映画【ザ・ウォーク】ネタバレと評価。世界一高いビルを渡った男の実話。映画が伝えたかったメッセージとは?

ザウォークネタバレ
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1974年当時、世界一高いビルとして知られていたワールド・トレードセンターを、命綱なしで綱渡りした男の実話【ザ・ウォーク】。

”誰も傷つかない史上最も美しい芸術犯罪”と評された命がけの綱渡りは、どのようにして成功することができたのか?

この映画に隠されたもうひとつのメッセージとは?

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【ザ・ウォーク】のあらすじ

幼いころから憧れていた綱渡り師となったフランス人のフィリップ・プティ。

大道芸人として無名のプティは、路上で披露する芸で細々と生計を立てていました。

ある日、お金の代わりにもらった飴玉を食べ、歯痛となったプティは歯医者へ駆け込みます。

そこでふと手に取った雑誌には、建築中のワールドトレードセンターの記事が載っていました。

完成すれば世界一の高さになると知ったプティは渡米し、ワールドトレードセンターを渡る事を決意したのです。

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【ザ・ウォーク】のネタバレと見どころ

綱渡り計画

ワールドトレードセンターのツインタワーを渡ることに成功したプティ。

見る方は通りがかりに偶然見かけたという人がほとんどだったようですが、プティはこの挑戦を成し遂げるために、なんと 6年もの歳月を費やしていたのです。

ストーリーの前半~中盤までは、このツインタワーを渡るためにどのように準備したかが描かれていました。

当時、世界一高いと言われていた高層ビルを渡るとなると、単に公園にある2本の木にロープを結び付けて渡るのとは訳が違います。

しっかりとしたワイヤー、それを支える金具などの道具を揃えるハード面に加えて、2つのビルの正確な距離の計算や、ワイヤーをブレないように張る技術やワイヤーを渡す方法など、ソフト面でも綿密な計画が必要となってきます。

そして、この計画を実行するには、プティひとりでは到底無理です。

そこでプティはこの計画に賛同してくれる共犯者探しから始めることにします。

ロープの取り付け方を教えてくれる人物やロープを渡してくれる人、一緒に道具を運んでくれる人など、次々と協力者を見つけて課題をクリアしていくところも見どころのひとつです。

いよいよ本番!


この映画の最大の見どころはやはり、2つのビルを命綱なしで渡っていくシーンです。

ワイヤーを張る場面から、ビルのギリギリのところに飛んできた弓矢を体を乗り出して取ったり、ワイヤーを向かいのビルに送るときに落ちかけてしまったりと、ドキドキシーンも満載。

高所恐怖症の人は、視聴しているだけでも高さとの戦いになり、手汗をかいてしまうこと間違いなしです。

そして、物語は様々なプチハプニングを起こしつつ本番を迎えました。

下で見守る共犯者のアニーが道行く人を呼び止めたため、徐々に大きな人だかりができていきます。

とにかく早く向こうのビルに渡り切ってー!とドキドキしながら見守る中、無事にビルを渡り切ったプティ。

見物人たちも大きな拍手を送ります。

良かった良かったと一安心するのはまだ早く、なんとプティは元のビルへワイヤーを渡って引き返していくのです。

しかも、途中で止まってひざまずいたりするものだから心臓がバクバク。

ようやく渡り切るかといった時に警察が到着し、プティを逮捕すべく屋上で待ち構えていました。

そこでプティは信じられない行動をとります。

それはもう一度引き返すということ。

今まで何度も警察に追いかけられたプティにとって、警察はここまでは追いかけてこれないだろうというちょっとからかうような気持ちも入っています。

そうこうしているうちに向かいのビルにも警察が到着して、プティは行ったり来たり……しまいには、ロープの上に寝っ転がってしまいました。

結局最後はビルに戻って御用となってしまいます。

映画では10分ちょっとのシーンでしたが、実際の綱渡りは45分間にも及んだそうです。

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ミニ情報

綱渡りが進化したスポーツ”スラックライン”

源池小学校×スラックライン

今日は松本市立源池小学校の全校集会でパフォーマンスをさせていただきました😊

子供たちのパワーは凄い👏👏

ありがとうございました!

🎧 @DOBER_OFFICIAL

#slackline #スラックライン #小学校 #松本 #パフォーマンス @redbull @redbulljapan pic.twitter.com/5tvswlKOi9

— キノシタ ハルキ Haruki (@slack_haruki) July 17, 2019


この映画を見ていると、「綱渡りをやってみたい」という気持ちが湧いてきた方もいるかと思います。

実は、この綱渡りが進化したスポーツがありました。

スラックラインと呼ばれるこのスポーツは、 2点間に張り渡した専用ラインの上を渡るというもの。

ラインは低く設置するので、誰でも安全に遊べて難易度調節もできるので、どんなに運動神経が悪くてもほとんどの人が歩けるようになるそうです。

プティの現在は?

1974年当時、24歳でツインタワーを渡った男プティ。

フィリップ・プティのSNS

2019年10月現在70歳となっていますが、今もなお毎日1日3時間、1週間に6日訓練に励み、綱渡り師として現役バリバリで活躍しているとのことです。

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【ザ・ウォーク】の感想

綱渡りのシーンは、とにかくヒヤヒヤさせられっぱなしでした。

この話は実話ですが、プティの他にもうひとつスポットが当たっているものがあります。

それはワールドトレードセンター

このビルは、建設されている時は武骨なデザインということでニューヨーカーから酷評されていたそうです。

しかし、プティが渡ったことで一躍有名となり、ニューヨーカーたちの見る目が180度変わったと言われています。

こうやって誕生したワールドトレードセンターですが、ご存じの通り現在はありません。

誰も傷つけない芸術的犯罪によって誕生したビルが、テロによって破壊されてしまいました。

【ザ・ウォーク】では、綱渡りという偉業をなしとげた男の話だけではなく、映画を通して伝えようとしている深いメッセージを感じ取りながらご覧頂けると、また違った感情が湧いてくるはずです。

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