【そんな彼なら捨てちゃえば?】現実を見て、彼はあなたに興味が無い。それぞれの恋愛観が波乱を起こすリアルラブコメディ!

そんな彼なら捨てちゃえば?
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映画【そんな彼なら捨てちゃえば?】あらすじと見どころ。大人気TVシリーズ【セックス・アンド・ザ・シティ】(1998-2004)の脚本家であるグレッグ・ベーレントとリズ・タシーロによる著作を映画化。公開当時、初登場全米第一位を記録し大ヒット。豪華キャストによる恋愛群像劇と、共感必須なキャラクター描写が楽しめるラブコメディ。出演者の1人であるドリュー・バリモアは、本作で製作総指揮も務めた。

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【そんな彼なら捨てちゃえば?】あらすじ

男の子にいじめられた幼少期、「あの子がヒドイことするのは、あなたにお熱だから」という母親の言葉を勘違いしたまま大人になったジジ(ジニファー・グッドウィン)は、恋する度に空回っては失敗ばかりしていた。

ある日、一夜限りの気楽な関係を楽しむモテ男のアレックス(ジャスティン・ロング)に出会う。

男心が分からずに悩むジジを哀れんだアレックスは、自分に真剣な男とそうでない男の見分け方を伝授し、2人はさながら恋愛の先生と生徒のような関係に。

一方、ジジの同僚のジャニーン(ジェニファー・コネリー)は最近の夫の様子に違和感を感じており、ベス(ジェニファー・アニストン)は長年付き合っている彼氏のニール(ベン・アフレック)に結婚願望が無いと知り、ショックを受けていた。

また、アレックスの友人で不動産会社勤務のコナー(ケヴィン・コナリー)は、セックスフレンドで歌手志望のアンナ(スカーレット・ヨハンソン)に片思いをしていたが、彼女は偶然出会った妻帯者の男といい感じに……?

そして、アンナの良き相談相手であるメアリー(ドリュー・バリモア)は、マッチングサイトに登録するも中々良い出会いには巡り合えず、電話越しでしか知らない仕事相手との会話に笑うだけの日々だった。

様々な恋愛観を持つ男女が絡み合い、三者三様のラブストーリーを繰り広げていく群像劇。

ラスト、それぞれが見つけた恋愛の答えとは?

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【そんな彼なら捨てちゃえば?】見どころ

華やかなキャスト陣による群像劇

【ラブ・アクチュアリー】(2003)や【ニューイヤーズ・イブ】(2011)など、豪華な俳優陣の演技を楽しめることが多い群像劇、本作も例に漏れず、華やかなキャストによるラブストーリーが繰り広げられる。

全編を通して各々の恋愛模様が生き生きとバランスよく進むので、「あのキャラクターの出番が全然無い!」ということが起きず、メインキャストの演技を思う存分堪能できる。

また、本作はラブコメディではあるものの、誰しも身に覚えがあるようなリアルな男女の物語を描いているので、キャラクターの機敏な心の動きが、多くの作品で活躍するキャストによって表現されている。

本作を観て、思わずファンになった俳優もいるのでは?

本作のビジュアルに並んでいるだけで華々しい雰囲気を放つ、実力派俳優陣のプロフィールをご紹介!

(以下ビリング順)

