うだるような暑さが続き、いよいよ夏本番ともなれば恋しくなるのがホラー映画です。そこで今回は、どんな暑さも吹き飛ばすほどの”トラウマ級”のホラー映画を5選に厳選してご紹介していきます。あなたはこの最恐ホラー映画に耐えられるでしょうか、但し絶対に1人では観ないでください……。
【ソウ】
作品解説
【ソウ】(2004)は、リー・ワネルが主演と脚本を務める参加者たちが”死のゲーム”を行うサイコスリラー映画。
低予算ながらも、それを感じさせない緻密なストーリーと衝撃的な設定から大ヒットを収めた作品です。
その人気の高さからシリーズは全8作品に上り、2021年9月10日からは【スパイラル:ソウ オールリセット】(2021)が全国で公開されます。
猟奇殺人鬼”ジグソウ”によって集められた参加者たちは密室に閉じ込められ、そこから抜け出すべく自らの命を賭けて死のゲームに挑む物語です。
【ソウ】(2004)の原題は”SAW”ですが、これにはノコギリの意味の”saw(ソウ)”と、”see”の過去形である”saw(ソウ)”で見たという2つの意味が込められています。
ノコギリは映画内でも登場する重要な意味を持つものであり、見たの意味を持つsawの方にはジグソウが全てを見ていたことに加え、本作を見た観客の視線も含まれています。
ジグソウの行う残忍な死のゲームの結末はいかに、思わず目を背けたくなるような展開に忍耐力が試される……!
基本情報
公開・製作国:2004年 アメリカ
キャスト:ケイリー・エルウィス、リー・ワネル
配給:ライオンズゲート、アスミック・エース
© 2004 Saw Productions, Inc.
Rotten Tomatos
批評家の評価|51%
オーディエンス評価|84%
【ゲット・アウト】
作品解説
【ゲット・アウト】(2017)は、アメリカで大人気お笑いコンビ”キー&ピール”のジョーダン・ピールが監督務めるサプライズ・ホラー映画。
監督とキャスト共に無名にもかかわらず、アカデミー賞やゴッザム・インディペンデント映画賞などの数々の賞で、作品賞や男優賞のノミネートや受賞(脚本賞)するなど大きな話題を呼びました。
本作はただのホラー映画ではなく、黒人と白人の間にある人種問題も描かれており、それ故に感じる違和感が違った意味での恐怖として襲いかかります。
ある1人の”黒人青年”が、”白人”の彼女の実家へ挨拶にやって来ました。
彼女の家族は黒人に偏見はないというものの、何故か彼女の家の使用人は皆黒人だったり、年に1度開かれるパーティーの参加者は裕福な白人ばかりだったりと、この家は”何かがおかしい”……。
黒人青年が抱くこの家の違和感には、想像だにしない衝撃の真実が隠されていたのです。
基本情報
公開・製作国:2017年 アメリカ
キャスト:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、スティーヴン・ルート
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ、東宝東和
© 2017 Universal Studios. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|98%
オーディエンス評価|86%
【悪魔のいけにえ】
作品解説
真に迫った殺人の描写などの”芸術性”の高さが評価され、後のホラー映画の原点となった【悪魔のいけにえ】(1975)。
人の顔の皮を剥いで作ったマスクをした大男”レザーフェイス”が、チェンソーを振り回して人間に襲いかかるという恐ろしいストーリーながらも、スプラッタ映画のような残忍なシーンが1カットもないのが特徴的の作品です。
それ故にレザーフェイスの恐ろしさが際立っており、このギリギリで描く手法は高い評価を受けて、本作のマスターテープはニューヨーク近代美術館に永久保存されています。
こうして無名のスタッフとキャストを起用したいわゆるB級映画だった【悪魔のいけにえ】(1975)は、思わぬ形で大ヒットを収め、後に語り継がれる”ホラー映画のマスターピース”となりました。
【悪魔のいけにえ】(1975)は、これまでにリメイクや前日譚などを合わせると全8作品に登りますが、2021年に新作の公開が予定されています。
新たに製作されているものは、オリジナル版の【悪魔のいけにえ】(1975)第1作目の続編という立ち位置となるようです。
基本情報
公開・製作国:1975年 アメリカ
キャスト:マリリン・バーンズ、アレン・ダンジガー、ポール・A・パーテイン、ウィリアム・ヴェイル、テリー・マクミン、ガンナー・ハンセン
配給:ブライアンストン・ピクチャーズ、日本ヘラルド映画
© MCMLXXIV BY VORTEX,INC.
Rotten Tomatos
批評家の評価|89%
オーディエンス評価|82%
【エクソシスト】
作品解説
【エクソシスト】(1974)は、ホラー映画では異例のアカデミー賞で10部門にノミネートされるという、史上初の快挙を達成したホラー映画です。
後にも先にも、悪魔を扱ったオカルトホラーというジャンルで作品賞にノミネートされた作品はありません。
本作は、ウィリアム・ピーター・ブラッディ著の同名小説を映画化したものです、その小説は実際に起きた”メリーランド悪魔憑依事件”を基に執筆されています。
また、撮影中に原因不明の火事が起きたり、劇中で亡くなる役柄を演じた出演者が映画公開前に実際に亡くなるなど様々な不幸が多発したことから、呪われた映画と噂されました。
少女に憑依した悪魔と、自身の過ちに苦悩する神父との戦いが描かれています。
悪魔に取り憑かれた少女リーガン・マクニール(リンダ・ブレア)の奇行は観る者を恐怖に陥れ、特に少女が階段を降りてくる有名なシーンはトラウマ級の怖さです。
基本情報
公開・製作国:1974年 アメリカ
キャスト:リンダ・ブレア、エレン・バースティン、ジェイソン・ミラー、マックス・フォン・シドー
配給:ワーナー・ブラザーズ
TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
Rotten Tomatos
批評家の評価|83%
オーディエンス評価|87%
【シャイニング】
作品解説
【シャイニング】(1980)は、ホラー界の巨匠スティーヴン・キング著の同名小説を原作とした、鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画。
本作もスタンリー・キューブリックのずば抜けたセンスが光っており、当時では開発されたばかりのステディカムを導入したり、左右対称の構図や鏡を使った演出など細部にまでこだわりを感じられます。
計算し尽くされた映像美は更なる恐怖を駆り立てており、その美しさに魅了されること間違いないでしょう。
物語の舞台は、ロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。
過去に精神異常をきたした管理人が一家惨殺し、自らも命を絶ったという残忍な事件が起きたこのホテルに新たに越してきた一家をかつてない恐怖が襲いかかります……!
ちなみに、2019年に公開された【ドクター・スリープ】(2019)は、【シャイニング】(1980)の続編となっています。
基本情報
公開・製作国:1980年 イギリス、アメリカ
キャスト:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、スキャットマン・クロザースダニー・ロイド
配給:ワーナー・ブラザーズ
© Warner Bros. Inc.
Rotten Tomatos
批評家の評価|84%
オーディエンス評価|93%