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【ワンダーウーマン】ネタバレと見どころ。「今日」を救った彼の愛する世界を救え!

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【ワンダーウーマン】(2017)ネタバレと見どころ。2020年の暮れ、延期することなく【ワンダーウーマン1984】(2020)の公開もあって気になっている方も多いであろう【ワンダーウーマン】(2017)。ガル・ガドット演じるワンダーウーマンとは、そもそもいったい何者……?

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【ワンダーウーマン】のあらすじ

ルーブル美術館で働くダイアナ・プリンスの元へ、ウェイン・コーポレーションのブルースからひとつのスーツケースが届けられる場面からストーリーは始まります。

ケースの中身は1枚の写真の原版。

現代から100年前の1917年、第一次世界大戦時のもので、兵士たちと映っているのは彼女自身でした。

ダイアナは当時のことを回想し始めます。

100年以上前のことです。

ダイアナは女戦士アマゾン族しか住んでいない島・セミスキラで生まれ育ちました。

戦士に憧れるものの、島の女王でありダイアナの母ヒッポリタからは反対されています。

それでも、ヒッポリタの妹で最強の戦士であるアンティオペ将軍から直々に指導を受けるようになりました。

ある日、アンティオペとトレーニングをしていると、突如強烈なパワーを発揮したダイアナはアンティオペを負傷させショックを受けます。

岸壁にとぼとぼとやってきた彼女は、外界から隔絶するための不可視の霧を偶然にも超えてきた飛行機が海へと墜落していくのを見てしまいます。

ダイアナは咄嗟に海に飛び込み乗っていた男性を救出しました。

ダイアナが自分とは違う生き物を不思議がっていると、男性を追ってきた兵士たちが船で島に上陸します。

その異変に気がついた女戦士たちも駆けつけ、戦闘が始まりました。

ダイアナも戦闘に飛び込みますが、彼女を庇って銃弾を受けたアンティオペは亡くなってしまいます。

アマゾン族の勝利で幕を閉じた戦闘でしたが、戦った兵士たちとは異なる服装かつ女戦士たちに加わって戦っていたパイロットの男性は捕えられてしまいました。

いったい男性は何者なのか……?

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【ワンダーウーマン】の見どころ・ネタバレ

強く美しい❝ヒーロー❞登場!

近年多くのアメコミ映画が公開・配信されていますが、その中でも注目されることが多いのは女性キャラクターかもしれません。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にも多くの女性キャラが登場しますが、ここでご紹介するのは【キャプテン・マーベル】(2019)。

当時マーベル史上初の女性監督が手掛けたこと、主人公キャロルのパワーが圧倒的であること、また本編構成が恋愛よりも友情に重きが置かれていることなど、とても話題になったので覚えている方も多いのでしょう。

もちろん本作【ワンダーウーマン】を手掛けているのも女性であるパティ・ジェンキンス監督。

彼女は2作目である【ワンダーウーマン 1984】(2020)も監督を続投しています。

【バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生】(2016)にて初登場し、強く美しい姿を見せたワンダーウーマンですが、いかにして彼女は❝ヒーロー❞となっていったのか?

その彼女の壮大なストーリーが明かされるのが本作です!

世界の何もかも新鮮!

ダイアナは生まれてからずっとセミスキラ島で過ごしていたために、島の外のことは何も知りませんでした。

世界的な戦争を抑えるために、もう二度と島へは戻れないことを承知でパイロットのスティーブ・トレバーと共にロンドンへ向かうことにしたのです。

そこから先は、彼女の知らないことだらけでした。

島とは到底異なる建物や街ゆく人々、車などに興味津々でなんとも無垢な子どものよう。

スティーブはそんな彼女を放っておくことなく色々と教えつつ、半裸に近い格好のダイアナをどうにかすべく、自分の秘書・エッタとデパートで服を選びますが「これじゃあ戦えないわ」「どこに剣を差しておくの?」と、斜め上の質問をしてくるシーンに思わずクスッとしてしまうかも。

猥雑な世界にはじめは戸惑っていた彼女ですが、スティーブと一緒に街の中を歩いたりはじめてのアイスクリームに感動したりと楽しいひとときを過ごしていましたが、その後ドイツ軍が行おうとしている毒ガス攻撃を止めるため前線へと向かうことになります。

