映画【ハリーポッター】シリーズ第3作目【ハリーポッターとアズカバンの囚人】。ホグワーツ魔法魔術学校3年生に進級したハリーは刑務所アズカバンから脱獄した囚人”シリウス・ブラック”との騒動をきっかけに、両親がヴォルデモートに殺されることになった真相を知ることになります。本作ではシリーズの中でも人気キャラで今後の展開に欠かせないシリウス・ブラックやリーマス・ルーピンが初登場します。
あらすじ
ハリー、ロン、ハーマイオニーは、ホグワーツ魔法魔術学校3年生に進級しました。
新学期が始まる前に合流したロンとハーマイオニーは、ロンの父・アーサーからアズカバン刑務所から殺人鬼”シリウス・ブラック”が脱獄しハリーを狙っていると聞かされます。
ホグワーツも魔法省の監視下におかれ、アズカバンの看守である吸魂鬼がホグワーツの周りを監視するようになりました。
新学期、”闇の魔術に対する防衛術”の教授にはハリーの両親の友人でもあったリーマス・ルーピンが赴任し、ハリーの良き理解者となります。
ハグリッドも生物学の教授として授業をすることになりますが、はじめてのヒッポグリフ・バックビークの授業でドラコが怪我をしてしまい、裁判でバックビークが死刑を言い渡されてしまいました。
そんな中、ロンのペットのネズミ・スキャバーズが逃げ出してしまい、3人で追いかけているうちに黒い犬と遭遇します。
黒い犬はロンとスキャバーズを叫の屋敷に連れて行きました。
黒い犬の正体はシリウス・ブラック。
そこにルーピンとスネイプも現れ、ハリーの両親がヴォルデモートに居場所を知られてしまった理由を知ることになります。
そしてハリーとハーマイオニーは無実の罪で殺されてしまう命を助けるため、過去へと戻り奮闘します。
【ハリーポッターとアズカバンの囚人】ネタバレ、解説
凶悪犯”シリウス・ブラック”とは?
ヴォルデモートが脅威を奮っていた第一次魔法戦争時、ハリーの両親やロンの父、ネビルの両親、そしてダンブルドア校長が”不死鳥の騎士団”という軍団を作りヴォルデモートに対抗しました。
ハリーの両親もヴォルデモートに立ち向かいましたが、殺されてしまいます。
そのきっかけとなったのは、友人だったシリウス・ブラックがヴォルデモートにハリーの両親の居場所を伝え裏切ったからだと言われていました。
さらにシリウスは、マグルを12人殺害した罪でアズカバンに投獄されていたのです。
しかし、それは濡れ衣だったことが本作品で明らかになります。
実は、ハリーの両親の友人だった”ピーター・ペティグリュー”が裏切りだったのです。
ピーター・ペティグリューは全ての罪をシリウスになすりつけ、自分は死んだと見せかけてネズミのスキャバーズとしてロンの家で生き続けていました。
シリウスの無実を証明できる人物は無くピーターも姿を消してしまった為、シリウスはアズカバンに投獄されてしまったのです。
ダンブルドアやルーピンでさえも、ピーターが生きていることを知るまではシリウスの無実に気付くことが出来ませんでした。
ハリーもはじめはシリウスを敵だと思い、両親を裏切り死に追いやった人物が自分の名付け親だと知って絶望しますが、全ての真実が明らかになるとお互いを唯一の家族のように思うようになっていったのです。
守護霊の呪文”エクスペクト・パトローナム”
シリウスが脱獄したことから、ホグワーツはアズカバンの看守である吸魂鬼に監視されるようになりました。
ハリーがホグワーツに向かう汽車の中で吸魂鬼に遭遇して失神してしまったり、クィディッチの試合中にも吸魂鬼が乱入するなど何かと邪魔な存在でした。
吸魂鬼に立ち向かうには”エクスペクト・パトローナム”という守護霊を生み出す呪文しかありません。
しかしこの呪文は難しく、ほとんどの魔法使いは守護霊を生み出すことが出来ません。
ハリーはルーピンに守護霊の呪文を教えてもらい守護霊を生み出せるようになり、シリウスが多数の吸魂鬼から命を吸い取られそうになった時は全て追い払うことが出来ました。
この守護霊が何の動物かは人よって違いがあり、使う人と動物の性格等が関係しています。
また、守護霊の動物は変えることができ、シリーズ後半ではスネイプの守護霊がある動物だったことから彼の真実を知ることになります。
感想
前2作品はまだ可愛らしい部分もあるファンタジー作品でしたが、本作品から雰囲気がガラリと変わりました。
シリーズの中でも重要かつ人気キャラのシリウス・ブラックが初登場し、これまで可愛かったハリーたちも少し大人びた少年になっています。
シリウスのほかにもルーピンやピーターが登場したことで、ハリーの両親が死んだ理由が明らかになったりなどの急展開があるため、さらに物語に引き込まれていくはずです。
また、中堅俳優たちの演技もさすがと言ったところで、彼らが登場することでとても見応えがある作品になっています。
©2004 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights ©J.K.R.