暑い夏を涼しく過ごすためのマストアイテムといえば、ホラー映画です。そこで今回は、思わず背筋が凍るホラー映画を5選に厳選してご紹介していきます。あまりの恐怖からどんな暑さも吹き飛ぶこと間違いないでしょう。
【エスター】
作品解説
【エスター】(2009)は、【蝋人形の館】(2005)などのホラー作品を得意とするジャウム・コレット=セラが監督を務めるサイコスリラー。
3人目の子供を死産してしまった夫婦は、養子として9歳のエスター(イザベル・ファーマン)を迎え入れますが、真面目な性格のエスターには恐るべき裏の顔が……。
【エスター】(2009)が公開された後、本作に酷似した事件”リアルエスター事件”がアメリカで発生し、世界中を騒がせました。
それは、とある夫婦が引き取った養子の8歳の少女が実は22歳なのではないかとして裁判にまで発展したというもの。
現在【エスター】(2009)は、続編【Orphan: First Kill(原題)】の製作が進められており、これまで明かされなかったエスターの前日譚が描かれます。
エスター役は再びイザベル・ファーマンが務め、既に撮影は終了しているものの公開日については今のところ明かされていません。
基本情報
公開・製作国:2009年 アメリカ
キャスト:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン
配給:ワーナー・ブラザーズ
©DARK CASTLE HOLDINGS LLC
Rotten Tomatos
批評家の評価|56%
オーディエンス評価|63%
【ミスト】
作品解説
【ミスト】(2008)は、ホラー界の巨匠スティーブン・キング著書の”霧”を原作に、フランク・ダラボンが監督を務めたSFパニックホラー。
スティーブン・キングとフランク・ダラボンは【ショーシャンクの空に】(1995)からの付き合いであり、【グリーンマイル】(2000)もこの2人が手掛けています。
物語の舞台は、とある田舎町のスーパーマーケット。
町全体が濃い霧に覆われ、その中に蠢うごめく不気味な生物たちの存在に気づいた人々がパニックに陥っていく様子を描いた物語です。
スーパーマーケットという限られた空間、たまたま出くわした見ず知らずの人、未知の生物の襲来、特に”ラスト15分間”の衝撃的な展開には度肝を抜かれること間違いないでしょう。
基本情報
公開・製作国:2008年 アメリカ
キャスト:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン
配給:MGM/ワインスタイン・カンパニー、ブロードメディア・スタジオ
© 2007 The Weinstein Company
Rotten Tomatos
批評家の評価|71%
オーディエンス評価|65%
【オーメン】
作品解説
【オーメン】(1976)は、1970年代のオカルトブームを牽引したホラー映画の名作として名高く、後に【スター・ウォーズ】(1978)を担当したギルバード・テイラーが撮影監督を務めたオカルトホラー。
本作は、6月6日午前6時に誕生し、頭に”666”のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡るストーリーです。
撮影の行われた1970年代にはCGはないため、登場人物が亡くなるシーンなど衝撃的なシーンの全てが実写で描かれています。
最強のホラー映画として世界中で大ヒットを記録した【オーメン】(1976)ですが、その所以には”呪われた映画”と言わしめるいくつもの事件が関係しています。
キャストや制作陣が爆弾事件に巻き込まれたり、チャーターして搭乗予定だった飛行機が墜落し乗客は全員死亡、主演を務めたグレゴリー・ペックの息子が自殺。
中でも衝撃的だったのは、本作にて首を切断するシーンの担当者が、自分の妻の首を切断して亡くすという交通事故を起こしたことでした。
さらに、事故が起きたのは偶然にも13日の金曜日であり、事故現場にはオランダのオンメンまで66.6km(Ommen 66.6km)という看板があったのです。
そして事故の日は、【オーメン】(1976)の公開日1976年6月6日から66日が経った最初の13日の金曜日でした。
基本情報
公開・製作国:1976年 イギリス、アメリカ
キャスト:グレゴリー・ペック、リー・レミック
配給:20世紀フォックス
©20th Century Studios. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|86%
オーディエンス評価|80%
【IT/イット“それ”が見えたら、終わり。】
作品解説
【IT/イット “それ”が見えたら、終わり。】(2017)は、ホラーの帝王スティーブン・キング著書”IT”を原作としたホラー映画で、1991年に公開された【IT】(1991)のリメイク版です。
原作小説の前半を映画化しており、【IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。】(2019)で原作小説の後半を描いています。
ホラー映画でありながらも【スタンド・バイ・ミー】(1987)のように子供たちが大人になる過程を描いており、その過程で乗り越えなければならない壁としてピエロの”ペニーワイズ”が立ちはだかる物語です。
ちなみに、”ピエロ=怖い”というイメージが出来上がったのは、本作に登場するピエロのペニーワイズのビジュアルがとても衝撃的だったことから、そのようなイメージが定着したとのこと。
突如として姿を現した”ペニーワイズ”に子供たちは打ち勝つことはできるのか、デリーという町で多発する失踪事件との関係とは⁉︎
基本情報
公開・製作国:2017年 アメリカ
キャスト:ジェイデン・リーバハー、ビル・スカルスガルド、ジェレミー・レイ・テイラー、ソフィア・リリス、フィン・ウォルフハード、ワイアット・オレフ、チョーズン・ジェイコブス、ジャック・ディラン・グレイザー
配給:ワーナー・ブラザーズ
© 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|86%
オーディエンス評価|84%
【死霊館】
作品解説
【死霊館】(2013)は、アメリカで有名な超常現象研究家のウォーレン夫妻が実際に体験した”最も邪悪で恐ろしい事例”を基に、【ソウ】(2004)シリーズを手掛けたジェームズ・ワンが監督を務めたホラー映画。
本作は、全世界で非常に高い人気を誇るホラー映画であり、その人気の高さからシリーズ化され累計1350億円を超える興行収入を叩き出しました。
1971年、アメリカの田舎町にある屋敷に越してきた一家が恐ろしい怪奇現象に悩まされ、超常現象研究家として有名なウォーレン夫妻に助けを求めるストーリー。
ウォーレン夫妻があまりにも恐ろしい内容だったことから封印してきた事例を再現しており、過剰な脚色はしていないことを認めています。
これまでに公開されたシリーズは全7作品で、最新作【死霊館 悪魔のせいなら、無罪。】が2021年秋に日本公開されることが発表されています。
最新作では、悪魔に取り憑かれていたことを理由に無罪を主張し続けた前代未聞の殺人事件”アルネ・ジョンソン裁判”がベースとなっています。
基本情報
公開・製作国:2013年 アメリカ
キャスト:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン
配給:ワーナー・ブラザーズ
© 2018 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|86%
オーディエンス評価|83%