ちなみに【ワンダーウーマン 1984】では、立場が逆転して100年後の世界に舞い戻ったスティーブがすっかり現代に適応したダイアナにあれこれ訊きまくるシーンがあります。

人間もダイアナとは違うパワーを持っている

ダイアナが驚異的なパワーを有している故に、あくまでも普通の人間であるスティーブやその仲間たちはどう描かれているのか?ダイアナのパワーに圧倒されて霞んで見えやしないのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その部分の描き方がうまい!と感じるのが本作だと思います。

伝説の通りならば、諸悪の根源・アレスであるはずのルーデンドルフ大佐を倒せば止まるだろうと信じていたのに止まらない戦争。

混乱するダイアナに「誰にでも悪い心は存在する」と説明するスティーブ。

どうしたってダイアナのパワーにはスティーブたちは勝てはしません。

しかし、彼らはそのパワーを羨んだり妬んだりはしません。

そして「世界で生きている」時間は彼女よりも長く、混濁した世界における希望、それと同時に理不尽さも知っています。

軍人として従事しているスティーブたちは特に理解していることでしょう。

人間たちが勝手に始めた戦争を、本当に私が救わないといけないのか?

「戦争は僕たちみんなの責任だ」と言うスティーブに対し「わたしの責任じゃない」と返すダイアナ。

「でも僕の責任なんだ」「人間が救うに値するかどうかではなく、人間を信じるかどうか」と応えられる人がどれほどいるでしょう!

毒ガス攻撃を阻止するべく「行かなければならない」と言って、輸送機の破壊工作を行う。

その場にいる人間として【今本当にすべきこと】を選択し、なお実際に行動に移すことができる、という勇気ある大きなパワーを秘めていると思います。

それは、この時点でのダイアナには表現できることのない姿である故に、彼らが見劣りすることなく本作の重要人物である、ということの証明だと感じました。

ダイアナとスティーブの絆

本作のいちばん印象に残るセリフと言えば、「僕は今日を救う 君は世界を救え(I can save today. You can save the world.)。」なのは間違いないでしょう。

最初は、爆発の聴覚障害で視聴者には聴こえなかった彼の最期の言葉の重大さに、思わず涙した方も多いでしょう。

残酷でつらい場面に出会っても前に進んできたスティーブが、大切にしていた父の腕時計をダイアナに託しながらもっと時間があれば、と惜しみつつ「I love you!」と言いながら去っていく彼のなんとカッコイイこと……!

人間に対して疑念を持ち始めていたダイアナは、アレスと共に人間を滅ぼして楽園を作ることだってできました。

しかしそれをしなかったのは、毒ガス攻撃を阻止したあとの世界のことはわからないけれど【今自分がやれる最大限の良い行い】を、自らを犠牲にしてまでいったスティーブがいたからこそではないか、と考えます。

そのため、ダイアナは「人間を、愛を信じよう」と決意した瞬間に神の力を覚醒させ、スティーブが愛し【今日】を救ったこの世界の【未来】を救うべく、アレスを倒す選択をしたのだろうと思います。

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【ワンダーウーマン】まとめ

失ってからようやく大切な人だったと気づいたダイアナは、その後も人間たちの生きるこの世界で過ごしていくわけです。

ラストで、ブルースが原版を送ってくれたことに対してお礼のメールを打つダイアナの文章、「Thanks for bringing him back to me.(彼を私のもとへ返してくれてありがとう。)」は、100年以上の長い時を経てもなおスティーブ・トレバーという人間が、ダイアナの心の奥深くにしっかりと刻まれていることが垣間見えるシーンだと思います。

「そもそも何故別の種族であるのにも関わらず、人間の味方をしてくれるのか?」という素朴な疑問に、ワンダーウーマンはしっかりとした理由を答えることができる数少ないキャラクターのひとりではないか、と感じています。

次回作である【ワンダーウーマン 1984】では、ダイアナが最愛の人であるスティーブと再会するも、ヒーローとして別れる決意します。

ダイアナ、ワンダーウーマンのその後の生きざまが気になった方は是非2作目もどうぞ!

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