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『かもめ食堂』の魅力はどれをとっても真似したくなる”生活スタイル”にあった!

かもめ食堂
© かもめ商会

映画『かもめ食堂』は、2006年に公開してもなお、未だに女性たちを魅了し続けているドラマのひとつ。

主人公と2人の女性との日常を描いた作品で、それぞれの生き方や生活スタイル、料理や食器に至るまでたくさんの人々を魅了しています。

公開から13年。今回は『かもめ食堂』の魅力を見直すとともに、映画に登場した料理や食器、ファッションを紹介していきます。

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『かもめ食堂』のあらすじ

Movie Poster

主人公サチエ(小林聡美)は、フィンランドの首都ヘルシンキで「かもめ食堂」をオープンしましたが、サチエが小柄な女性ということもあり、地元の人々からは「こども食堂」と揶揄されていました。

オープン当初から客足は遠く、お客第1号となったのはトンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)という青年。

サチエは、お客第1号を記念して、ヒルトネンにはコーヒーを永遠に無料という特典を与えます。

日本かぶれだったヒルトネンから「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエでしたが、思い出せずに悶々としたまま書店に行きました。

書店でサチエは、ミドリ(片桐はいり)という日本人女性に「ガッチャマンの歌」の歌詞を知っているかと声を掛けます。

ミドリは、弟の影響で知っていると言いすべての歌詞を書いてくれたのです。

目をつぶって指さしたところを旅行しようと決め、そこがたまたまフィンランドだったというミドリ。

ホテルに1週間の予約を入れたものの、何をしていいのか分からず書店に入ってしまったとのことでした。

いつまでいるか、何をするかの予定もないと言うミドリにサチエは、「ガッチャマン」のお礼も兼ねて自宅に招き入れたのです。

翌朝、サチエはミドリを「かもめ食堂」に案内しました。

そこにやってきたヒルトネンとあいさつを交わし、ひとり観光に向かいます。

かもめが飛び交う穏やかな港の風景……。

名所と言われる場所を一通り巡り、かもめ食堂に戻ったミドリは、お世話になっているお礼に「かこめ食堂」を手伝わせてほしいとサチエに言いました。

「暇ですよ?いいんですか?」と言いながら、サチエはミドリに手伝いをお願いすることにしたのです。

そして映画『かもめ食堂』には、もうひとりマサコ(もたいまさこ)という女性が登場します。

彼女は、空港で無くなった荷物が見つかるのを待っている最中、かもめ食堂を訪れました。

彼女もまた、緑と一緒にかもめ食堂を手伝うことになります。

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『かもめ食堂』は食べたくなる映画だ!

かもめ食堂にはサチエのポリシーが詰まってる!

Movie Poster

サチエは「かもめ食堂」で出す料理にはポリシーを持っており、客が来なくて心配したミドリの提案をきっぱりと断りました。

彼女が”日本人”としてのこだわりとして選び、かもめ食堂で主役となっている料理は”おむすび”。

しかも、おにぎりの具は鮭・梅・おかかの3つ。

ミドリは、フィンランドの人々にも馴染んでもらえるよう、トナカイやニシンといった食材を使った方がいいとアドバイスしましたが、サチエは決して譲らなかったのです。

さらに、フィンランドにいる日本人に”日本食が食べられる店”として知ってもらえれば、客足もふえるのでは?という提案に、日本食と言えば寿司や日本酒と思って来店したとすれば、かもめ食堂の”匂い”とは少し違うからと却下。

サチヨは、誰が何と言おうと「かもめ食堂」はふらっと入れる身近な”食堂”としてのこだわりを強くもっているのです。

客足が遠いからとスタイルを変えるものではないという、サチヨならではのポリシーが詰まっているのも魅力のひとつです。

シナモンロールが大ヒット!

かもめ食堂の基本は、日本の食堂で食べられる料理ですが、サチヨはふっと思い立ったようにシナモンロールを焼いてみることにしました。

ミドリが、食堂に良かれと考えている気持ちを察したのか、その日の夜に急に言い出したのです。

翌日、シナモンロールを焼いてみると、香ばしくて甘い香りに誘われお客さんが入ってきました。

このシナモンロールは、「かもめ食堂風シナモンロール」として注目され、自宅で焼いていた方も多かったのです。

シナモンとブラウンシュガーがたっぷり包まれており、焼いている側から甘い香りが漂います。

発酵させる前に、成型したパン生地に両小指をぎゅっと押し当てて線を入れるやり方を真似した方も多かったのではないでしょうか。

『かもめ食堂』のシナモンロールレシピは、溶離を担当したフードスタイリスト飯島奈美さんのサイトからご覧いただけます。

衣装や小道具、どれをとってもおしゃれ!

Movie Poster

記事内の画像出典:公式サイト

かもめ食堂のインテリアはシンプルのなかにも華やかさがあり、多くの女性が憧れました。

北欧スタイルが人気になったきっかけにもなった映画『かもめ食堂』。

お客さんにお出しするiittalaのカップ&ソーサーもシンプルながらにも存在感があって素敵な逸品でした。

コーヒーのお砂糖を入れるカップも当時は売り切れ続出していました。

サチエが自宅で使っていたお鍋。これで肉じゃがを作っていました。


どんなシチュエーションにもピッタリで、そこにあるだけでおしゃれになるアイテムばかり。

スジを剥く前のサヤエンドウを入れているザル、鮭の焼き網、焼き立てのシナモンロールを乗せた大皿、サチエのファッションなどすべてに目移りしてしまうはずです。

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映画『かもめ食堂』を観た感想

全体的にスローで、ストレスを感じる現代人に癒しを与えてくれる作品です。

飯テロという言葉があるように、この映画を観れば必ずと言っていいほど恋しくなるおにぎりやシナモンロール。

公開から13年以上(2019年8月現在)経った現在でも愛され続けている映画で、何度観てもまた観たくなってしまう『かもめ食堂』の魔法にかかったようです。

日常に疲れた方には特におすすめの作品なので、ぜひ一度ご覧になってくださいね。

オフィシャルサイト
©かもめ商会