ニール役:Ben Affleck(ベン・アフレック)
1972年8月15日 アメリカ/カルフォルニア州 生まれ。
早くから子役として活動し、数々の映画へ出演し徐々に知名度を上げていった。
友人であり同じく俳優のマット・デイモンと共同で脚本を書いた【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】(1997)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞。
その後も、俳優、監督、プロデューサーとして幅広く活躍し、プライベートでは慈善活動にも力を入れている。
主な出演作【アルマゲドン】(1998)、【アルゴ】(2012)、【ゴーン・ガール】(2014)、【ザ・コンサルタント】(2016)、【ジャスティス・リーグ】(2017)など
Instagram@benaffleck
ベス役:Jennifer Aniston(ジェニファー・アニストン)
1969年2月11日 アメリカ/カリフォルニア州 生まれ。
俳優の両親の元に生まれ、高校在学中より演技を始める。
TVドラマ【フレンズ】(1994-2004)のレイチェル役で大ブレイク、エミー賞とゴールデングローブ賞を受賞し、その後は多くの映画、TVシリーズに出演。
【フレンズ】では、メインキャスト内の賃金格差を無くすために自ら交渉し、契約を勝ち取ったことでも有名。
私生活では2000年に俳優のブラッド・ピッドと結婚したが、2005年に離婚した。
主な出演作【マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと】(2008)、【ウソツキは結婚のはじまり】(2011)、【モンスター上司】(2011)、【マーダー・ミステリー】(2019)、【ザ・モーニングショー】(2019)など。
Instagram@jenniferaniston
メアリー役:Drew Barrymore(ドリュー・バリモア)
1975年2月22日 アメリカ/ロサンゼルス 生まれ。
名優ジョン・バリモアの孫で、一族の多くが俳優というスター一家で育つ。
【E.T.】(1982)に出演したことをきっかけに天才子役として有名になるが、母親の影響を強く受けた10代は飲酒、喫煙、ドラッグに手を出し、一時期はリハビリ施設へ入所したほど。
しかし、20代半ばからは再び作品に恵まれ、以降、数々のヒット作で主演を果たした。
2015年に出版されたエッセイ本『Wildflower(原題)』には、彼女の壮絶な半生が綴られており、ファンは要チェックの内容となっている。
主な出演作【25年目のキス】(1999)、【チャーリーズ・エンジェル】(2000)、【50回目のファースト・キス】(2004)、【ラブソングができるまで】(2007)、【マイ・ベスト・フレンド】(2015)など。
Instagram@drewbarrymore
ジャニーン役:Jennifer Connelly(ジェニファー・コネリー)
1970年12月12日 アメリカ/ニューヨーク州 生まれ。
モデルとしてCMや雑誌の仕事を経て、【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ】(1984)で映画デビュー。
【ビューティフル・マインド】(2001)では、アカデミー賞を含む数々の賞を受賞し、演技派俳優としての地位を確立させた。
また、俳優業の傍ら、バレンシアガやレブロンなどのブランド広告塔も務め、ピープル誌の『世界で最も美しい50人』に選出されたことも。
主な出演作【フェノミナ】(1985)、【ラビリンス/魔王の迷宮】(1986)、【ブラッド・ダイヤモンド】(2006)、【ハッピーエンドが書けるまで】(2012)、【アリータ:バトル・エンジェル】(2018)など。
コナー役:Kevin Connolly(ケヴィン・コナリー)
1974年3月2日 アメリカ/ニューヨーク州 生まれ。
幼少期からCMに出演し、26歳の時に【ロッキー5/最後のドラマ】(1990)で映画デビュー。
大人気TVドラマ【アントラージュ★オレたちのハリウッド】(2004-2011)のメインキャラクターの一人を演じ、人気俳優の仲間入り。
NYに実在するマフィアのボスの生涯を描いた、ジョン・トラボルタ主演の【ギャング・イン・ニューヨーク】(2018)では初めて監督を務めた。
主な出演作【あのころ僕らは】(2001)、【きみに読む物語】(2004)など。
Instagram@mrkevinconnolly
ベン役:Bradley Cooper(ブラッドリー・クーパー)
1975年1月5日 アメリカ/ペンシルベニア州 生まれ。
ジョージタウン大学を卒業後、アクターズ・スタジオで演劇を学び、大ヒットTVドラマ【セックス・アンド・ザ・シティ】(1998)で俳優デビュー。
しばらくはTVを中心に活動、2006年に【Three Days of Rain】でブロードウェイの舞台に立ち、映画では【ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い】(2009)でブレイク。
その後も様々なヒット作や名作に出演し、各賞でノミネート、受賞を果たす。【アリー/スター誕生】では出演のほか、監督・脚本・製作も務めた。
主な出演作【リミットレス】(2011)、【世界に一つのプレイブック】(2012)、【アメリカン・ハッスル】(2013)、【アメリカン・スナイパー】(2014)、【運び屋】(2018)など。
ジジ役:Ginnifer Goodwin(ジニファー・グッドウィン)
1978年5月22日 アメリカ/テネシー州 生まれ。
TVシリーズ【ロー&オーダー】(2001)で俳優デビュー、映画初出演は【モナリザ・スマイル】(2003)。
映画・TVドラマ中心に活動し、大人気ファンタジーTVシリーズ【ワンス・アポン・ア・タイム】(2011~)ではメインキャラクターの白雪姫を演じている。
私生活では、同じく【ワンス・アポン・ア・タイム】で共演したジョシュ・ダラスと結婚、二子を出産している。
主な出演作【ウォーク・ザ・ライン/君につづく道】(2005)、【ビッグ・ラブ】(2006-2011)、【シングルマン】(2009)、【ズートピア】(2016)など。
アンナ役:Scarlett Johansson(スカーレット・ヨハンソン)
1984年11月22日 アメリカ/ニューヨーク州 生まれ。
幼少期から演劇教室に通い、8歳の時に舞台【Sophistry】でデビュー。
【ゴーストワールド】(2001)で助演女優賞を受賞し一躍有名に。その後も数々の作品で演技が高く評価された。
メインキャストとして出演した【アベンジャーズ】シリーズが世界中で大ヒットを記録し、自身もスター俳優の仲間入りを果たす。
主な出演作【モンタナの風に抱かれて】(1998)、【ロスト・イン・トランスレーション】(2003)、【真珠の耳飾りの少女】(2003)、【マリッジ・ストーリー】(2019)、【ジョジョ・ラビット】(2019)、【ブラック・ウィドウ】(2021)など。
アレックス役:Justin Long(ジャスティン・ロング)
1978年6月2日 アメリカ/コネティカット州 生まれ。
大学在学中から舞台に立ち、【ギャラクシー・クエスト】(1999)で映画デビュー。
映画を中心に数多くの作品に出演し、主演作の【ウソはホントの恋のはじまり】(2013)では製作・脚本も務めた。
本作をきっかけにドリュー・バリモアと交際を開始し、イン・タッチ誌内の「イチャイチャ度ナンバーワンカップル」に選出されたことも。
主な出演作【エド】(2000-2004)、【ダイ・ハード4.0】(2007)、【スペル】(2009)、【遠距離恋愛 彼女の決断】(2010)、【アルビン】シリーズなど。
Instagram@justinlong

