映画【ハリーポッター】シリーズ第7作目【ハリーポッターと死の秘宝Part1】あらすじと解説。ヴォルデモートを倒す鍵となる分霊箱を探す旅に出たハリーたち3人。今回は3人の絆が試されるストーリーになっています。また、”死の秘宝”の謎に迫ります。
あらすじ
ハリー、ロン、ハーマイオニーは分霊箱を探す旅に出るため、学校へは行かないことを決意しました。
ヴォルデモートの脅威がマグル界でも広がり始めていた為、ダーズリー一家は引っ越しをし、ハリーも身を隠す為に”隠れ穴”へと移動します。
ヴォルデモートやデスイーターがハリーを狙っている為、ポリジュース薬で不死鳥の騎士団と共に一斉に隠れ穴へ移動することにしました。
待ち伏せしていたデスイーターに襲われながらも、ハリーはなんとか隠れ穴にたどり着きます。
しかし、ここでマッドアイが犠牲になってしまいました。
後日、ビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式に出席中に、またもやデスイーターに襲われ、3人はその場を離れ騎士団の本部(ブラック邸)に行きます。
ブラック家の屋敷しもべ・クリーチャーに事情を聞き、分霊箱のひとつである”スリザリンのロケット”は、今はドローレス・アンブリッジが持っていることを知り、魔法省に侵入することにしました。
3人は何とかしてアンブリッジからロケットを奪いますがロンが負傷。
さらに、ロケットも破壊できななかったことも重なり、3人にすれ違いが生じます。
ハーマイオニーが、”グリフィンドールの剣”なら分霊箱を破壊できることに気付きますが、療養していたロンとハリーが激しい口論となりロンは2人と離れてしまいます。
ハリーとハーマイオニーは仕方なく2人で旅を続けることに。
そんなある夜、ディーンの森にある湖の底にグリフィンドールの剣を発見したハリーは、潜って取ろうとしますがロケットに邪魔され溺れそうになってしまいます。
そこにロンがやってきてハリーを救い、さらにグリフィンドールの剣でロケットを破壊しました。
2人は和解し、共にルーナの父・ゼノフィリウスに会いに行きます。
ゼノフィリウスから、透明マント、ニワトコの杖、蘇りの石、3つ揃えると”死を制する者”になれるという”死の秘宝”の伝説の話を聞ていた最中、デスイーターが表れます。
ハリーたちは間一発で逃げ出すも、戻った先で人さらいに捕まり、そのままマルフォイ邸に捕らえられてしまいました。
そこではルーナとオリバンダー、ゴブリンが捕らえられており、ドビーもいました。
ハリーたちはドビーのおかげでマルフォイ邸から脱出できましたが、ベラトリックスの投げたナイフがドビーに刺さり命を落としてしまいます。
その一方で、ヴォルデモートはダンブルドアの墓から死の秘宝のひとつ、ニワトコの杖を奪っていました。
【ハローポッターと死の秘宝Part1】ネタバレ解説(part1)
ダンブルドアの遺品
魔法省大臣ルーファス・スクリムジョールが、ハリーとロン、ハーマイオニーにダンブルドアの遺品を渡します。
ハリー/金のスニッチ
金のスニッチはホグワーツのクィディッチで使用されていました。
ハリーが初めての試合で口でキャッチしたものです。
中には「わたしは終わるときに開く」と書かれてあり、どういう意味があってダンブルドアがハリーに託したのかシリーズの最後に明らかになります。
ロン/灯消しライター
【ハリー・ポッター と賢者の石】でダンブルドアが使っていた灯消しライターは、周囲の灯を消したり点けたりするだけではありません。
本作でロンがハリーと口論になり2人と離れたシーンで、ロンをハリーとハーマイオニーのところへ導いてくれました。
ロンを大切な人(ハーマイオニー)の元へ導いてくれるようにダンブルドアが魔法をかけていたのだろうと推測します。
ハーマイオニー/吟遊詩人ビードルの物語(本)
