映画【ノーゲーム・ノーライフゼロ】は、2014年に放送されたアニメ【ノーゲーム・ノーライフ】の世界のはるか昔の出来事「大戦」を描いた作品です。主題歌「THERE IS A REASON」はアニメに引き続き、鈴木このみが歌っています。キャッチフレーズは「願ったのは、共に生きること―。」を、ぜひ。
【ノーゲーム・ノーライフゼロ】あらすじ
舞台は、アニメ【ノーゲーム・ノーライフ】の「盤上の輪廻(ディス・ボード)」から6000年以上も前の世界です。
この世界は、ディス・ボードで一切の争いを禁じている絶対的なルール「十の盟約」が存在せず、終わりの見えない破壊と戦争を繰り返す混沌とした世界でした。
強い攻撃力を持つ種族や魔法が使える種族が唯一神の座である星杯「スーニアスター」をめぐって争う中、なにも力を持たない人間のリク(松岡禎丞)は集落の人間を守るため、時には仲間に死を命じるなど自分の心をすり減らしながら集落を導いてきました。
そしてある日、機械の少女・シュヴィ(茅野愛衣)と出会います。
リクは、最初 機凱種のスパイかと警戒しましたが、2人はこの大戦をを終結させるため共に戦います。
キャスト情報
リク・ドーラ/松岡禎丞
本作の主人公で、人間の種族「人類種(イマニティ)」の男の子で、容姿はアニメ【ノーゲーム・ノーライフ】の空によく似ています。
わずか13歳で1000人を超える集落の長を任され、仲間の死に苦悩する日々を送っています。
リク・ドーラの声を務めたのは、【ソードアート・オンライン】シリーズ(2012)のキリト、【鬼滅の刃】(2019)の嘴平伊之助、【食戟のソーマ】(2016)の幸平創真など声を務める声優の松岡禎丞です。
シュヴィ・ドーラ/茅野愛衣
本作の主人公で、機械でできた種族「機凱種(エクスマキナ)」の女の子で、容姿はアニメ【ノーゲーム・ノーライフ】の白によく似ています。
「シュヴィ」という名前は、個体識別番号しか持たない彼女にリクが名付けたもの。
シュヴィ・ドーラの声を務めたのは、【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】(2011)の本間芽衣子、【鬼滅の刃】(2016)の胡蝶カナエ、【四月は君の嘘】(2015)の相座凪などの声を務める声優の茅野愛衣です。
【ノーゲーム・ノーライフゼロ】見どころと解説
大戦に翻弄されるリクの苦しみ
「人間の心が知りたい」というシュヴィの問いに対し、リクは怒りをあらわに思いをぶつけます。
リクは機凱種と他の種族の争いに巻き込まれ、親を失い、逃げるように今の集落にたどり着きました。
そして、集落のリーダーとなってからは他の種族の攻撃から逃れるため、おとりとなる48人の仲間に死を命じてきました。
人前では本心を隠して過ごしてきましたが、シュヴィの質問によって多くの仲間を殺したのは自分だという苦しい感情が爆発します。
大戦の終結
大戦の終結には星杯「スーニアスター」と、それを出現させる強大なパワーが必要でした。
リクはそれぞれの種族に情報を流し、星杯「スーニアスター」を出現させる場所に集結させます。
シュヴィは星杯「スーニアスター」の出現に必要な通行規制「アイン・ヴィーク」を準備しているところで天翼種のジブリールの攻撃に遭い、消滅してしまいました。
シュヴィは消滅する前にリクから貰った結婚指輪を守り、全機凱種に同期することで想いを託します。
リクと機凱種は計画通り多くの種族を集結させて争わせ、パワーを引き出して星杯「スーニアスター」を出現させることに成功します。
【ノーゲーム・ノーライフゼロ】感想と評価
Rotten Tomatoes評価
–% 73%
TOMATOMETER AUDIENCE SCORE
本作は、生き生きとゲームを楽しむテレビアニメ版の明るい雰囲気とは異なり、混沌とした世界や生死を描いたシーンが多くあり全体的に暗い印象でした。
こんな暗い世界でもリクがシュヴィに惹かれ、結婚するまでの過程は温かく愛が感じられます。
ラストシーンでは、リクが星杯「スーニアスター」に触れられず絶望していたところ、リクの祈りに応えるようにゲームの神・テトが現れ、星杯「スーニアスター」に触れて唯一神となります。
本作で唯一神・テトが誕生したことによって、リクとシュヴィが願った争いのない世界が作られ、空と白が転生したアニメの本編に繋がっていきます。
映像や美しさやストーリーの展開は、原作小説やテレビアニメ版を見ていない人でも十分楽しめる作品ですが、やはり見ていた方がより深く楽しめると思います。
アニメ【ノーゲーム・ノーライフ】は、原作小説全10巻のうちの第1~3巻が描かれており、今回紹介した映画【ノーゲーム・ノーライフゼロ】では第6巻が描かれています。
ぜひ、ご覧ください。
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©ノーゲーム・ノーライフ ゼロ製作委員会