十人十色の恋愛事情

本作で描かれるのは、メイン9名のキャラクター達の恋愛模様や、それぞれの恋愛観恋愛スタイル

パートナーを愛しているけれど結婚はしない、という主義のキャラクターもいれば、運命の人に出会ったのならば、例え既婚者であろうと諦るべきではない、という考えを持つキャラクターもいる。

代わりの相手は沢山いるからと、遊び相手しか周りにいない男や、不器用ながらも健気に最高の相手を探し続けている女。

三者三様、十人十色の恋愛観が混じり合うことでストーリーが進んでいき、キャラクターの人生や生き方、恋愛への向き合い方が変わっていく

『人は一人では生きていけない』『これぞ人生』とでも言うべき、リアルで複雑、そして自分にとっても身近な状況や、知り合いにいそうな現実味のあるキャラクター達が丁寧に描かれており、見終わった後に思わず考えてしまう――『私はどういう恋愛をしたいのか?』と。

出会った中で一番素敵だと思ったから、昔からの知り合いで気が合うから、自分に気がありそうだから、とにかく大好きで猛アタックしたから……人それぞれ、様々な事情や成り行きで恋愛をするが、思えばその❝恋愛相手❞しか見ていなかった、なんてことはないだろうか?

恋愛相手の条件や、恋愛相手に対する自分の感情、2人の相性だけを見ていても上手く行かない時――それは自分の恋愛観が伴っていない時が多い。

1人1人性格が違う様に、それぞれ恋愛観も違う

どんな恋愛関係を築きたいのか、この恋のゴールをどう考えているのか、自分に合った恋愛スタイルなのか……それら全てが合った時こそ、恋愛関係というのは上手く行くのではないだろうか。

本作でも、恋愛観が合っていないからこそのすれ違いだったり、傷ついてしまうことが多く描かれている。

逆に、出会った相手によって、自分の恋愛観が変わるキャラクターもいる。

恋愛観というのは変わらないから良い、相手によって変えなければいけないというものではなく、1人1人が大事にすべきであり、意識しなければならないアイデンティティのようなもの。

様々な人に出会いながら生きていく中で自分がどのように成長し、どんなアイデンティティを持つようになるのか、それは人生において恋愛においてのひとつの楽しみのようなものだと思う。

本作は、そういった恋愛観やアイデンティティを絡めながらそれぞれの人生を描く、とても共感度の高いラブストーリーに仕上がっているのだ。

まるで恋愛指南書?名セリフのオンパレード!

