映画【ジュラシック・パーク】シリーズの第2作目となる本作の舞台は孤島とサンディエゴ。人間たちが暮らす街中でTレックスが暴れ出してしまいます。1作目に出演していたイアン・マルコム博士を主人公に、監督はスティーブン・スピルバーグが続投しています。
あらすじ
ジュラシックパーク事件から4年後。
ジュラシックパークが作られていた孤島・ヌブラル島(サイトA)の近くのソルナ島(サイトB)では、恐竜たちを孵化させて飼育していました。
4年前の事件以降、サイトAとサイトBは封鎖され放置されていました。
遺伝子操作によって自力でアミノ酸のリジンという酵素を作ることが出来ない恐竜たちは、絶滅するだろうと思われていたのです。
しかし、サイトBで恐竜が生きているという情報が入ります。
イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、サイトBを調査してきてほしいとハモンド会長(リチャード・アッテンボロー)に頼まれますが、前回の事件を経験したマルコム博士は断ります。
しかし、古生物学者であり恋人であるサラ(ジュリアン・ムーア)が先発隊として現地入りしたと聞いたマルコム博士は、彼女を救助するためサイトBへ行くことを決めたのです。
一方で、ハモンド会長の甥ルドロー(アーリス・ハワード)は、恐竜で金儲けをするため、別部隊で”恐竜捕獲”の為に静かに動いていました。
サイトBで4年前とまた同じ悲劇が繰り返されようとしていたのです。
キャスト紹介
イアン・マルコム博士/ジェフ・ゴールドブラム
マルコム博士は数学者でカオス理論の専門家です。
前作【ジュラシック・パーク】では、アラン博士と共にジュラシックパークを訪れ事件に巻き込まれました。
イアン・マルコム博士役を演じたのはアメリカの俳優ジェフ・ゴールドブラム。
ニューヨークで演技を学んだ後ブロードウェイでデビューし、1975年公開の【ナッシュビル】で本格的に映画俳優としてのキャリアをスタートさせます。
主な出演作品は、【ザ・フライ】(1986)、【インデペンデンス・デイ】シリーズ、【プリンス・オブ・エジプト】(1988)、【恋とニュースの作り方】(2010)、【チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密】(2015)、【マイティ・ソー バトルロイヤル】(2017)、【ボス・ベイビー ファミリー・ミッション】(2021)ほか多数。
サラ・ハーディング/ジュリアン・ムーア
イアン博士の恋人で古生物学者のサラは、調査隊の一人としてサイトBに訪れました。
サラ・ハーディング役を演じたのはアメリカの女優ジュリアン・ムーア。
オフブロードウェイやテレビで活躍した後、【フロム・ザ・ダーク・サイト/3つの闇の物語】(1990)で映画デビューしました。
以降、数々の映画賞を受賞し人気と実力を兼ね備えたオスカー女優です。
主な出演作品は【ゆりかごを揺らす手】(1992)、【マグノリア】(1999)、【ハンニバル】(2001)、【アリスのままで】(2014)、【ハンガー・ゲーム】シリーズ、【キングスマン:ゴールデンサークル】(2017)ほか多数。
ニック・ヴァン・オーウェン/ヴィンス・ヴォーン
ニックは、映像ドミュメンタリー作家で調査隊のカメラマンです。
ハモンドから事前に恐竜ハンターがくる可能性があることを聞かされており、その際は妨害するよう頼まれていました。
ニック・ヴァン・オーウェン役を演じたのは、アメリカのコメディアンで俳優のヴィンス・ヴォーン。
高校時代にCMに出演したことがきっかけで俳優を志し、卒業後にハリウッドに移り、1996年公開の【スウィンガーズ】で注目を集めました。
主な出演作品は、【ザ・セル】(2000)、【ズーランダー】(2001)、【Mr.&Mrs.スミス】(2005)、【インターンシップ】(2013)、【ハクソー・リッジ】(2016)ほか多数。
スケールアップした恐竜たちの臨場感と怖さ
本作の舞台もメインは孤島、ジャングルの中になります。
孤島から脱出するために無線機がある施設を目指しますが、いつどんな恐竜が来るか分からない中で動かなければいけない恐怖感は1作目よりもスケールアップしています。
恐竜が来る前触れとして、ジャングルの中で木が揺れていたり、水が振動を打っている表現は怖さの中に何が起こるのだろうという期待感は、続編ならではの楽しさがありました。
野放しにされ野生化している恐竜たちの暴れっぷりは、まるで6600万年前にタイムスリップしたよう。
特に、人間の武器は何も通じないという部分では、野生での人間の無力さを痛感させられます。
また、ヴェロキラプトルの営巣地を通らなければならないシーンは、ホラー映画を観ているのかと錯覚するほど恐怖感を煽られました。
ヴェロキラプトルは恐竜の中でも頭が良いと言われていて、【ジュラシック・ワールド】シリーズでも大活躍している恐竜です。
ティラノサウルスが街の中に!
人数は減ってしまたものの、やっとの思いで施設から本島へ連絡を取ることができた博士たちは救助ヘリで助けられます。
ところが、本土にジュラシック・パークを作る計画を練っていたラドローが、ティラノサウルスを運び入れたことで事態は急変。
ティラノサウルスは街中で暴れ出しパニック状態になってしまったのです。
ありえないと分かっていても、実際に起きたら……と想像するだけで怖すぎる演出でした。
1作目では陽気な”おじさん”だったマルコム博士が、今回は頼りになるカッコいいおじさんとなり、サラとティラノサウルスを船に戻そうと奮闘している姿は1作目とは見違えるほどかっこよく描かれていました。
また、【ジュラシック・パーク】と同じような形でラストを迎えるかと思いきや、街中で大暴れする恐竜が描かれていたのは面白いラストであったと思います。
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