HAVOC/ハボック（Netflix）キャスト・あらすじ｜法律なんてない、そこにあるのは無秩序だけだ

暴力、裏切り、復讐。かつての栄光を背負った男が再び銃を手にする。ウォーカー（トム・ハーディ）はチャイナタウンで発生した大量殺人事件の捜査に巻き込まれる。しかし、事件の背後に隠された陰謀の闇は深く、ウォーカーは警察の枠を超えかつて相棒だったヴィンセント（ティモシー・オリファント）と再会する。

二人の再会は、彼の過去を呼び覚まし、やがて二人の因縁が暴走する。エヴァンス監督による緻密なアクション演出と、トム・ハーディとティモシー・オリファントの圧倒的な演技力が交錯する「HAVOC」は、一瞬たりとも目を離せない、ダークで引き込まれる作品となっています。

作品情報

あらすじ

麻薬取引の失敗により膨大な被害を出した刑事ウォーカー（トム・ハーディ）は、政治家の息子を救出するため、裏社会の深い闇に足を踏み入れることになります。

そんな過酷な状況のなか、ウォーカーは犯罪の深層に潜む陰謀を暴き、正義を貫こうと奮闘するのです。

ウォーカー役/トム・ハーディ

演：トム・ハーディ

麻薬取引に失敗し政治家の息子を救出するため裏社会の闇に足を踏み入れる。クリスマスの2日前、プレゼントを買い、娘との関係を修復しようとした矢先、チャイナタウンで発生した大量殺人事件現場に呼び出されます。

ローレンス・ボーモント役/フォレスト・ウィテカー

演：フォレスト・ウィテカー

市長。チャイナタウンで起きた大量殺人事件で、疎遠になっている息子のチャーリーが第一容疑者であることを知ります。「息子は殺人犯なんかじゃない！」と言い、他の関係者に見つかる前にチャーリーと彼の恋人ミアを見つけ出すようウォーカー刑事に命じます。

ヴィンセント役/ティモシー・オリファント

演：ティモシー・オリファント

善悪が曖昧な中で、自分なりの「正義」で動く警官。ウォーカーの“過去の闇”に関わる。部下が傷つけられたため私情で動き始める。チャイナタウンで起きた大量殺人事件で、部下のひとりが負傷したのを機に事件に関与していく。

ツイの母親役/ヤン・ヤン・ヨー

あるギャング団を率いる。チャイナタウン大量殺人事件で息子を亡くし、復讐のためなら何でもする。

エリー役/ジェシー・メイ・リー

ウォーカー刑事の相棒で、共に事件を追う。

暗殺者役/ミシェル・ウォーターソン

ツイの母親が送り込んだ殺し屋。

チャーリー役/ジャスティン・コーンウェル

ローレンスの息子。チャイナタウンで起きた大量殺人事件の第一容疑者。ウォーカー刑事によって救出される。

ラウル役/ルイス・ガスマン

ミアにとって叔父のような存在で、あらゆるトラブルに巻き込まれていく。

チン役/サニー・パン

解説

裏社会に沈んだ“かつての同志”

物語の中心にあるのは、暴力と混沌に覆われた街で再会を果たす二人の男――。ウォーカーとヴィンセントの因縁です。詳細な過去は語られない。しかし、互いに銃口を向けるその視線の奥には、明らかに“知っている”者同士の静かな怒りと悲しみがありました。

一部では、二人はかつて同じ組織に属していた、あるいは同じ地獄をくぐり抜けた“元・相棒”だったという説も。法の内側と外側――立場は変わっても、彼らの過去は決して切り離せない。そしてその断裂は、今や血を流すほど深く刻まれているのです。

「お前は変わったな」
「俺は最初から、こうだった」

そんな言葉が交わされた再会は偶然ではなく因果。ウォーカーが追う事件の背後にヴィンセントがいること、そしてその結末が“個人の復讐”に繋がっていく構図は、男たちの業と過去がぶつかるハードボイルドなドラマへと昇華させていきます。

ウェールズで創られた“アメリカの地獄”

物語の舞台はアメリカ。しかし、実際の撮影が行われたのはイギリス・ウェールズの各地でした。カーディフ、スウォンジー、ポート・タルボット――街の隅々にまでリアリティを吹き込むために、ギャレス・エヴァンス監督のこだわりがアクション演出にも表れています。

特に印象的なのは、カーディフ・ベイのビュート・ストリート。ここには偽の雪が降り、道路標識やパトカーまでもアメリカ仕様に変えられています。

バスティオン36（Netflix）キャスト・あらすじ。仲間が続々と殺害される警察戦争にたった1人で立ち向かう！