映画【キャッツ】あらすじと解説。豪華キャストで贈る夢のエンターテイメント!

映画【キャッツ】あらすじと解説。1981年ロンドン初演以来、現在もロングラン公演を続けているミュージカルの金字塔【キャッツ】を【レ・ミゼラブル】のトム・フーパーが初の映画化。

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【キャッツ】あらすじ

ロンドンの路地裏に1匹の白猫ヴィクトリアが捨てられた。

ヴィクトリアは、その町の猫たち”ジェリクル・キャッツ”に迎え入れられる。

その夜は年に1度の特別な夜だった。

長老猫オールド・デュトロノミーが、天上に上り生まれ変わる猫を選ぶ。

猫はパフォーマンスを競い、歌い踊る。

そんな中、遠くから悲しげに眺めているボロボロなコートをまとった雌猫がいた。

元劇場のスター、グリザベラだという。

ジェリクル・キャッツは、グリザベラを嫌い追い出してしまう。

そしてもう一匹、お尋ね者のマキャヴィティ。

彼は不思議な力でライバルたちをさらい、ついにオールド・デュトロノミーまでさらってしまう。

しかし、ヴィクトリアたちの励ましで、マジシャンのミストフェリーズがオールド・デュトロノミーたちを取り戻す。

そして、天上に上る猫を選ぶ時が近づいた。

ヴィクトリアは、トボトボ去ろうとしていたグリザベラに「歌って」と招き入れる。

グリザベラは「メモリー」を思いを込めて歌う。

グリザベラが選ばれ、天上に上る。

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キャスト情報

ヴィクトリア/フランチェスカ・ヘイワード

若い白猫、ヴィクトリアを演じているのは、イギリスのロイヤル・バレエ団のプリンシバル、フランチェスカ・ヘイワード。

バレエ【ロミオとジュリエット】(2020)も映画化されている。

今もっとも注目されているバレエ・ダンサーである。

バストファー・ジョーンズ/ジェームズ・コーデン

黒いコートに白いスパッツの太った猫、バストファー・ジョーンズを演じているのは、イギリスのコメディアンであり、歌手、俳優そして【レイト・レイト・ショーwithジェームズ・コーデン】の司会で知られているジェームズ・コーデンである。

【イントゥー・ザ・ウッズ】(2014)【ピーター・ラビット】(2018)【オーシャンズ8】(2018)等、多数出演。

ボンバルリーナ/テイラー・スウィフト

ベージュの縞柄で「マキャヴィティ」を歌うセクシーな猫ボンバルリーナを演じているのは、アメリカの人気シンガーソングライター、テイラー・スウィフト。

セカンド・アルバム【Fearless】が2008年のビルボード初登場1位を記録、グラミー賞も獲得している。

以降のアルバム、シングル共に大ヒット快進撃が続く世界で最も人気のある歌手の1人である。

グリザベラ/ジェニファー・ハドソン

ボロボロのコートをまとった嫌われ者の猫グリザベラを演じているのは、アメリカの歌手兼女優のジェニファー・ハドソン。

【ドリーム・ガールズ】(2007)のエフィー・ホワイト役で知られている。

歌手としても【Jennifer Hudson】が2008年10月のビルボード、R&B/ヒップ・ホップチャートで1位を獲得している。

オールド・デュトロノミー/ジュディ・デンチ

毛皮をまとった猫たちの尊敬を一身に集める長老猫オールド・デュトロノミーを演じるのは、イギリスの大女優ジュディ・デンチ。

ジュディ・デンチは、ミュージカル【キャッツ】の初演にグリザベラを演じる予定だったが、アキレス腱断裂で叶わなかったという。

【眺めのいい部屋】(1986)【アイリス】(2001)【ラヴェンダーの花咲く庭で】(2004)【マリーゴールド・ホテルで会いましょう】(2012)等、代表作多数。

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【キャッツ】見どころと解説

ストーリーがわかりづらい理由

【キャッツ】はもともとT・S・エリオットの【キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつきあう法】(ちくま文庫/1995発行・池田雅之訳)子供むけの詩集がベースである。

詩を元にアンドリュー・ロイド・ウェバーがミュージカルにしたのだが、舞台はストーリー性はあまりなく抽象的な芸術作品だと捉えてもいいかもしれない。

もちろん、観る人によってはストーリーがあるかもしれないが、そこは観る人の解釈に任せるといったところだろう。

映画は、そのような抽象的な原作(舞台)にストーリーを肉付けしたので、余計わかりづらくなったのかもしれない。

ヴィクトリアが皆に嫌われていた(舞台では娼婦猫)グリザベラを気にかけ、チャンスを与える事やグリザベラが天上に向かうところは、文字通り天国を示すなどをわかりやすく伝えていると思う。

エンターテイメント・ショーを楽しもう

キャッツ】は猫の【コーラス・ライン】だと解釈している。

猫のオーディションだと考え、歌や踊りを競い合う猫たちを楽しめばいい

主人公のヴィクトリアをはじめとする猫のダンサーたちの踊りは素晴らしい。

スティーブン・マックレー演じるスキンブルシャンクスが、線路で華麗なタップダンスを披露するが、彼もロイヤル・バレエ団のプリンシバルである。

因みに舞台ではスキンブルシャンクスはシンガーよりで、マジシャンのミストフェリーズがダンサー。

ここも舞台と映画の違いであるが、劇団四季と欧米舞台も違うのでひとつの演目をいろいろな演出で比べて見れることも面白い。

また、ジェニファー・ハドソンの「メモリー」は素晴らしいのはもちろんだが、テイラー・スウィフトの「マキャヴィティ」も、とてもカッコイイ。

映画のために原作者アンドリュー・ロイド・ウェバーとテイラー・スウィフトが書き下ろした「Beautiful Ghosts」は、ヴィクトリアの劇中歌であるとともに、エンディングでテイラー・スウィフトが歌っている。
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【キャッツ】感想

せっかくの実写の俳優に猫のCGという、気持ち悪さともったいなさを感じた。

猫たちもネズミと変わらない大きさだったり、実際の物との対比がおかしいとも思った。

オールド・デュトロノミーも本来ならば雄猫なのに、あえてジュディ・デンチをキャスティングしたのも正直言えば疑問。

ジュディ・デンチは大好きな女優だが、高齢による歌の衰えは他の俳優陣の歌声が素晴らしいだけに残念だし、ジュディ・デンチの無駄遣いとも思えた。

とはいえ、踊りやダンスは楽しめたし、何よりもジェームズ・コーデンの素晴らしい歌声と、少しだけだが踊りも見れたことは良かった。

また、ロイヤルの2人のプリンシバルをひとつの映画で見れたことは至福である。

トム・フーパー監督はこれに懲りず、またミュージカルの映画化をして欲しい。

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