映画【フラットライナーズ】ネタバレ
”今日は死ぬのに、ちょうどいい日だ…死んでみよう!”
”死んで、死の壁を覗いてみよう”
映画【フラットライナーズ】は、臨死実験に挑んだ医学生が体験する恐怖を描いた傑作スリラー 。
禁断の実験に挑んだその代賞は……!?
彼らを待っていたのは、”死”よりも怖い体験だったのです。
フラットラインとは?
心電図は心臓の状態を計測し、生きているときは波長が波型に示されています。
フラットライナーズとは、臨死体験に興味を持った5人の医学生たちのことで、本作では危険な死の実験が引き起こす恐ろしい出来事が描かれます。
【フラットライナーズ】あらすじ
シカゴの医学生・コートニー(エレン・ペイジ)は、人は死んだらどうなるのかが気になり、死を体験したいと思いました。
一時的に死の壁を覗いてみようという好奇心から、コートニーは自分の心臓を止めて1分後に蘇生させるという「臨死実験」を医学生仲間に持ちかけます。
実験は、使われていない旧病棟の地下室で始めました。
その実験後、死後の世界を垣間見て生き返ったコートニーは不思議な能力が覚醒し、一度読んだだけの医学書の細部を覚えていたり、触ったこともないピアノが突然弾けるようになります。
そんな彼女を見た仲間たちは、 自分もその能力を授かりたいと競い合いながら臨死実験を行ったのです。
心臓停止時間を1分から2分……2分から3分と徐々に延ばしていきました。
臨死実験は次第にエスカレートし、臨死時間が7分を過ぎた時、取り返しがつかない恐ろしい現象が起こったのです。
【フラットライナーズ】見どころ
カルト的名作のリメイク
本作は、1990年に公開された【フラットライナーズ】オリジナル版のリブート作品となります。
オリジナル版は、ジュリア・ロバーツやキーファー・サザーランド、ケヴィン・ベーコンなどが出演し、その内容からも話題となった作品です。
”今日は死ぬのに、ちょうどいい日だ”というのは、オリジナル版の冒頭でキーファー・サザーランドが、朝の景色を見ながら初めに言ったセリフでした。
当時の時代背景から、医学が進歩した本作での実験映像はCGやVFXによる映像表現も駆使され、よりリアルな現実感が伝わってきます。
製作者マイケル・ダグラス×ニールス・オプレヴ監督
1990年のオリジナル版に引き続き、本作でも俳優のマイケル・ダグラスがプロデュースに名を連ね、進化したサスペンスが描かれています。
さらに【ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女】(2010)で注目を集めたデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ監督がメガホンを取り、スリリングな演出でビビらせてくれます。
オリジナルキャストが再登場!
オリジナル版で、若き医学生として出演していたキーファー・サザーランドが、リブート版では中年の教授役としてゲスト出演し、趣を添える感慨深い役柄を演じています。
また、危険な実験の首謀者となった医学生コートニー役を【X-MEN:フューチャー&パスト】のエレン・ペイジが演じ、他にも国際色豊かな若手スターが顔を揃えています。
【フラットライナーズ】感想・評価
自己反省を迫る映画!
【フラットライナーズ】は臨死体験を通じて、被験者各人の過去の記憶が呼び覚まされます。
呼び覚まされた記憶から、自分の犯した過去の過ちと現在の自分を照らし合わせ、人格形成や人間関係にも反省を迫られるドラマとなっているのです。
主人公のコートニーは、仲の良かった妹を自分の過失によって亡くし、深い自責の念を引きずっていました。
死後の世界で妹に会い、自己反省と懺悔をしたかったのでしょう。
オムニバス風ストーリー!
被験者各人の記憶のエピソードがオムニバス形式に描かれ、シュールな短編小説の名編を見ているようです。
ストーリーのテンポもよく意外なショックシーンも満載で、前作より ホラーエンターティメント的な面白さが増しています。
スリリングなタッチ!
本作は医学生の学園ものながら、脳細胞と科学変化がクロスした悪夢や怪現象の描写も派手になり、スリリングで好奇心が掻き立てられます。
ただし独創性に欠け、リメイクをする意味はあったのか?という疑問も湧き、続編として新たなプロットからの練り直しが必要とも思われます。
最後のオチもちょっと、微妙?
怖いもの見たさ!
死後の世界とはどんな世界なのか?
そんな怖いもの見たさと人間の脳内旅行を描いているような作品です。
ジャンルとしてはホラー映画ですが、怖い描写ではないのでホラー苦手な方にもおススメです!
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