ロスト・イン・シャドー(Netflix)キャスト情報とあらすじ。17歳の新人暗殺者の苦悩

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「ロスト・イン・シャドー」ネタバレ解説

「ロスト・イン・シャドー」は、ドイツ出身の監督兼脚本家ティモ・ジャヤントが手掛けるアクション映画です。主に、ホラーとアクションの映画作品で知られているジャヤント監督だけあって、「ロスト・イン・シャドー」はアクション映画でありながらもホラー的な要素を感じることでしょう。

物語は日本での激しい暗殺未遂事件から始まり、血しぶきを伴う遺体の山を残します。しかし、この大虐殺の中心にいるのは17歳の新人暗殺者、コードネーム13です。任務とは無関係の人物を殺害して任務に失敗した13は、再び同じ間違いを起こさず任務をこなせることを証明すべく、ジャカルタに送られます。

そこで13は、11歳の少年モンジ(アリ・フィクリ)と出会います。モンジは地元のギャングに母を殺害され、13に助けを求めました。13は自分の心に残る共感という人間らしさを無視できず、モンジを助け出すために次々と敵をなぎ倒していきますが、気がつけばジャカルタの犯罪組織の半分を敵に回してしまいました。

これだけ聞くと、「ロスト・イン・シャドー」はただのアクション映画のように感じられるかもしれません。ところが、ジャヤント監督は多くのディティールやキャラクター、サブプロットを詰め込み、物語を複雑にしています。新たなキャラクターが登場して次々と新しい展開が怒る中で、物語は”世界の拡大”と”筋書きの迷走”を混同します。

ギャングの誰かが警察官と繋がり、さらにその警察官が別のギャング幹部と繋がり、その幹部が汚職政治家に繋がっているといった具合です。さらに、エリート暗殺者組織”シャドウズ”の動向にもしばしば戻らなければなりません。

こういった情報過多を渋滞しないようにしているのは、フレーミング(画像構成)です。例えば、キアヌ・リーブス主演の「ジョン・ウィック」では、このフレーミングが上手くできているおかげでストーリーが複雑になりすぎず、ジョン・ウィックの復讐というシンプルな目的に焦点が当てられています。

一方で、「ロスト・イン・シャドー」はそこまでのシンプルさではないものの、独創的な殺害方法や激しいアクションがたくさん盛り込まれており、満足感は十分にあります。そして、何よりも主人公13を演じるアウロラ・リベロの演技が素晴らしいのです。ほとんど無口なアクションスターとして激しい戦闘シーンを完璧にこなすリベロですが、実は彼女に武術の経験は全くありません。

それなのにリベロ演じる13と彼女の上司であるアンブラが対峙するシーンでは、両者とも本当に素晴らしい演技を見せています。中でもラストの2人の戦闘シーンは非常に長く、お互いにボロボロになっていて、顔も血まみれで誰が誰だかわからなくなるほどでした。実際、ジャヤント監督はリベロが主役を引き受けた際に、冗談で「この映画で苦しむ覚悟はできているか」と尋ねたことを明かしています。

こうしたリベロの演技や、全てのキャストが全力で撮影に臨んだアクションシーンが、「ロスト・イン・シャドー」のシンプルさに欠ける部分を補っています。トロント国際映画祭で先行公開された際には、見事な殺陣、全ての致命的なシーンに観客の歓声と拍手が湧き上がりました。

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Photo:「ロスト・イン・シャドー」(c)Netflix
本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。