映画『バーフバリ 伝説誕生』のネタバレ感想と見どころ。インドの歴代興行収入の記録を塗りかえた本作は、アニメ化もされるほどの人気を誇っています。
美しい映像や壮大なアクションが評価され、多くの賞を受賞しました。そんな『バーフバリ 伝説誕生』の見どころをお伝えします。
『バーフバリ 伝説誕生』のあらすじ
マヒシュマティ王国のシヴァガミは、王家の血を継ぐ赤ん坊(主人公)を連れて逃げ回っていました。
追っ手の兵士を倒した拍子に、川に落ちてしまったシヴァガミ。
シヴァガミは赤ん坊だけは何とか助けようと、祈りと執念で、村のふもとまで赤ん坊を導きました。
翌朝、赤ん坊の声を聞きつけた村人のサンガは、子ができない自分への授かり物だと感じ、赤ん坊を育てることにします。
赤ん坊に名づけた名前はシヴドゥ。
シヴドゥは、来る日も来る日も“滝の向こう側”が気になって仕方ありません。
どうしても滝の向こうへ行ってみたいシヴドゥは、滝登りに挑戦する毎日。
そんなある日、滝からひとつの“お面”が流れてきました。お面をひと目見て、心を奪われてしまうシヴドゥ。
シヴドゥは、お面の女性に会いたい一心で滝登りを再開。
そしてついに、滝を登ることに成功し……!?
『バーフバリ 伝説誕生』の見どころ
美しい映像
本作は、兵士に追われた女性が、赤ん坊(主人公)を抱えながら逃げているシーンから始まります。
冒頭のシーンで映る“滝”は圧倒的な力強さと美しさで、つい見入ってしまうこと間違いなしです。
その後主人公のシヴドゥが成長して、滝の向こうの世界に行くことになります。滝の向こうで出会った女性とのシーンも、とても美しい!
恋愛の描かれ方が独特で、相手の体にタトューを彫るというアプローチ法にはつい笑ってしまいました。
他にもツッコミどころはたくさんあるのですが、それを上回るだけの魅力が本作にはあります。
美しい映像、マッチしたBGM、シヴドゥの華麗な身のこなし。
すべてが合わさることで、完成度の高い幻想的な世界観ができ上がっています。
また、マヒシュマティ王国の風景も圧巻!MMOのゲームに出てくるような町並みで、剣などの小物も美しくて見入ってしまいます。
さらに宮殿は、“やばい”の一言。ひとつの村かと思うほどの広大さと、宮殿の圧倒的な美しさに言葉を失ってしまいました。
どの国の宮殿もそれぞれの美しさがあるものですが、インドはどの国とも違う美しさがあります。
ゴージャスな美しさではなく、力強い存在感を放つ美しさです。
お面に恋する主人公
主人公のシヴドゥは、滝から流れてきたお面に心を奪われてしまいます。
お面に恋するなんて、まるでコメディのような展開に思えますが、シヴドゥはいたって本気。
日本映画だったら展開に違和感を抱くでしょうが、インドの映画は恋の表現(お面など)が幻想的なのです。
滝の向こうの世界で、お面と同じ顔の女性・アヴァンティカに出会ってからのシーンが見どころのひとつ。ミュージカル風に早変わりします。
汚れた身なりのアヴァンティカを、BGMに合わせて美しく変身させる過程がとても斬新。
変身したアヴァンティカの美しさと言ったら……同性でも見惚れてしまうほどです。
ところで。このアヴァンティカという女性は、幽閉された王妃を助けるための組織に属しています。
アヴァンティカは王妃を救出するという大役を任されますが、道中で命を狙われてしまうことに。
アヴァンティカの危機が迫った際に、敵を蹴散らしたのは主人公のシヴドゥ。
敵たちは、シヴドゥの顔を見て「バーフバリ……」と呟きます。
なんとシヴドゥは、かつての王子・バーフバリに瓜二つだったのです。
序盤は、歌あり踊りありアクションありで、エンターテイメントを重視している印象でしたが、中盤からは主人公の出生の秘密も明かされ、物語が壮大になっていきます。
シヴドゥは王家の人間だった!
