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【オンリー・ザ・ブレイブ】巨大な森林火災に立ち向かった20人の実話。

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【オンリー・ザ・ブレイブ】は2013年にアメリカ、アリゾナ州で起きた巨大山火事「ヤーネルヒル火災」を基にした消防部隊の伝記映画です。【オブリビオン】のジョセフ・コリンスキーがメガホンをとり、ジョシュ・ブローリンや、マイルズ・テラーが出演しています。実際に起きた衝撃のラストに涙が止まりません。

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あらすじ

墜落した生活を送っていた青年ブレンダン(マイルズ・テラー)は、元恋人の妊娠をきっかけに真面目に生きようと地元の森林消防団に入隊します。

しかし、彼に待ち受けていたのは地獄のような訓練の日々でした。

何度も心が折れそうになりながらも、仲間や隊長のエリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)に支えられ少しずつ成長していきます。

そんな中、山ごと飲み込むほどの巨大な森林火災が発生。

マーシュ率いるホットショットも火災現場に向かいます。

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 キャスト紹介

 エリック・マーシュ/ジョシュ・ブローリン

ブレンダンが入隊する地元消防団の隊長。

経験豊富で頼り甲斐があり隊員たちからの信頼も厚く、個性的な隊をまとめあげます。

仕事熱心な故に、妻と衝突してしまうことも。

エリック・マーシュを演じたジョシュ・ブローリンはロサンゼルス出身のアメリカの俳優です。

【グーニーズ】(1985)で映画デビューした後は、ドラマやテレビ映画への出演、大作映画では脇枠がほとんどでした。

2008年公開の【ミルク】でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされて以降数々の映画に出演し、【アベンジャーズ】シリーズのサノス役を演じて話題となりました。

主な出演作品は、【ノーカントリー】(2007)、【ミルク】(2008)、【トゥルー・グリット】(2010)、【メン・イン・ブラック3】(2012)、【L.A. ギャングストーリー】(2013)、【アベンジャーズ】シリーズ、【ボーダーライン】シリーズ、【デッドプール2】(2018)。

ブレンダン・マクドナウ/マイルズ・テラー

墜落した生活を送っていた薬物中毒の青年。

恋人の妊娠をきっかけに変わることを決め、マーシュ率いる地元の消防団に入隊し成長していきます。

ブレンダン・マクドナウを演じたマイルズ・テラーはアメリカの俳優で、短編映画やテレビドラマ出演を経て、【ラビット・ホール】(2010)で長編映画デビューしました。

第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされた話題作【セッション】では主演を務め、本人も数々の映画賞にノミネートされました。

主な出演作品は、【ラビット・ホール】(2010)、【プロジェクトX】(2012)、【21オーバー 最初の二日酔い】(2013)、【恋人まで1%】(2014)、【セッション】(2014)、【ダイバージェント】シリーズ、【ファンタスティック・フォー】(2015)、【ビニー/信じる男】(2015)、【トップガン マーヴェリック】(2021)。

アマンダ・マーシュ/ジェニファー・コネリー

エリックの妻。

子どもが欲しいアマンダは仕事熱心なエリックと度々衝突します。

アマンダ・マーシュを演じたジェニファー・コネリーはニューヨーク州出身の女優です。

モデルで芸能界入りし、コマーシャルや雑誌の仕事を経てテレビドラマで女優デビュー。

【ビューティフル・マインド】(2001)でアカデミー賞助演女優賞をはじめとする数々の映画賞を受賞し、演技派女優として認められました。

主な出演作品は【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ】(1984)、【フェノミナ】(1985)、【レクイエム・フォー・ドリーム】(2000)、【ビューティフル・マインド】(2001)、【砂と霧の家】(2003)、【ハルク】(2003)、【リトル・チルドレン】(2006)、【ブラッド・ダイヤモンド】(2006)、【そんな彼なら捨てちゃえば?】(2009)、【ハッピーエンドが書けるまで】(2012)、【ノア 約束の舟】(2014)、【アリータ:バトル・エンジェル】(2018)、【トップガン マーヴェリック】(2021)。

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実際に起きたヤーネルヒル火災の悲劇

 実在したグラニット・マウンテン・ホットショット

9.11以降、最も多く犠牲者を出した最悪の森林火災と言われているのが2013年にアメリカ・アリゾナ州のヤーネルヒルで起きたこの山火事です。

本作品はこの山火事を基に、実在したグラニット・マウンテン・ホットショットの活躍を描いた映画。

彼らは”ホットショット”と呼ばれる他のエリート精鋭部隊とは経歴が異なる現場たたき上げの地元消防団です。

ホットショットとは農務省森林局の特殊チームで、”消防界のネイビーシールズ”とも称されます。

ホットショットになると現場の権限を持つことができるため、ジョシュ・ブローリン演じるエリック・マーシュ率いる隊はホットショットになろうと奮闘する様が描かれています。

そして見事ホットショットに昇格した矢先、落雷により巨大山火事「ヤーネルヒル火災」が起きました。

防火テント

この山火事でグラニット・マウンテン・ホットショットのメンバー20人のうち19人が亡くなり、山火事の犠牲者としては過去80年で最も多い惨事となりました。

メンバーの死因は焼死です。

なぜここまでの犠牲者を出してしまったのか。

それは天候パターンの急激な変化が起因するもので、火災が激化したために消防隊の避難経路が断ち切られてしまったのです。

彼らは、最後の手段として炎が過ぎるまで防火テントに身を隠しました。

防火テントに身を隠した後は隊長がOKを出すまでテントから出てはいけないことになっていますが、エリックがOKを出す間もなく、隊員たちは命を落としてしまいました。

実は防火テントの効果は、10数秒ほどしか持ちません。

消防士の服や防炎グッズは1500度を超える熱にも耐えられますが、それはわずかな時間だけなのです。

エリックたちは防火テントに入った後、熱と恐怖の中 炎が過ぎ去るのを長い時間待っていました。

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 オンリー・ザ・ブレイブの意味とは

日本では森林火災はあまり馴染みがないですが、アメリカでは森林火災が頻繁に発生しているため、消防士は”建物火災”と”森林火災”の二つの組織から成っています。

もちろん建物火災の現場も危険が伴う職種ですが、家族を持つと建物火災に移動するという風潮があるようです。

それほど森林火災の方が危険を伴った職種と言えるのでしょう。

山火事という大自然の脅威と闘うには、炎の中に飛び込む勇気と、水は使わずに炎の動きを読みながら自ら樹木を燃やして”味方の火”を作り”敵の火”を抑え込むという特殊な技術が必要です。

当時のグラニット・マウンテン・ホットショットのメンバーの平均年齢はまだ27歳と若く、普段は楽しくふざけあい、作中でも現場に向かうバスの中で笑い合っていたシーンは実際の隊員たちと同じように演じたとのことでした。

地方自治体の消防団の普通の男たちがホットショットになるまで地獄のような訓練を耐え抜き、自分の命を顧みず巨大な山火事にわずか20人で挑んだ彼らの英雄となる姿に涙が止まりません。

彼らこそまさに「オンリー・ザ・ブレイブ(直訳で「勇敢な者だけ」)と言うべき男たちでした。

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