【グレイテスト・ショーマン】は、なぜここまで人々を魅了するのか?迫力のある歌声と衝撃的な映像に興奮が止まらない!

グレイテストショーマン
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

2017年アメリカで製作され、驚異的なロングランヒットを記録したミュージカル映画【グレイテスト・ショーマン】。

音楽は、2016年公開ミュージカル映画【ラ・ラ・ランド】の楽曲を手がけたベンジ・パセックとジャスティン・ポールの2人です。

豪華俳優陣による迫力のある歌声や、圧巻の映像美に夢中になってしまうこと間違いなし!

この記事では、【グレイテスト・ショーマン】の魅力と楽曲をご紹介します。

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【グレイテスト・ショーマン】あらすじ

夢想家であったバーナム(ヒュー・ジャックマン)は、幼い頃から恋をしていたチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚し、2人の娘にも恵まれ、貧しくも幸せに暮らしていました。

そんなある日、働いていた貿易会社が倒産してしまい従業員全員が解雇されることに。

バーナムは、沈没した貿易戦の登録証をこっそり持ち出し、それを担保に銀行から借りたお金で、世界中の奇妙なものばかりが展示してある“博物館”をオープンさせました。

ただ、客足は芳しくありません。

途方にくれるバーナムでしたが、娘の「博物館にあるものはみんな死んでいるわ。生きているものを飾らないと。」という一言で、ショービジネスを始めることにしたのです。

ユニークな人求む!」という広告を出し、小人症の男性や髭の生えた女性など、見た目の醜さから世間に嫌われていた人たちを多く集め、サーカスを披露しました。

たちまち彼らのユニークなショーは大盛況となりますが、一部の批評家や上流階級からは批判の嵐。

バーナムは、上流階級の人々にもショーを認めてもらうため、劇作家のフィリップとパートナーとなりますが、あるオペラ歌手との出会いをきっかけに大切なものを見失い始めてしまうのです。

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【グレイテスト・ショーマン】の見どころ

歌とダンスの才能に溢れた豪華キャストたち

【グレイテスト・ショーマン】の主演を飾るのは、2012年公開のミュージカル映画【レ・ミゼラブル】で“ジャン・バルジャン役”を見事に演じたヒュー・ジャックマンです!

ヒュー・ジャックマンの歌声は世界中で定評があり、俳優でありながらエンターテイナーとして活躍していますが、本作は彼が10年も前から温め続けた企画だったのです。

皮膚ガンの治療直後の撮影だったにも関わらず、観客の心を釘付けにした圧巻の演技力と歌声に釘付けとなることは間違いありません。

また、主演だけではなく脇を固める俳優たちも超豪華。

【ハイスクールミュージカル】シリーズがデビュー作となったザック・エフロンや、ソロ・シンガーとしてCDデビューもしているゼンデイヤが華を添えました。

そして最も注目したいのが、キアラ・セトル。

彼女は、本作の主題歌『This Is Me』を担当しているのですが、彼女の力強い歌声を聞いたヒュー・ジャックマンが思わず涙したというエピソードがあるほど。

本作を機に“世界の歌姫”となったキアラのダンスと歌声は必見です!

【ラ・ラ・ランド】の作詞作曲家が劇中歌を担当

思わず手拍子をしたくなる印象的な楽曲や勇気付ける歌詞が、映画の魅力をより一層引き立たせている【グレイテスト・ショーマン】。

劇中で使われている全11曲を手がけたのが、【ラ・ラ・ランド】でアカデミー賞をはじめとする多くの音楽賞を受賞した、ベンジ・パセックジャスティン・ポールです。

主題歌『This Is Me』は、第75回ゴールデングラブ賞主題歌賞を受賞。

全英アルバム・チャートでは6週連続1位を獲得し、非続編映画のサウンドトラックが1位を獲得するのは2009年の「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」以来の快挙と言われています。

その人気はアメリカだけに留まらず、iTunesの総合チャートでは60ヵ国で1位を獲得!

