【ギルティ/GUILTY】キャストとネタバレ解説。声と音だけで犯罪を解決できるのか?

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【The GUILTY/ギルティ】キャストとネタバレ解説。2019年公開のデンマーク映画【THE GUILTY】のアメリカリメイク版。電話の声、そしてかすかに聞こえる音を頼りに誘拐事件を解決しようと奔走する、とある刑事(オペレーター)の物語。

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【ギルティ】あらすじ

ジョー・ベイラー(ジェイク・ギレンホール)は、刑事でありながら数ヶ月前のある事件により、緊急司令室で通信係として勤務していました。

そして、翌日はジョーの人生を左右するほど重要なある事件の裁判を控えていました。

そんな中、エミリー(声:ライリー・キーオ)という女性から「元夫に拉致された」と通報が入ります。

エミリーはパニック状態で、ジョーは元夫ヘンリー(ピーター・サースガード)の車の色や車種、ナンバーなどを聞き出しましたが、分かったのは白のバンと言うことだけでした。

携帯を追跡し、大まかな場所は分かるものの範囲は50kmもあり絞り込むのは困難。

さらに、巨大な山火事が発生していたため、警察官の手も足りない状況だったのです。

また、エミリーの話から自宅にはアビーという6歳の娘と生まれたばかりの息子が置き去りになっていることが判明。

ジョーは、エミリーを救出するため、そして子供たちを保護するため緊急司令室から各方面に指示を出すのですが……。

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登場人物紹介

ジョー・ベイラー役/ジェイク・ギレンホール

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ジョー・ベイラーは、ある事情で緊急司令室への勤務を余儀なくされた刑事。

翌日に控えた裁判の結果によって、現場復帰できるかどうかの人生が掛かっています。

エミリーという女性から❞拉致された❞との通報を受け、彼女を助けるために必死になるも意外な結果に。

エミリー・ライトン役/ライリー・キーオ(声のみ)

元夫に拉致されたと通報し、ジョーからアドバイスを受けながら逃げる方法を模索します。

パニック状態で会話もままならず、次第に支離滅裂な発言をし始め……。

ヘンリー・フィッシャー役/ピーター・サースガード(声のみ)

エミリーの元夫で、暴行罪や駐車違反などの前科がある男性。

のちにジョーと電話で話した様子から、何をするか分からないほど追い詰められた状態になっていました。

ビル・ミラー役/イーサン・ホーク(声のみ)

ロス市警の巡査部長でジョーの元上司。

平等政策の一環として月に2回管理者のみに行われる配置転換で、たまたま通信課に配属された日にジョーからの通報を受け取ります。

ジョーは彼が通信課に居ることを人材の無駄遣いと言っていました。

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【ギルティ】ネタバレ解説

あの事件とは

物語はすべて緊急司令室で進み、ジョーと緊急司令室のオペレーター以外は声のみの登場です。

ジョーがオペレーターに話しかけたり、話しかけられるシーンがいくつかありますが、基本は電話や通信を通じたジョーのひとり芝居となっています。

ジョーは刑事でしたが、未成年の少年を殺害し、裁判で判決が下るまで緊急司令室に移動させられていました。

また、ジョーには妻と娘がいましたが、事件が原因、それ以外のことが原因かは不明ですが別居しています。

元妻ジェスに電話した際に❞ルール違反❞と言っていたので、ふたりは事件前から別居していた様子。

ジョーは、相棒のリックと任務中に”悪いことをした19歳の少年を懲らしめようと”しましたが、歯止めが聞かずに彼を射殺してしまいました。

相棒は、一部始終を見ていましたがジョーの人生を終わらせないために口裏を合わせ、裁判で偽証する予定でした。

裁判を翌日に控え、精神的な重圧を感じている中でエミリーの誘拐事件が重なり、さらに追い詰められて行きます。

エミリーは元夫ヘンリーには娘アビーと話していると嘘をついて”誘拐された”と通報してきました。

彼女はパニックになっていましたが、ジョーの「娘と話している素振りで話すように」という指示通り、会話を進めます。

しかし、ヘンリーはなぜアビーが娘に電話することを許可したのか。

彼女に恨みがあって誘拐したのであれば通報される恐れもあることから、たとえ娘であっても電話することは許さないはず。

なぜ彼はエミリーの電話を取り上げなかったのか。

それは、彼はエミリーを誘拐していなかったからでした。

ヘンリーはなぜエミリーを連れ出したのか。

エミリーの話を聞く限りでは、ヘンリーが子供たちを置き去りにして自分を誘拐したとのこと。

ジョーは子供たちが小さいこともあり、警察に保護するよう指令を出しましたが、❞山火事❞による人出不足という理由で保護が進みません。

ジョーはヘンリーの電話番号を突き止め、電話で必死に説得を試みましたが彼もパニック状態で話が進みません。

ただ、エミリーは誘拐されたと訴えるも、ヘンリーとの会話から事件に発展するような危機感は感じられませんでした。

それもそのはず、ヘンリーはエミリーを病院に連れて行こうとしただけだったのです。

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【ギルティ】の結末

ジョーはエミリーとの会話、ヘンリーに暴行罪等の犯罪歴があったことからエミリーがヘンリーに誘拐されたものと思い込んだ上で動いていましたが実際は違います。

エミリーは精神疾患があり過去に入院していました。

退院後は投薬で症状を抑えていましたが、ヘンリーが薬を買えずに症状が悪化してしまっていたのです。

そして、彼女を連れ出し精神病院に向かっていました。

ただ、症状が悪化しただけの理由で幼い子供を置き去りにはしません。

実は、エミリーは息子が泣き止まないため「お腹に蛇がいる」と思い、息子の腹をナイフで切り裂き、蛇を取り出したのです。

当然の如く、子供の腹に蛇はいませんがエミリーは蛇を取り出すことで息子を救ったと思い込んでいました。

警官がようやくアビーと赤ん坊の保護に向かった際、手や洋服に血がついていたアビーとベビーベッドで血まみれになっている赤ん坊を見つけました。

幸い赤ん坊は一命を取り止めましたが、ジョーはエミリーだけの話で、なおかつヘンリーの犯罪歴で彼を悪と思い込んでしまったのです。

ジョーは刑事という職業柄なのか、それとも性格からなのかは不明ですが、悪いことに対して過敏に反応してしまうのかもしれません。

あの事件もまさにそうでした。

ジョーはなぜ19歳の少年を殺したのは、自分でも理由が分からなかったのです。

ラストに近づき、すべて「勘違い」だったことに気づいたジョーは、エミリーを説得する際に「僕の父親は……」と言っていたので、彼が悪に過敏なのは父親が原因のひとつかもしれません。

ただ、「彼は人を傷つけた。自分は銃を持ってて彼を罰したかった。懲らしめたかった。腹が立っていた」という衝動的なものでした。

少年が何をしたか?

「彼は悪いことをした。」

それだけで、ジョーは怒りを制御できず19歳の少年ジョゼフに更生する機会を与えることもなく、彼の未来を永遠に奪ってしまったのです。

今回、エミリーの証言だけで先走ってしまったこと、勝手に判断しヘンリーを悪と決めつけてしまったこと、もしかしたらヘンリーを殺してしまう事態になり兼ねなかったことから、ジョーは自分の非を目の当たりにしました。

そして、少年を死なせてしまったこともすべて自分に非があったと気づき、あの事件での罪を認めようと決心したのです。

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