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【オズの魔法使】は、映画界に影響を与えた不朽の名作ミュージカル映画だ。

オズの魔法使
© 1939 Turner Entertainment Co. All rights reserved.

【オズの魔法使】あらすじと解説。虹の彼方へ、などの名曲が有名な名作ミュージカル映画【オズの魔法使】。日本で公開されたのは製作されてから15年後。愛犬ととと一緒に竜巻に巻き上げられたドロシーがたどり着いたのは……

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あらすじ

カンザスに住む少女ドロシーは、飼い犬のトトが地主のガルチの足を噛んでしまった事を叔母のエムに報告しようと躍起になっていたが、皆農作業に忙しく話を聞いてもらえない。

その後、地主のガルチがおばの家にやって来てトトを処分しようと引き取りに来たが、トトは上手く逃げ出す。

ドロシーはトトを追っている途中 謎の占い師の館に立ち寄り、占い師の水晶玉で叔母に危険が迫っているのを見て叔母の家に引き返そうとする。

ドロシーは叔母の家に辿り着くものの、途中でサイクロンに巻き込まれ、彼女は家ごと吹き飛ばされてしまう。

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ネタバレ

前半のストーリー

ここから画面はセピアからカラーに切り替わる。

オズの国に家ごと落ちたドロシーは、マンチキン達から大歓迎を受けた。

それは、マンチキン達を苦しめていた東の魔女が落ちてきた家の下敷きとなって死んだからだった。

一方、ドロシーはカンザスに帰りたいのだが、北の魔女は「黄色いレンガの道を辿ってエメラルド・シティーにいる大魔法使オズに頼めばカンザスに帰れる」と、ドロシーに教える。

ドロシーは黄色いレンガの道に沿って歩み進めた。

すると

  • 頭脳が欲しいカカシ
  • ハートが欲しいブリキの木こり
  • 臆病を克服したい臆病なライオン

の順に出会った。

3人は大魔法使オズに願いを叶えてもらおうとドロシーに同行する。

エメラルド・シティーに到着した4人に大魔法使オズは、西の魔女の箒を取ってきたら願いを叶えると言う。

4人は西の魔女を探しに行くが、西の魔女は4人をケシ畑に誘導して眠らせ、ドロシーを空飛ぶ猿達が守る城へと連れ去る。

案山子、ブリキ男、臆病なライオンは、ドロシーを助けようと空飛ぶ猿の制服を奪って城の中へと潜入した。

しかし、西の魔女は火の玉を飛ばして3人を追い詰め、案山子に火の玉が当たって引火する。

ドロシーが火を消そうと案山子に水をかけた途端、西の魔女がうめきながら溶けてしまう。

西の魔女は水が弱点だったのだ。

ドロシーはここでもまた、空飛ぶ猿達から西の魔女を倒してくれたと大歓迎を受けた。

後半のストーリー

再びエメラルド・シティーへと戻った4人は、今度は大魔法使オズに願いを叶えてもらう。

  • 頭脳が欲しかった案山子には学位
  • 臆病なライオンには勇気を称える勲章
  • ブリキ男にはハート

大魔法使オズは、カンザスに帰りたいというドロシーに、元の世界に戻る為に取って置いた気球に一緒に乗って帰ろうと誘う。

しかし、愛犬トトがオズの気球が飛び立つ間際に飛び降りてしまったため、トトを追ったドロシーはエメラルド・シティーに取り残される。

悲嘆に暮れるドロシーだったが、北の魔女が現れてドロシーはカンザスに戻る事が出来た。

再びカンザスのシーンとなり、画面はカラーからセピアとなる。

カンザスではベッドに横たわるドロシーを皆が見守っていた。

エムおばさんや、ハンク、ヒッコリー、ジーク達は「オズの国へ行っていた」と言い張るドロシーに「夢を見ていたのだ」と諭す。

そしてカンザスへ無事帰る事が出来たドロシーが「我が家に勝る所はない」(There is no place like home)と言って映画は終わる。

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感想

正式な邦題は【オズの魔法使】。

ちなみにwizardは男性の魔法使いで女性はwitchとなります。

また、画面がセピアとカラーに変わるのは、セピアは現実世界でカラーは魔法世界を表現している。

Amazon Primeでは【オズの魔法使い】、Netflixでは【オズの魔法使】となっており、Netflixはリマスター版のようで画像が綺麗です。

81年前の映画ですので著作権は切れており、500円DVDでご覧になった方も多いと思います。

なお、4K版が存在しますが、これは上下をトリミングしたものなので注意が必要。

本作はスタンダードサイズ

ジュディ・ガーランドは容姿も可愛らしいですが、何と言っても歌唱力がずば抜けています。

さて、1930年代後半から1940年代はディズニーに対抗しようと各映画会社が躍起になった結果、数々の後世に残る名作が生まれました。

同じくミュージカル映画【若草の頃】(1944米)でも彼女の歌唱力は遺憾なく発揮されています。

【オズの魔法使】は本来シャーリー・テンプルがドロシーを演じる予定だったようですが、【小公女】(1939米)やヴィクター・フレミング監督作品の【風と共に去りぬ】(1939米)もプライム・ビデオにあります。(全てカラー映画)

関心のある方はこれらの作品も合わせてご覧になってはいかがでしょうか。

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影響

最近の例では【ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド】のサイラスは、臆病なライオンも考慮に入れてのキャラ設定のように思います。

また【ARROW/アロー】のシーズン7で、フェリシティが西の魔女が消えるシーンをモノマネしていました。

本作の影響を受けた作品で最も有名なのは【スター・ウォーズ/新たなる希望】でしょう。

数々のトラブルの引き金であるトトはR2-D2、ブリキ男はC3-PO、魔法使オズはレイア姫、ハン・ソロとチューバッカは案山子と臆病なライオン、北の魔女がオビワン・ケノービ、見事なまでに一致します。

C3-POはフリッツ・ラング監督の【メトロポリス】(1927 独)のロボット、マリアのオマージュとされていますが、【オズの魔法使】の影響が無いとは言えないでしょう。

さらに、西の魔女が服だけ残して死ぬシーンはオビワン・ケノービのそれと重なります。

【スター・ウォーズ/新たなる希望】は、【隠し砦の三悪人】(1956 東宝)と、かなりストーリーが似ているのですが、【オズの魔法使】の影響も強いようです。

またリッチー・ブラックモアのレインボーのライブの冒頭で「Toto, I’ve feeling we are not Kansas anymore~」の音声部分をそっくり使用していたのは有名。

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