日本では、オリコンデジタルアルバムランキングで1位を獲得しました。

1985年生まれという若さでありながら、多くの賞を総なめにしている彼らの楽曲は、本作がここまで愛されている要因のひとつと言えるでしょう!

迫力のカメラワークと映像美

音楽だけではなく、19世紀のNYの街並みやサーカスでの迫力満点のカメラワークも魅力のひとつです。

イギリスに向かう汽車や酒場でお酒を飲むシーン、バーナム一家が住むアパートの屋上など、スクリーンに映るセット全てがおしゃれで華やかなのです。

映画を観ているのに、まるで舞台を観ているように感じてしまう不思議な感覚を味わえます。

また、何と言ってもショー本番のカメラワークで、動き回る役者達と観客達の動きは迫力満点。

まるで、サーカスを観にきているかのような場内の熱を感じます。

特にアンの空中ブランコのシーンは、客観的に彼女を映すのではなく、宙を舞うアンの視点からも映し出されるため、立体的であるのも見どころです。

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【グレイテストショーマン】サントラの魅力を紹介!

A Million Dreams

「A MIllion Dreams」は、バーナムとチェリティーによる楽曲で、彼らの少年期から青年期にかけてを表現しています。

タイトルの通り“”を語り合っている楽曲で、古いアパートを背景に、ミュージカル映画の醍醐味とでも言える華やかなダンスが披露されます。

最後は2人で「I think of what the world could be, a vision of the one I see. A million dreams is all it’s gonna take.(僕が描いた夢は実現すると思う。無数の夢は叶えるためにあるから。)」と歌い、明るい未来を夢に見るのです。

貧しいながらも、2人が一緒にいれば幸せなことが伝わりました。

また、バーナムの娘2人が歌う『A Million Dreams[reprise]』も可愛らしく、幻想的な映像美がとても素敵です。

The Other Side

「Yhe Other Side」は、バーナムとフィリップによる楽曲であり、2人のイケメン俳優によるパフォーマンスを堪能できます。

バーでお酒を飲みながら、“策士”であるバーナムと“ストーリテラー”であるフィリップの対立と駆け引きが描かれています。

「I don’t need to see the other said.(違う世界に興味はないんだ。)」というフィリップに対し、「Now is this really how you like to spend your days?(それが本当に満足のいく生き方なのかい?)」と詰め寄るバーナム。

2人の音楽に合わせた心理戦のような駆け引きは、リズムやテンポが良く、指で机を叩く音やグラスを置く音すらも音楽の一部になります。

ショットグラスに帽子やピアノなどの小道具を使いながら、机に上り下りして浮き沈みを感じさせる軽快で楽しい1曲となっています。

また、お酒を注ぎながら2人の橋渡しをするバーテンダーも見どころです。

Never Enough

「Never Enough」は、スウェーデンの歌姫ジェニー・リンドのソロ曲で、他の曲調とは全く違い、オーケストラの旋律をバックとした壮大なバラードです。

実際に歌っているのは、リンド役を演じたレベッカ・ファガーソンではなく、アメリカのシンガー兼ピアニストのローレン・オルレッドでした。

「All the stars we steal from the night sky will never be enough.(夜空に輝く全ての星を盗んだとしても、決して満足することはないの。)」という歌詞から、“満たされない恋の歌”です。

妻子を持つバーナムへの叶わぬ恋を体現した歌で、派手なパフォーマンスやダンスはありませんが、メロディーと歌声だけで登場人物たちの心情を表現しており、最もインパクトのある楽曲でした。

