映画【タイム・トラップ】あらすじ。
こっちの洞窟では時間がゆっくり、向こうの洞窟では時間が早い!?
時間の流れと時の差が新たなタイムトラップを仕掛けてくる。
映画【タイム・トラップ 】は、時空間のゆがみが引き起こす謎だらけのSFアドベンチャーです。
時空間のゆがみとは?
アルベルト・アインシュタイン博士は、”時空が歪む ”という一般相対性理論を提唱しました。
その理論によると、質量を持ったものがぽつんと存在するだけで、時間と空間に歪みができるということ。
時間と空間、いわゆる時空は重ければ重いほど、その歪みは大きくなると説いています。
そして、その物体が移動することで時空の歪みは変化して、その変化は光の速さで云々、等々……。
という難しい理論はさておき、映画【タイム・トラップ 】は、そんな時間の流れが異なる洞窟で 若者たちが時空の謎を解き明かしながら、脱出しようと奮闘する SFアドベンチャーです。
【タイム・トラップ 】あらすじ
その洞窟には、若返りの泉があると噂されていました。
ある老夫婦は、その”若返りの泉”を求めて洞窟に入り消息不明となります。
行方不明になった老夫婦の息子である考古学者のホッパー教授(アンドリュー・ウィルソン)は、両親を探すため洞窟を訪れたものの、そのまま消息不明になってしまいました。
大学でホッパー教授のゼミを授けていたジャッキー(キャシディ・ギフォード)とテイラー(ライリー・マクレンドン)は仲間を誘い、行方不明になった教授を探すために洞窟を探索することにしました。
しかし、その洞窟内は地表とは流れる時間が全く異なる、とんでもない異空間だったのです。
しかも、何者かにロープを切られ、彼らは洞窟から出られなくなってしまいます。
更に洞窟内では時空の歪みによって、原始人から未来人までもが次々に出現するという謎多きもの。
次から次とピンチが迫る中、果たしてジャッキーたちは奇怪な洞窟から脱出すことができるのか?
そして、地球と宇宙の時空がひとつになる時、ついに”時間の罠”の 秘密が明らかになるのです。
【タイム・トラップ 】見どころ
洞窟冒険のスリル感たっぷり!
この作品はタイトル通り、時間が大きなキーワードになりますが、更なるキーポイントとして時間の流れに焦点が当てられています。
時空が歪んだ世界では数分間の出来事でも、地上では数百年間も経過していることになる物語です。
そんな未知の世界に踏み込んだ、グーニーズ的若者たちの混乱と冒険、脱出劇がスリルたっぷりに描かれています。
リアル感が凄い!
GOプロカメラは身につけるだけでそのまま撮影でき、本作でも大活躍していました。
洞窟内での動きや時の変化がリアルに表現され、ゾクゾク感を楽しむことができます。
異空間への入口は境界線もなく空気の層だけで、無意識に足を踏みいれた途端に時間に捕らわれるという様子がリアルなのです。
まさに【タイム・トラップ】というタイトル通りでした。
前向きな若者たち
洞窟内に入った若者たちは、自分たちの住んでいた世界が過去のものとなり、ひとしきり衝撃を受けますが、この事実を受け入れて原始人とも勇敢に戦っていきます。
様々な困難に立ち向かう若者たちのキャラがとにかく明るくて、最終的には無事に全員集合までの前向きな姿勢が見どころともなっています。
【タイム・トラップ 】感想・評価
発想が面白い!
時間差のある異空間の洞窟の中での冒険という設定は面白く、全体のテンポもいいので彼らの安否を気づかう様なハラハラドキドキも結構楽しめます。
しかも時の流れは2種類あり、こちらの洞窟は未来へ、あちらの洞窟は過去へと続くのです。
時代の流れが浦島太郎どころではなく、劇中では洞窟内20分以上を2秒としていますが半日くらいで地上では数千年たっていることになります。
地上世界と洞窟内の時間の流れが、猛スピードで変わっていくという発想が面白いです。
謎々がいっぱい
ストーリーが進むにつれ、ナニコレ誰人間が出現したり不思議な出来事が相次ぎます。
未来から来たハイテク装備の男性は、何語を話しているのかもどこから来たのかも分からなかったりと、やたらと謎が多い作品でした。
そもそも時間の罠というタイトルなのに、その罠を誰が仕掛けたのか最後の最後まで不明なのです。
時の仕掛け人は一体誰で何の目的があったのか。
それとも単なる時空間の歪みが生み出したものなのか?
異色のタイムトラベル系
本作は瞬間移動のタイムトラベルではなく、異空間での時間が絡んだSFファンタジーです。
襲ってくるのは凄腕モンスターではなく原始人なので、学生対応も可能かと思われるアクション。
洞窟内での冒険から脱出し、必死の思いで出てみれば世界は既に……。
地表に戻った時の衝撃は名作【猿の惑星】(1968)に勝るとも劣らない(?)ラストとなるでしょう!
★脳内を活性化する刺激作として、SF映画が好きな人は是非マイリストに追加してみてください。
オフィシャルサイト
(C)2017 Fosterfilm Productions. ALL RIGHTS RESERVED.