ロン、ハーマイオニーはこの事件の謎を突き止める為に調べ始めますが、ハーマイオニーまでもが石になってしまいます。

ハリーとロンは、みんなを元に戻すため”スリザリンの継承者”、”秘密の部屋”というキーワードを手掛かりに事件の真相に迫ります。

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【ハリーポッターと秘密の部屋】解説とネタバレ(前半)

屋敷しもべ妖精ドビー

ホグワーツに入学して1年が経ち、夏休み中はダーズリー家に帰ってきたハリーの元に屋敷しもべのドビーだと名乗る妖精が現れました。

屋敷しもべ妖精とは、仕える主人に対して非常に献身的で忠誠心の強い魔法動物です。

彼はハリーにホグワーツに戻っては危険だと忠告しに来ました。

しかし、当然のごとくハリーは反抗します。

するとドビーは、ダーズリー家の大事な商談をぶち壊しにしたり、9と4/3番線への通路を封じたり、クディッチの試合で邪魔をしたりと様々な悪戯を仕掛けてきたのです。

ドビーはハリーのことを尊敬し好きすぎるあまり、とにかくお節介をやくことが多くハリーを困らせます。

*シリーズ終盤ではキーパーソンになるキャラで、ハリーのピンチには助けに来る憎めないかわいい妖精です。

空飛ぶ車でホグワーツへ

ドビーの仕業でホグワーツ特急に乗り遅れてしまったハリーとロンは、ウィーズリー家の空飛ぶ車でホグワーツを目指します。

ところが、空飛ぶ車は言うことを聞いてくれず、ハプニングだらけの道のりになってしまいました。

やっとの思いでホグワーツに着いたものの、”暴れ柳”の上で車が停止してしまい、車はめちゃくちゃにされてしまいます。

ボロボロになった車はハリーとロンを追い出しどこかへ消えてしまいました。

石になる生徒

ハロウィンの日、フィルチの猫が石になって発見されました。

「”スリザリンの継承者”によって”秘密の部屋”は開かれた」と噂が広まり、ゴーストや生徒、そしてハーマイオニーまでもが次々と石になってしまいます。

石にされる生徒は決まってマグル出身者ばかりでした。

ホグワーツにはロンのように魔法一族・純血の生徒もいれば、ハーマイオニーのように魔法が使えない両親・マグルを持つ生徒もいます。

ホグワーツ創設者のひとり、サラザール・スリザリンはマグル出身者を差別する傾向にありました。

それが原因で他の3人と仲違いし、ホグワーツを去ることになったのです。

サラザール・スリザリンは、ホグワーツを去る際 校内に”秘密の部屋”を作り、マグル出身者を追い出す為に恐ろしい怪物バジリスクを潜ませていました。

そして今回、スリザリンの継承者が秘密の部屋を開きバジリスクを目覚めさせたてしまったのです。

バジリスク、直接目が合っただけで死んでしまうという恐ろしい怪物。

ただ、石にされた者たちはカメラ越しや鏡、水に写ったバジリスクと間接的に目が合ったために死なずに済んだのです。

それでも過去には、バジリスクと目が合ったせいで亡くなった生徒がいました。

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【ハリーポッターと秘密の部屋】解説とネタバレ(後半)

 トム・リドルの日記

ハリーは、偶然「書き込むと会話が出来る日記」を手にしました。

日記の裏には”トム・マールヴォロ・リドル”という名前が記されていましたが、中には何も書かれていません。

気になったハリーは日記にインクを1滴垂らしてみましたが、インクはすぐに吸収されまた白紙に戻ってしまいます。

次にハリーが「僕の名前はハリー・ポッター」と書き込むと、今度は「こんにちはハリー・ポッター。僕はトム・リドルです」という文章が返って来たのです。

会話が出来る日記だと分かったハリーは、秘密の部屋について尋ねてみました。

すると、「日記の文字は教えることはできないけど見せることは出来る、ハリーを50年前にお連れする」と書き込んできたのです。

その直後、6月13日と日付が掛かれたページが光り、ハリーは日記の中に吸い込まれてしまいました。

ハリーが見せられたのは、日記の持ち主であるトム・リドルという人物、つまり “例のあの人”・ヴォルデモート(スリザリンの継承者)の学生時代だったのです。

トム・マールヴォロ・リドルのスペルTOM MARVOLO RIDDLEの文字を入れ替えると、「I AM LOAD VOLDEMORT」となる。

さらにこの日記は、のちに”分霊箱”であることが分かります。

分霊箱とは、自分の命を切り分け分裂した魂を納めた魔法器。

この分霊箱により、ヴォルデモートは生きながらえることができたのですが、【ハリーポッター と謎のプリンセス】では分霊箱について詳しく描かれており、シリーズ後半はこの分霊箱をめぐる旅がメインになります。

 秘密の部屋とスリザリンの継承者

【ハリー・ポッターと秘密の部屋】では、ハリーとロンが”秘密の部屋”への入り口が3階の女子トイレであることや、”嘆きのマートル”が過去にバジリスクに殺された生徒であることを突き止めました。

ハリーとロンは、ギルデロイ・ロックハート先生と共に秘密の部屋へ向かいましたが、ロンとギルデロイロックハート先生が瓦礫に閉じ込められてしまったため、ハリーひとりで前に進みます。

ハリーがたどり着いた先には、ロンの妹ジニーが倒れており、側にはトム・リドルの日記とトムがいました。

実は、ジニーは日記に操られて秘密の部屋を開けてしまったのです。

スリザリンの継承者であるトム・リドルは、ホグワーツの生徒だったときに秘密の部屋を開けました。

この時、マグル出身者のマートルが殺されています。

トムは、再び”秘密の部屋”を開けるのは危険と判断し、16歳の自分を日記に閉じ込めスリザリンの継承者を待っていたのです。

今回、トム・リドルが再び秘密の部屋を開けたのはハリーを殺すためでした。

*トム・リドルは、特別な魔力を持たない赤ん坊だったハリーが、偉大な魔法使いを打ち破り、傷ひとつで済んでいたことに納得いかなかった。
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感想

今回、ヴォルデモートを完全に倒すために重要な”分霊箱”が初めて出てきます。

本作品ではまだ日記が”分霊箱”だと認識されていませんが、この日記こそがヴォルデモートを倒すための重要なアイテムで、シリーズの中でもヒントに繋がるものです。

シリーズが進むにつれ、魅力的な魔法使いになっていくジニーが本作品ではまだ可愛らしい少女というところも見どころのひとつです。

1作目に続いてまだダークな部分が少なく、お子さんでも観やすい作品なのでご家族で鑑賞するのにオススメです。


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