映画『グリース』のあらすじとシネマ飯。
1978年に公開されたJ・トラボルタ×O・ニュートン=ジョン主演のミュージカル『グリース』は、50年代のアメリカを舞台に若者の恋や日常を描いた物語。
数々のヒット曲を飛ばし人気絶頂だったオリビア・ニュートン=ジョンと、1977年の『サタデー・ナイト・フィーバー』で一世風靡したジョン・トラボルタの共演で話題になりました。
ダイナーに若者が集うシーンでは”アメリカならでは”が描かれています。
【悲報】1970年代を代表する女性ポップボーカリスト、オリビア・ニュートン=ジョンが死去。享年73歳でした。死因は明かされていませんが、夫のジョン・イースターリング氏はSNSで「デイム・オリビア・ニュートン=ジョン(73)は南カリフォルニアの牧場で家族と友人に囲まれ、安らかに息を引き取りました。30年以上乳癌と闘い勝利と希望の象徴となってきました。この非常に困難な時期に、皆様にはご家族のプライバシーを尊重していただくようお願いいたします。」とオリビアの公式Facebookに投稿しました。
映画『グリース』あらすじ
ハイスクールの夏休み中に、旅行先の海岸で知り合い愛を深めたダニー(J・トラボルタ)とサンディ(O・ニュートン=ジョン)。
夏休みの終わりに再会の約束をし、2人は別れを告げたのです。
そして、ダニーが通うライデル高校の新学期が始まり、ダニーは高校3年生になりました。
ダニーは、ライデル高校のTbirds(Tバーズ)というグループのリーダーで、グリースでリーゼントを決め、ブルージーンズと背中にTbirdsとプリントされた革ジャンスタイルが主流。
新学期早々、Tバーズの仲間たちといつも通りバカな話で盛り上がっていました。
一方で、ダニーとのひと夏の恋に別れを告げ、オーストラリアに帰るはずだったサンディは、父親の仕事の都合でオーストラリアに帰る予定が変更。
なんとダニーのいるライデル高校に転校してきたのです。
しかし、サンディはダニーがライデル高校の生徒だとは知りません。
サンディは転校初日に、フレンチーから彼女の友人たちに紹介されます。
フレンチーは、Tbirdsと関係のあるPink Ladiesのメンバーで、目印はピンク色のブルゾン。
メンバーはフレンチーとリゾ、ジャン、マーティの4人で、リゾがリーダーです。
リゾたちは、ランチの時間にサンディから”ひと夏の恋”の相手がダニー・ズーコだと聞いたリズは「奇跡って事もあるかも」と、意味深な言葉を伝えました。
そんな中、ライデル高校が全米高校ダンス・コンテストの会場に指名されたことがニュースで伝わります。
応援団としてチア・リーダーに参加したサンディは、応援予行の会場でついにダニーと再会を果たしたのです。
お互いの存在を知らなかった2人はビックリ。
しかし、クールな男で貫いてきたダニーは仲間の前ということもあり、恥ずかしさからサンディを冷たくあしらってしまったのです。
映画『グリース』はココがいい!
ダニー(J・トラボルタ)の鈍すぎる運動神経のギャップ!
J・トラボルタと言えば、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)で華麗なダンスを披露してくれましたが、『グリース』でのトラボルタは運動神経がゼロという設定でした。
ダニーは、サンディに認めてもらおうと運動部に入部することにします。
まず手始めにバスケ部に入るも、ディフェンスで相手からボールが取れずに腹を殴ってブーイング。
次に、レスリングをやるも相手に抑えつけられたのが気に入らず、相手が手を放した隙に腹にパンチを入れて逃亡。
次に野球を薦められますが、バットにボールを当てたもののファウルと言われて逆ギレ。
コーチは仕方なく、ひとりで出来る長距離走を薦めたのです。
ところが、たまたまベンチにいるサンディを発見したダニーは、かっこよくハードルを越えていたものの足が引っかかり転倒。
クールなダニーでも運動に関しては見せどころがありません。
このようなシーンは、J・トラボルタの配役のギャップを感じさせてくれるはずです。
ダイナーフードにそそられる!
Tbirdsやピンクレディースのたまり場となっているダイナー。
彼らだけではなく、ダイデル高校の生徒がたくさん集っていて、ウェイトレスのおばちゃまとも仲良し。
このダイナーで提供されるチェリー・ソーダがミルクっぽくて、日本で言われているソーダとは全く違う印象です。
日本ではクリーム・ソーダと言えば緑色のソーダにアイスが乗っているのが定番ですが、まるでそれを混ぜたようなクリーミーなものでした。
混ぜてそうなったのではなく、最初からそのような感じで持ってこられたのでドリンクの仕組みが気になります。
バーガーひとつに対しても大きく、余計なものは挟んでいないという印象でした。
パテとチーズとケチャップのみという純粋な感じで、バンズもふわふわ。
Tbirdsのケニッキー(ジェフ・コナウェイ)が、ガブリと食らいつくシーンを見るとバーガーが食べたくなるはず。
真面目なお嬢様(サンディ)の激変がたまらない!
サンディは真面目なお嬢様タイプの女性で、クールなダニーとは正反対。
ダニーはクールではあるものの、仲間の前では格好をつけているだけで心の中は純粋な青年なのです。
サンディに合わせようと頑張ってみたものの、やはりクールは彼のポリシーにあるようでした。
ダンス大会のシーンでJ・トラボルタが本領発揮。
『サタデー・ナイト・フィーバー』ばりの見事なダンスを披露しています。
残念ながら、サンディはダンスの途中でダニーを他の女性に奪われ、ショックで立ち去ってしまいました。
これをきっかけに、サンディはダニーに見合う女性になろうと一大決心。
ダニーのことを知るには、彼の隣にいることが大事だと、卒業式の日にお嬢様を封印し、ピンクレディースの力を借りて、超セクシーでクールな女性に変身したのです。
激変とはいえ、オリビア・ニュートン・=ジョンの抜群なスタイルは見どころのひとつ。
元々美しい顔立ちのオリビアなら、お嬢さまでもクールでもどちらのスタイルもバシっと決まるものです。
映画『グリース』前日譚の企画が進行中?
2019年4月に、映画『グリース』の前日譚を描く映画が企画されていることが分かりました。
米芸能誌のリポーターによると、新作のタイトルは『グリース』の冒頭で、ダニーとサンディがお互いを思い出しながら歌う「思い出のサマーナイツ」冒頭歌詞の「Summer Loving」。
サンディとダニーの出会いは『グリース』では描かれておらず、新作映画にて2人の出会いを描くといいます。
2019年5月4日時点で制作が決定したとのことで、ネット上からも待ち望む様子が伺えました。
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