ニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化した【きみに読む物語】は、2005年に公開され全米興行収入81億円を記録した大ヒット映画です。現在と過去が同時進行で描かれ、生涯一途に想い続けた男女の切なくも温かいラブストーリー。主人公を演じた【ラ・ラ・ランド】のライアン・ゴスリングと【アバウト・タイム】のレイチェル・マクアダムスの恋人シーンは必見!何度でも観たくなる恋愛映画です。
あらすじ
療養施設で認知症の女性にノートに書かれた物語を聞かせている老人男性がいました。
その物語は、1940年代アメリカ南部のシーブルックを舞台に若い男女が愛を育む軌跡を描いたものです。
1940年代、17歳のアリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)は、両親とシーブルックにある別荘で休暇を過ごしていました。
ある日、その町の材木屋で働くノア(ライアン・ゴズリング)はアリーに一目惚れし猛アタックします。
ストレートに想いを伝えてくるノアにアリーも次第に惹かれていき、2人は交際するようになりました。
しかし、アリーは裕福な家庭で育ち、大学への進学も決まっているお嬢様。
一方、ノアは学歴もない労働者という身分の違いが2人の恋を妨げます。
ノアとの交際をアリーの両親に反対され、アリーは半ば強制的に休暇を切り上げて家に帰ることになってしまいました。
最後に会えなかったノアは、アリーに1年間毎日毎日手紙を出し続けましたが、彼女からの返事は一度もなかったのです。
その後、戦争が始まりノアは召集され、アリーはロン(ジェームス・マースデン)という富豪の青年と出会い交際するようになり、2人は別々の人生を歩み始めようとしていました。
キャスト紹介
ノア・カルフーン/ライアン・ゴズリング
役柄:1940年代で生きる、材木屋で働く労働者。
アリーに一目惚れをして交際を申し込みます。
俳優:ノアを演じたライアン・ゴズリングは、カナダ出身の俳優でありミュージシャンです。
子役から活躍し、1996年公開の映画【フランケンシュタインと僕】で映画初出演を果たしました。
主な出演作品は【フランケンシュタインと僕】(1996)、【ハーフネルソン】(2006)、【ラースと、その彼女】(2007)、【ブルーバレンタイン】(2010)、【ラブアゲイン】(2011)、【L.Aギャングストーリー】(2013)、【マネーショート 華麗なる大逆転】(2015)、【ラ・ラ・ランド】(2016)、【ファーストマン】(2018)。
アリー・ハミルトン/レイチェル・マクアダムス
役柄:1940年代で生きる、裕福なお嬢様。
休暇で訪れていたシーブルックでノアと交際をするようになります。
俳優:アリーを演じたレイチェル・マクアダムスは、カナダ出身の女優です。
12歳から演技を学び始め、トロントのヨーク大学に進学して演技を専攻。
1998年のディズニー映画【ザ・フェイマス・ジェット・ジャクソン】でデビューし、本作でブレイクしました。
主な出演作品は、【ミーンガールズ】(2004)、【幸せのボートレート】(2005)、【きみが僕を見つけた日】(2009)、【シャーロック・ホームズ】シリーズ、【ミッドナイト・イン・パリ】(2011)、【パッション】(2012)、【アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜】(2013)、【スポットライト 世紀のスクープ】(2015)、【ドクターストレンジ】(2016)、【ゲームナイト】(2018)。
ロン/ジェームズ・マースデン
役柄:1940年代で生きる、アリーがボランティア先で出会った富豪の孫で、アリーと婚約します。
俳優:ロンを演じたジェームズ・マースデンは、アメリカの俳優です。
1998年の【洗脳】で映画デビューしました。
主な出演作品は、【X-メン】シリーズ、【アメージング・ハイウェイ60】(2002)、【スーパーマン リターンズ】(2006)、【ヘアスプレー】(2007)、【魔法にかけられて】(2007)、【運命のボタン】(2009)、【イースターラビットのキャンディ工場】(2011)、【あしたの家族の作り方】(2013)、【バッド・ブロマンス】(2015)、【世界にひとつのロマンティック】(2015)、【記者たち 衝撃と畏怖の真実】(2017)、【ソニック・ザ・ムービー】(2020)。
【きみに読む物語】ネタバレと見どころ。
誰もが憧れる一途な恋
アリーに一目惚れをした青年ノアは、生涯アリーを愛し続けました。
アリーと別れてしまったときや戦争に召集されたあと、アリーが新しい恋人を作ってもノアは一度も諦めることなくアリーのことを待ち続けます。
この映画の女性からの支持が高いのは、ノアの一途すぎる愛に憧れる人が多かったからでしょう。
認知症のアリーにノアが、2人の過去の物語を何度も聞かせることでほんの数分でもアリーが戻ってくる(思い出せる)ことでした。
そして、最期に2人で一緒に生涯を終えることが出来たのも、ノアの一途な愛が生んだ奇跡からでした。
一度でいいからアリーのように愛され、何もかも捨ててでもこの人と一緒にいたいと思えるようなロマンチックな人生に女性は少なからず憧れているのだと思います。
そして、婚約者の元へ戻ろうとしたアリーに「30年後、40年後は誰といたい?無難に選ぶな。君はどうしたい?」とノアが言葉をかけたシーンは、彼の力強さがよく伝わる印象深い場面でした。
今まで親の敷いたレールの上を歩いていたアリーは、自分で自分の道を決めることが出来なかったのです。
ノアはそれを分かっていたので、アリーに自分の人生なのだからもっと自由に選択をして”自分”を大切にしてほしいと伝えたかったのでしょう。
レイチェル・マクアダムスの可愛すぎるお嬢様役
今では売れっ子のレイチェル・マクアダムスですが、【きみに読む物語】が彼女にとっての出世作です。
ちょっとワガママなお嬢様役がハマっていて、とにかくライアン・ゴズリングとのデートシーンが可愛くてたまりません。
アリーが着ている衣装も1940年代のレトロな雰囲気がある可愛らしい物ばかりで、鮮やかな赤いワンピースなども真似したくなるような色使いでした。
彼女を見るだけでもこの映画を見る価値があると思います。
【きみに読む物語】の感想
本作品はノアとアリーが結ばれるまでの過去と、年老いてから命を終えるまでの現在が描かれています。
年老いてからの2人を見ただけで、2人が結ばれ幸せな人生を歩んでいたことは間違いなく想像ができます。
ノアがアリーに自由を与えるきっかけとなり、アリーが初めて自分の意思で決めたことがノアと一緒になることでした。
アリーのノアへの愛もノアに負けないくらいだったのだと思います。
ぜひ一度は見て欲しい、そして何度観ても泣ける、ラストは切なくも温かい気持ちになる純愛映画の最高傑作です。
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