物語が進んでいくにつれて、シヴドゥの出生が明らかになります。
実はシヴドゥは、マヒシュマティ王族の血を継いでいたのです。
50年前。マヒシュマティ王国には2人の王子がおり、どちらが王位につくかで揉めていました。
その一人が、シヴドゥの父・バーフバリです。
当時国務を取り仕切っていたビッジャラデーヴァは、息子のバラーラを王位に就けたいと目論んでいました。
しかし公平な試験の結果、バーフバリが正式な王になりかけます。
納得がいかないビッジャラデーヴァは反乱を起こし、バーフバリ一味を死に追いやろうとしました。
その時赤ん坊だったシヴドゥは、シヴァガミに連れ出されて命を救われました。それが映画の冒頭シーン。
壮大なアクション
アヴァンティカの代わりに王妃を救出することになったシヴドゥは、ついに宮殿に侵入。
その後シヴドゥは、代々王家に仕えるカッタッパから出生の秘密を知らされました。
50年前に祖父がマヒシュマティ王国を建国するもすぐに亡くなったこと。
シヴドゥの父親であるバーフバリは、王座を狙うバラーラによって殺害されたこと。
物語はここから過去に遡り、バーフバリが生きていた時代が描かれていきます。バーフバリの役はシヴドゥと同じ俳優なので、すぐに過去の世界観にも没入できました。
バーフバリとバラーラ。外敵との戦争で、より勲功をおさめた者が王座につくことに。
戦争シーンは本当に壮大です。
人数も膨大ですし、陣形を作るだけのシーンでも見ごたえがあります。
敵を倒すためのバーフバリのアイデアも面白くて、最後まで飽きずに視聴できました。
インドの宮廷料理ってどんな感じ?
主人公が王族の血を継いでいるということで、宮廷料理が出るのではないかと楽しみにしていたのですが、残念ながら『バーフバリ 伝説誕生』では出てきませんでした。
バーフバリはシリーズ化しているので、もしかしたら2や3で宮廷料理が出てくるかもしれませんね!
『バーフバリ 伝説誕生』の感想
本作は、有名ブロガーの“まめきちまめこ”さんも面白いと絶賛しています。
まめこさんのレビュー記事にもあるように、本作はツッコミどころが満載なのですが、ツッコミを含めて楽しめる作品。
赤ん坊が斬新な方法で流されたり、お面に恋したり、次から次へと予測できない面白シーンが出てきます。
本作の魅力は、そんな斬新なシーンだけではなく、圧倒的な映像美でしょう。
主人公と女性がミュージカルを繰り広げるシーンは、何度も見返しました。
また、BGMと共に幻想的な世界観が描かれるところも魅力。たとえば滝登りのシーン。
日本なら“ただ滝を登る”だけで終わるであろうシーンを、本作では、主人公が幻覚に誘われながらミュージカル風に登っていくのです。
随所でツッコミを入れながらもつい見入ってしまう、そんな映画。
美しい映像や、幻想的な雰囲気が好きな方におすすめです。
インドドラマ『ポロス』が上陸!
『バーフバリ』にハマった人に朗報です!古代インドの王・ポロスの一代記を描いたインドドラマ【ポロス】が上陸。
【ポロス】はなんと、製作費が約81億円。壮大なスケールが窺えますね。『バーフバリ』同様に、美しい衣装や歌とダンスがふんだんに詰まっているので、一見の価値アリです!ユーザーの間では、「宮殿の鮮やかな青が美しい」と特に話題となっています。
5シーズンを予定しているというインドドラマ【ポロス】。最後まで見逃せません!
オフィシャルサイト
© ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.