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【ウルフ・オブ・ウォールストリート】実業家ジョーダン・ベルフォートの実話に基づいたコメディ。

(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

映画【ウルフ・オブ・ストリート】ネタバレ。

ジョーダン・ベルフォートはサラリーマンを対象に安い株を売りつける会社に就職すると、彼は持ち前の才能を発揮、瞬く間に高収入を得たベルフォートは自分の会社ストラットン・オークモント社を設立。

全ては順風満帆に行くかに見えたが、ベルフォートの成功にF.B.Iが目をつけ捜査を開始した。

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【ウルフ・オブ・ウォールストリート】あらすじ

前半

時は80年代。

当時一世を風靡したテレビドラマ【特捜刑事マイアミ・バイス】(1984年~1989年 米)の主人公ソニー・クロケット/ドン・ジョンソンが運転する押収品のフェラーリ512テスタロッサと一緒の車を自分も持っている、美人の妻ナオミがいる、金を沢山稼いでいる、そして薬物にハマっているという主人公ベルフォートの自己紹介からこの物語は始まる。

22歳で最初の妻と結婚したベルフォートは、金に困って大手証券会社に就職するも、彼が就職した証券会社は1987年に起きたブラックマンデーのあおりを受けてすぐに倒産。

サラリーマン向けに安い株を売りつける会社に再就職したベルフォートは、入社してすぐに持ち前の巧みな話術で巨額の収入を得る。

ベルフォートの購入した名車ジャガーEタイプを見て、ベルフォートの同じビルの住人ドニーはベルフォートの月収を尋ねた。

ドニーは同じビルに住んでいるのに、何故ジャガーEタイプのような高級車を所有出来るのか疑問に思ったのだ。

ベルフォートが「月収7万ドルだ」と答えると、ドニーは現在努めている会社を辞めた。

そしてベルフォードは、シー・オッター、チェスター、ロビー、ブラッド、ニッキー・カヅコフ(づらコフ)らと、ガレージに自分の会社を設立した。

その後、妻から貧乏人に損をさせて儲けている事をなじられたベルフォートは方針を変更。

『白鯨』のエイバブ船長も知らない連中ばかりだったが、兎にも角にも上流階級を相手に上場株で商売を行う、ストラットン・オークモント社が誕生した。

ガレージからスタートしたストラットン社は今や大成功を収め、ベルフォートは”ウルフ・オブ・ウォールストリート”と例えられる有名人となった。

しかしそれは同時にF.B.Iの関心を引く事となる。

そんなベルフォートの人生に転機がやって来た。

ウォルバートが自宅で社員達を集めてパーティをやっている所へナオミがやって来たのだ。

ナオミに一目惚れしたウォルバートは妻と別れてナオミと結婚した。

後半

スティーブ・マッデンの株上場に際して、インサイダー取引を行うなどしていたウォルバート達へのF.B.Iの監視は厳しくなり、ウォルバートやドニーなどの会社の幹部は、家族らの体に不正に得た裏金を巻きつけるなどして国外へと持ち出した。

しかし、マネーロンダリングに協力してもらっていた妻ナオミの叔母が死亡。

スイス銀行の代理人は機転を利かせて、ニセの遺言書を作成していたが手続きが必要だという。

そのため、ベルフォート達は急いでスイスに行かなければならなくなったが、彼らは豪華クルーザーで地中海をクルーズ中だった。

おかかえの船長は悪天候なのでこの船でスイスへ向かうのは無理、とベルフォートに助言するが、彼は船長に航海を強行させる。

しかし、想像を絶した荒天で豪華クルザーは沈没してしまい、彼らは別の船に救助されていた。

そこへ、通りかかった飛行機が爆発。

バードストライク(ジェットエンジンの吸入口に鳥が飛び込んでしまう事故)だった。

しかもその飛行機は彼らが搭乗するはずの飛行機だった。

ベルフォートはツイていると実感する。

ところが2年後にベルフォートは逮捕されてしまう。

それは意外にも、スイス銀行のエージェントからではなくロッキー青木の麻薬取引疑惑から芋づる式にベルフォートの名前が上がってしまったからだった。

懲役25年となる所を、司法取引でベルフォートは体にマイクを付けて捜査に協力することで4年に減刑となるも、妻ナオミとは離婚。

ベルフォードは刑務官を買収したのか、刑務所では悠々とテニスをして過ごした。

その後、出所して講演活動をするベルフォートのシーンで映画は終わる。

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【ウルフ・オブ・ウォールストリート】の見どころ。

悪天候の中、無理に豪華クルーザーで海上を進むベルフォート達は、どことなくディカプリオの出世作【タイタニック】を思い起こせます。

そして視聴者が、こんな嵐の中なんで飛行機を使わないんだろう?と思っている所へ、結局は沈没して他の船に救助されたベルフォート達の上空で爆発するプライベートジェット。

しかもその飛行機は、ベルフォート達が搭乗する予定だった。

このシーンでの、視聴者の予想を裏切る展開が最高に良い。(実話だとしたら怖すぎますが。)

またベルフォートが薬物を使用した状態で運転して、ボロボロに壊した”本物”のランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリーモデルも見どころのひとつ。(もったいない)

カウンタックのような高級車は【エル・カミーノ】にも登場したポンティアック・フィエロのような安いミッドシップの車をベースにして改造したレプリカが多数存在、普通はそういったレプリカを破壊用に使用する。
またこのシーンで、ベルフォートはカウンタックを壊さず無事に運転して自宅へ帰ったと信じているのですが、現実とは全く違っていて車はボロボロ。
 
ここはディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が組んだ前作の【シャッター・アイランド】を彷彿とさせて面白い。
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感想

ウォールストリートという言葉が入ってるので、エリートビジネスマンがしのぎを削るお堅い映画を想像していましたが、【オースティン・パワーズデラックス】(1999年米)のような超おバカコメディでした。

ビジネスの姿勢が日本の規制前の先物取引業界と一緒で、客に損をさせて会社が儲けるえげつないスタイルなのには笑ってしまいます。

また、薬物を常用したりベニスという女性との**プレイが妻ナオミにバレて叱られたり、何よりも強烈なのは複数の社員が禁止命令が出たにも関わらず社内で***しているのが凄い。

何処までが実話かわかりませんが、この映画でストラットン社内で*っていたのは本当だそうです。

また、最後のシーンでレオナルド・ディカプリオ演じるベルフォートを紹介する東野幸治に似た人が、ジョーダン・ベルフォート本人なんだとか。

普通の薬品の使用法を変えたら、いい上物の薬物になるなどの全編に渡って、ナンセンスな笑いに満ちた肩の凝らないコメディ映画でした。

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