映画【ザ・プロム】あらすじと見どころ。ブロードウェイ俳優たちと一人の高校生との交流を描く心温まるミュージカル・コメディ。メリル・ストリープ、ジェームズ・コーデン、二コール・キッドマン超豪華キャストが出演の話題作。
【ザ・プロム】あらすじ
ブロードウェイの有名俳優ディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、大ヒットを狙って新作ミュージカルに挑んだが、批評家から酷評され初日で打ち切りに。
成功どころか今後のキャリアに大打撃を与える事態に陥った。
落ち込む2人の前に、同じくキャリアのステップアップに悩むトレント(アンドルー・レイノルズ)とアンジー(二コール・キッドマン)が加わり、浮上する手立てをあれこれ模索する。
ほどなくしてアンジーが、インディアナ州の女子高生エマ(ジョー・エレン・ペルマン)が、同性のパートナーとプロムに出る事を禁止されたという記事をTwitterで見つける。
エマを助けてイメージアップを図ろうと、ディーディー、バリー、アンジー、トレントは、エマの住むインディアナ州に向かう。
最初は売名目的でエマに近づいた4人だったが、次第にエマを本気で助けたいと思う気持ちに変わっていく。
【ザ・プロム】見どころ
豪華な実力派キャスト
メリル・ストリープは【マンマ・ミーア!】(2008)【マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー】(2018)で歌唱力の素晴らしさは証明済みだろう。
【イントゥ・ザ・ウッド】(2014)でメリルと共演したジェームズ・コーデンは、歌がゲキウマなのは言うまでもないが、今回魅力的なダンスも披露してくれた。
実力派の2人の歌とダンスをたっぷり堪能できることは最高の贅沢。
ニコール・キッドマンは【ムーラン・ルージュ】(2001)以来のミュージカルになるが、相変わらず美しく、踊りもきれいだ。
トレント役のアンドルー・レイノルズは、ブロードウェイで何度もトニー賞にノミネートされるだけあって、美声とキレのあるダンスはさすがと言うしかない。
今後が楽しみな新人俳優
今回、全米規模のオーディションで選ばれたエマ役のジョー・エレン・ペルマンの美しい歌声にも大注目!
歌唱力抜群の新星に、メリル・ストリープもニコール・キッドマンも大絶賛だという。
また、エマの恋人アリッサ役のアリアナ・デボーズは、すでにブロードウェイ俳優として活躍中で、トニー賞ノミネートの経験もある。
2021年公開予定のスピルバーグの【ウエストサイド物語】では、主要キャストのアニタ役で出演する。
それだけではない。
高校生役の若者たちのキレキレのダンスは【ハイスクール・ミュージカル】(2006)を彷彿させるが、あの頃よりも更に進化したアクロバティックなダンスに興奮を覚えずにはいられない。
ミュージカルを映画化
【ザ・プロム】は2016年に初演されたミュージカルを【glee/グリー】(2009-2015)のライアン・マーフィーが映画化したもの。
昔ながらのブロードウェイ風な曲から、ディズニーを彷彿させるロマンチックな歌などミュージカル好きを虜にさせる音楽満載で、どれも馴染みやすい。
劇中歌「Tonigt Belongs to You」はシングルカットされ、サントラも発売されている。
セリフが秀逸
【ザ・プロム】のもうひとつの面白さはコメディだ。
特に、コメディアンでもあるジェームズ・コーデンによるところが大きい。
セリフには「マギー・スミス」や「ミッシェル・ドッカリー」、「ソンドハイム」、「ボブ・フォッシー」など有名人の名前から「サックス」「Kマート」などの店名まで、固有名詞がどんどん出てきて面白い。
【ザ・プロム】感想
今流行りのLGBTを扱うなど、少しあざとい感じもするが、そこに乗っかる人たちの事も皮肉っているところは面白いと思った。
何よりも音楽が素晴らしく、ダンスも迫力満点で飽きない。
こんな大作が映画館に行かなくても(一部映画上映もしている)観れるとは、Netflix入ってて良かった!と思える一品。
とにかく楽しい!の一言。
是非ご覧あれ。
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