映画【パピヨン】ネタバレ。
蝶(パピヨン)は自由と希望のシンボル。
胸元に蝶の入れ墨をした男・パピヨンは、地獄島からの脱獄に挑みます。
パピヨンは自由を掴むことができるのか?
映画【パピヨン】は、無実の罪で孤島に送られた男の脱出を描いた、実話ベースの脱獄アクションです。
46年ぶりのリメイク
本作は、1973年に公開されたアメリカの伝記映画【パピヨン】のリメイクとして制作されました。
原作はフランスの小説家アンリ・シャリエールが、自身の壮絶な実体験を伝記化した内容で、原作となった小説は全世界1000万部超えの大ベストセラーを記録しています。
オリジナル映画は、当時人気絶頂だったスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンが演じ、2大スターの競演として話題となりロングランヒットとなりました。
その名作が46年ぶりにリメイクされ、新たな脱獄映画が旬の俳優たちによって復活しました。
映画【パピヨン】あらすじ
〈1931年、パリ〉「狂乱の時代」の終焉。胸に蝶の刺青を入れていることから “パピヨン”と呼ばれた男は、無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領ギアナのデビルズ悪魔島に送られる。周囲を海に囲まれた、この島は脱出不可能な場所として知られ、囚人達は人権をはく奪され、過酷な強制労働を科せられていた。絶望と死が支配する場所で、自由と希望を求めて足掻くパピヨンは、志を同じくする紙幣偽造の天才ドガと出会い、やがて二人は奇妙な友情で結ばれてゆく…。
出典元:映画【パピヨン】公式サイト
時は1931年 …狂乱の時代の終焉を迎えたパリ。
胸元に蝶の刺青を入れていることから “パピヨン”( チャーリー・ハナム)と呼ばれた男は、金庫破りで名が知られていました。
しかし、組織のブツを横取りしたため、身に覚えのない殺人の濡れぎぬを着せられて終身刑となり、フランス領・南米ギアナの悪魔島に送られます。
絶海の牢獄 地獄島。
この島は周囲が海に囲まれており、潮流も早く脱出不可能な場所として知られていました。
この島に送られた囚人達は、人権をはく奪された上に過酷な強制労働を科せられるのです。
絶望と死が支配する地獄島。
自由に羽ばたいていた蝶は、やがて標本の蝶と化すのか。
しかし無実の男パピヨンは、ルイ・ドガ(ラミ・マレック)と共にこの島からの脱獄計画を練っていきます。
ドガは債券偽造の終身犯で、ギアナに向かう囚人船の中で命を狙われていました。
その後、2人は過酷な囚人生活の中で、助け合いながら奇妙な絆に結ばれていきます。
やがて、運命の脱獄の日がやって来ました。
しかし、逃走の手配をした人間に裏切られ脱獄は失敗に終わります。
独房から生還したパピヨンは所長の反感を買い、更に脱獄不可能な絶海の孤島に島送りされることに……。
さらにその孤島には相棒のドガもいました。
2人は再び脱出計画を練り、実行する日を迎えます。
そして、ついに決行の日。
2人の運命はどうなっていくのか……。
果たして蝶の結末は!?
映画【パピヨン】見どころ
凄まじい臨場感
原作者が実体験した伝記映画だけに島での監獄生活が生々しく再現され、衝撃的なシーンが連続し臨場感たっぷりです。
囚人たちの前で所長が出迎えの挨拶の一声は 「お前たち、脱獄したけりゃ脱獄しろ」と、その脇にはギロチン台が備えられているという、当時の島送り犯の過酷な運命と実態がリアルに描かれています。
執念の脱出劇
パピヨンは、無実ゆえに初めから脱獄意思を固めており、その決意は揺るぎません。
何度痛めつけられても、所長に虐げられても自由と希望の意思は持ち続けます。
まさに不屈の男です。
脱走に失敗して独房送りになっても、絶海の孤島に島送りされても、最後まで諦めない執念の脱走劇が本作の最大の見どころとなっています。
男同士の熱き友情
一見、外見も性格も違う男同士が脱走を目標に助け合い困難を共にしていく過程の中で、妙な絆と友情が築かれていくストーリーが絶妙でした。
相棒が腹の中に隠した札入りのカプセルが便と一緒に出た時、そのカプセルを手で掴むほどの熱き友情(?)もあるほどです。
特にラストの孤島からの脱出時に、2人の別れのシーンは感動のひとコマとなります。
映画【パピヨン】感想・評価
演技が素晴らしい!
本作のキャストはパピヨン役を【パシフィック・リム】(2013)【キング・アーサー】(2017)のチャーリー・ハナム、相棒のルイ・ドガ役をラミ・マレックが演じています。
ラミ・マレックは大ヒットしたクイーンの【ボヘミアン・ラプソディー】(2018)の演技でアカデミー賞主演男優賞を受賞しただけに、本作でも個性が光るその演技力は絶賛です。
チャーリー・ハナムは、過酷な刑務所暮らしで痩せこけていく様を演じるため、厳しい減量での肉体改造をして撮影に臨みました。
そのやつれ感は実にリアルです。
チャーリー・ハナムとラミ・マレックの演技が、この映画の素晴らしさを物語っています。
名作を超えた見ごたえ
本作は脱獄という重いテーマの内容でも、2時間31分の上映時間を退屈だと感じる事もなく集中して鑑賞できました。
作品のシリアス度・友情度・サスペン度・見ごたえ度等々、良い映画を見た!という鑑賞後の満足感が十分にあります。
★パピヨンは死なず……。46年ぶりに復活!かなり見ごたえのある作品です。
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