前述した通り、それぞれのキャラクターが持つ恋愛観が面白い本作。

群像劇でありつつも個々の性格や人柄が上手く演出されているからこそ、観客はお気に入りのキャラクターが出来やすく、共感しやすくなる。

また、魅力的なキャラクターによる魅力的な言葉の数々、恋愛観は、まるで恋愛指南書の様に勉強になるものばかり。

そんな名セリフの中から一部をご紹介!(以下:映画【そんな彼なら捨てちゃえば?】から引用)

新たな価値観恋愛のヒントを知り、自分の恋にも応用出来るかもしれない…?

男が君にどうでもいい素振りをしたら――本当にどうでもいいんだ

あなたが欲しいの あなたと一緒の人生が

寝てくれない女は…❝かわいい❞ ❝頼れる❞と君に言う

なぜ女は男の行動を心の中で別物に仕立て上げるんだ?

もし本当に幸せなら――皆に披露したり吹聴する必要はない
不安だから焦燥に駆られて結婚するんだ 自分にも周りにも嘘をついてね

滑稽に見えても――愛を見つける力は私の方が上だわ

電話のベルに飛び上がり 何度もメールをチェック 
歌を書きたいし 関係ない会話に彼女の名を持ち出したくなる
みんな同じよ それがあなたに起きたの

劇的な展開はたくさんだもの

君は僕の❝例外❞だ

君を幸せにしたい しなきゃダメなんだ 俺が幸せでいるためにはね

ハッピーエンドを求めるあまりサインを読み間違うことも
自分を求めてくれる人と離れていく人は違うのに

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【そんな彼なら捨てちゃえば?】感想

群像劇である本作ではリアルな男女の関係性が描かれており、好きなキャラクター、共感できないキャラクター、お気に入りのストーリーなど、気が付けば作品への思い入れが強くなるラブコメディだ。

それぞれの恋愛スタイルを楽しみつつも、そこはしっかりラブストーリー、キュンキュンポイントもちゃんと入っている。

特にお気に入りは、恋愛に不器用なジジと❝本気の恋愛なんて面倒❞派のアレックスのストーリー。

正反対な2人の主張の違いが勉強になりながらも、お互いがお互いと出会ったことで変わっていく王道さがラブストーリーとして最高なのだ。

ラスト近くのアレックスのセリフ「君は僕の❝例外❞だ」は、数えきれないほどある恋愛映画の中でも上位に食い込むのでは、というくらい本当に素敵なセリフ!

人は人と出会うことで成長し、自分自身が作られていくんだなと、しみじみと実感してしまうシーンだった。

また、男女の違いについても、「なるほど」と思う部分が多い本作。

考え方の違いなどはもちろん、中でも面白いなと感じたのは、スカーレット・ヨハンソン演じるアンナが、ケヴィン・コナリー演じるコナーに質問するシーン。

アンナは自分のことを『賢い セクシー 面白い キュート』の4つの要素の中から2つを選んで表現して、と言い、コナーは「君はものすごくセクシー そしてキュート」と返す。

するとアンナは「それはダメよ!どっちも外見的要素じゃ偏りすぎだわ」と反論する。

このシーンを観て、思わず笑ってしまった。

コナーは本心から「セクシーかつキュート」と伝えたのだろうが、アンナからしたら、外見だけの中身のない女と思われているようで嫌。

もちろん全ての男女がこの会話に当てはまるわけではないが、男女の違いをオシャレにさり気なく表現した、かつアンナとコナーの関係性を上手く表した良い会話だ。

このように、男女の恋愛を良い場面も悪い場面もリアルに描いている本作だが、キャラクター描写やセリフがオシャレで、かつそれぞれのストーリーがバランスよく展開されるので、飽きたり暗い気分にならずに楽しく観ることが出来る。

観終わったあとに、自分の恋愛や人生を見つめ直したくなる、しっかりと向き合いたくなる映画ではないだろうか。

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