リンドの美しすぎる歌声とサビにかけて迫力を増す声量に、鳥肌が立つことは間違いないでしょう。。

This Is Me

「Thid Is Me」は、本作の主題歌であり改めて現実を突きつけられたレティが奮起し、圧巻のダンスパフォーマンスへと昇華していく楽曲です。

ピアノの音をバックにレティのソロから始まり、ドラムの音と共に徐々に力強さを増し、サーカスのメンバーたちが加わり最終的に全員で歌い叫ぶような構成になっています。

レティ役はオーディションで決められ、会場にいたヒュー・ジャックマンを始め関係者全員がキアラ・セトルの歌声に感動し即決したそうです。

先述した通り、この曲は第75回ゴールデングラブ賞主題歌賞を獲得しました。

世間から隠れて暮らしてきたサーカス団員たちが「This is me!(これが私!)」と叫び、差別や偏見にも負けずに生きていくという思いがこもっています。

人々を鼓舞する歌詞に多くの人が魅了されたこの楽曲は、世界で唯一無二の応援歌と言っても良いでしょう!

Rewrite The Stars

「Rewrite The Stars」は、フィリップとアンによるデュエット曲で、2人の鮮やかなロープパフォーマンスと合わせてお勧めしたい楽曲です。

密かに恋心を寄せる2人ですが、“人種差別”という障害が彼らを引き離していました。

差別や偏見の壁を越えたフィリップの求愛と、それを乗り越えられないアンの葛藤が綴られています。

「How do we rewrite the ”stars”?(どうしたら”運命”を書き換えられるだろうか?)」という歌詞から、この曲では“star”を“運命”という意味で使っています。

運命をも変えようとしている2人の力強い歌声と、華麗なパフォーマンスに注目してみてください。

Tightrope

「Tightrope」は、チェリティーのソロ曲で、ショーのため海外へ行ってしまった夫を想って歌った楽曲です。

名誉や財産を手に入れれば入れるほど大切なものを見失っている夫への悲しさを、“tightroop(綱渡り)”という言葉で表現しています。

娘2人と笑顔で過ごすチャリティーを映しつつ、リンドとシャンパンを飲むバーナムが対照的に映されていました。

サビの出だしでは「Hand in my hand, and you promised to never let go.(手を繋いで、あなたは決して離さないと約束した。)」と力を込めて歌うのに対し、最後は「Walking the tightrope with you.(あなたと綱を渡るわ。)」と寂しげに終わります。

夫との幸せだった頃を回想するチャリティーを見ていると、切なくなってしまいました。

また、このシーンでのチャリティーの衣装が可愛いので、そこも注目してみてください!

The Greatest Show

本作の最初と最後を飾るのが、この「The Greatest Show」です。

この楽曲は予告編でも流れているため、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

曲の制作を担当したベンジ・パセックとジャスティン・ポールは、とにかく“印象の残る歌・耳に残る歌”を目指して作曲していたそうです。

「Oh, this is the greatest show!(あぁ、なんて素晴らしいショーなんだ!)」という、明確なフレーズと共に、足踏みをしたくなるようなリズムと、キャッチーなメロディーで、観客にインパクトを与えました。

バーナムやフィリップと共にサーカス団員全員が、そして会場にいる観客達までも巻き込んで歌い、本作の中で1番盛り上がり興奮するシーンと言えるでしょう。

衣装も色鮮やかで、動物や炎などサーカスらしい派手な演出で、観ていても聞いていてもワクワクする1曲です。

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【グレイテスト・ショーマン】感想

「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ。」というバーナムの言葉通り、観客を笑顔にしてくれるような作品でした。

成功して挫折して、そしてまた再出発するというシンプルなストーリーですが、音楽の力と登場人物それぞれの個性が引き立っていたため、ひとつひとつのシーンが鮮明に蘇ってくる印象を感じます。

名言が多場面で散りばめられており、画面越しからサーカスのパワーを感じられる素晴らしい作品でした。

ミュージカル映画があまり得意でないという人が、【グレイテスト・ショーマン】にはハマってしまったという意見も多く聞きます。

この映画のテーマと通ずることですが、まずは中身を観てもらいたいと思える作品です。

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