【るろうに剣心 伝説の最期編】は、大人気漫画「るろうに剣心」を実写映画化した【るろうに剣心】シリーズ第三弾。剣心の最大の敵である志々雄真実との決着が描かれます。剣心の師匠である比古清十郎との修行や、蒼紫との決着、ラストのアクションである志々雄vs剣心、佐之助、斎藤一、蒼紫の4対1など、本作も見応えがあるアクションが満載です。
【るろうに剣心 伝説の最期編】あらすじ
海に落ちた剣心(佐藤健)は、海岸で師匠である比古清十郎(福山雅治)に拾われ手当てを受けていました。
剣心は比古清十郎に「志々雄真実を倒す為、飛天御剣流の”奥義”を習得したい」と修行を頼み、厳しい特訓が始まります。
同じく剣心と海に落ちた薫も病院で手当てを受けていたところに、弥彦(大八木凱斗)と佐之助(青木崇高)が迎えに来ました。
薫たちは東京の神谷道場へ帰ることになり、剣心も薫に会うため東京へ戻ります。
こうして剣心は、志々雄と決着をつけるために囮となって、志々雄がいる煉獄に乗り込み最終対決が幕を開けます。
キャスト紹介
比古清十郎/福山雅治
比古清十郎は、剣心が幼い頃に飛天御剣流を教え込んだ剣心の師匠。
比古清十郎役を演じた福山雅治は「アミューズ10ムービーズオーディション」に合格。
アミューズに所属し映画【ほんの5g】で19歳で俳優デビューしました。
21歳のときに「追憶の雨の中」で歌手デビューし、自身が出演したドラマの挿入歌「Good night」がヒットし注目されました。
主な出演作品は、【ほんの5g】(1988)、【容疑者Xの献身】(2008)、【真夏の方程式】(2013)、【そして父になる】(2013)、【三度目の殺人】(2017)、【マンハント】(2018)、【ラストレター】(2020)など。
瀬田宗次郎/神木隆之介
瀬田宗次郎は、幼少期に受けた虐待から感情が欠落し、笑いながら人を斬ることが出来ます。
十本刀のひとりで剣心と互角のスピードの持ち主。
瀬田宗次郎役を演じた神木隆之介は、子役出身で1995年にCMデビュー。
2005年には【妖怪大戦争】で主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
主な出演作品は、【妖怪大戦争】(2005)、【桐島、部活やめるってよ】(2010)、【バクマン。】(2015)、【3月のライオン】(2017)、【フォルトゥナの瞳】(2019)など。
高荷恵/蒼井優
高荷恵は、会津で高名な医者の家系の生き残り。
武田観柳の一件の後は、神谷活心流道場に居候しながら町医者として働いています。
高荷恵役を演じた蒼井優は、1999年にミュージカル「アニー」のポリー役でデビュー。
2001年に映画【リリィ・シュシュのすべて】に初出演したのをきっかけに女優を目指しました。
2002年には三井のリハウスの10代目リハウスガールにも選ばれています。
主な出演作品は、【花とアリス】(2003)、【男たちの大和/YAMATO】(2005)、【ハチミツとクローバー】(2006)、【フラガール】(2006)、【蟲師】(2007)、【東京家族】(2013)、【彼女がその名を知らない鳥たち】(2017)、【宮本から君へ】(2019)、【スパイの妻】(2020)など。
【るろうに剣心 伝説の最期編】あらすじと見どころ。
志々雄真実との決着
るろうに剣心の代名詞といえばアクションですが、本作品も目玉となるアクションが複数あります。
特に最後の煉獄での志々雄真実との最終決戦は、最高のアクションエンターテイメントになっていました。
志々雄ひとりに対し、剣心、佐之助、斎藤一、蒼紫の4人で立ち向かいながらも倒す事が出来ません。
5人が同時に立ち回りをしていますが、誰が何をしているかが分かる見やすい演出で、中でも志々雄の強さがものすごく伝わってきます。
4対1の激闘はこれまでの日本アクション映画では見たことがないほど、アクションエンターテイメントとして完成度が高いものとなっています。
”生きていく”ということ
剣心は奥義を習得するために比古清十郎と修行を行いますが、今まで次々と敵を倒していた剣心が師匠の前では歯が立たず、奥義の真の意味を見出すことが出来ません。
剣心は人斬り抜刀斎として人を斬っていた時代から心を入れ替え、弱気者を助ける流浪人として生きていました。
今までの償いから自分の命を惜しむことがなかった剣心でしたが、薫たちと出会いで”まだ生きていきたい”という想いが奥義を習得するきっかけとなりました。
剣心が新しい時代のためとはいえ、過去に無差別に人を斬っていた事実が消えることはなく、この先もこれを背負って生きていかなければなりません。
しかし剣心は、過去の過ちに囚われるよりも、目の前にいる薫たちとの未来に希望を見出し生きていきたいと強く願ったのでしょう。
そしてこれは、今を生きている人々へのメッセージでもあるのかもしれません。
【るろうに剣心 伝説の最期編】感想
京都大火編での伏線が全て回収され、物語の”まとめ”だけに留まらず、あっという間に見終わっってしまいました。
エンターテイメント作品でありながら、現代を生きるわたしたちにメッセージを届けてくれたとも感じています。
エンディングで流れるONE OK ROCKのHeartacheは伝説の最期に相応しい曲調で、京都大火編と合わせて終わってしまった寂しさもありますがスッキリと爽快感もありました。
家族でも観ても、恋人と観ても楽しめる作品です。
©和月伸宏/集英社 ©2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会