この本の物語のひとつ、3人兄弟の話は伝説の”死の秘宝”のおとぎ話です。
ダンブルドアは、”死の秘宝”を3人に伝えたくてハーマイオニーに本を贈りました。
グリフィンドールの剣
グリフィンドールの剣の行方は分からなくなっていましたが、ハリーがディーンの森にある湖の底で見つけています。
実は、スネイプがダンブルドアの遺言でグリフィンドールの剣を隠し、ハリーを守護霊で剣まで誘導していたのです。
灯消しライターを使って、ロンをハリーの元へ誘導したのも実はスネイプだったのです。
スネイプは前作でダンブルドアを殺し、ヴォルデモート側かと思われていましたが、実は二重スパイでハリーのことをずっと守っていました。
なぜ危険な二重スパイをしていたのか、それはスネイプの隠された切ない想いがあります。
【ハローポッターと死の秘宝Part1】ネタバレ解説(part2)
死の秘宝とは
ハーマイオニーが、ダンブルドアから贈られた本の中に3人兄弟の物語があり、その物語に出てくるニワトコの杖、蘇りの石、透明マントの3つの魔法具が死の秘宝でした。
3つ集めれば、”死を制する者”になれると言われていますが、殆どの魔法使いはおとぎ話の中の話だと思い、探究する者はほとんどいなかったのです。
しかし、それらは全て実在するものでした。
死の秘宝の”死を制する者”とは、不死になれることだと勘違いしている者が多いようですが、本当の意味は”死を受け入れることができる者“とダンブルドアは推測していました。
3人兄弟の長男と次男は不幸な死を遂げ、三男は死を受け入れ穏やかな最期を迎えたと言われています。
ニワトコの杖
ニワトコの杖はダンブルドアが使っていた杖で、”史上最強の杖“と呼ばれています。
本作のラストで、ヴォルデモートがダンブルドアの墓から手に入れてしまいました。
蘇りの石
死んだ人と会える蘇りの石は、分霊箱のマールヴォロゴーントの指輪の中にありました。
ダンブルドアは指輪の中に蘇りの石を見つけたとき、死んでしまった妹に会いたい欲望に負けて石に触れてしまい、ヴォルデモートがかけていた身体を蝕む魔法に引っ掛かり、余命が短くなってしまったのです。
透明マント
ハリーが1年生の時、クリスマスプレゼントでハリーに届いた透明マントは本物でした。
マントはハリーの父が所持していて、ハリーの父がヴォルデモートに殺されたあとはダンブルドアが預かり、ハリーがホグワーツに入学したはじめての年のクリスマスにダンブルドアから送られてきました。
【ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1】の感想
本作品はハリーとロン、ハーマイオニーの3人が、分霊箱を探す旅と絆がメインに描かれています。
分霊箱の魔力のせいで、疑心暗鬼になってしまうロンとハリーが喧嘩してバラバラになってしまいますが、ハリーがピンチのときに助けてくれたのはロンでした。
ハリーはシリーズ当初から勇気と強さがありましたが、本作では特にロンの強さと成長が感じられます。
そして3人の絆が深く刻んでいくストーリー展開はロンだけではなく、ハリーとハーマイオニー、3人の友情を超えた強い信頼関係が見ていて楽しめました。
シリーズを通して活躍していたキャラクターが亡くなっていく描写は胸が苦しいですが、これほどの犠牲者を出さないとヴォルデモートを倒せないのだと言う恐怖感に煽られます。
残りの分霊箱と蘇りの石の行方、そしてスネイプの隠された想いが【死の秘宝Part2】のポイントとなります。
シリーズ当初から比べると、子ども向け映画から大人向け映画のようになってきましたが、観ている側も彼らと一緒に成長し大人になって行くことを考えると、それも含めて楽しめる作品なのだと思いました。
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