【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】の全4部作の第2部。マリと第3の使徒との戦いで始まり、エヴァ弐号機とアスカ登場からエヴァ3号機の起動実験、エヴァ初号機の覚醒によるニアサードインパクトの発動までを描きます。シンジやレイ、パイロットたちの心の変化にも注目です。完結編【シン・エヴァンゲリオン劇場版】公開に向けて分かりやすく解説します。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】あらすじ
舞台は前作【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】(2007)と同じ、セカンドインパクトから15年後の第3新東京市です。
父ゲンドウとともに母ユイの墓参りに訪れたシンジは、ミサトの車で帰る途中にエヴァ弐号機が第7使徒を撃破する様子を目撃します。
弐号機パイロットとして来日したアスカは最初、シンジのことを「七光り」と呼び敵対していましたが、共に使徒と戦う中でシンジをパイロットとして認め打ち解けていきました。
その頃、急遽アメリカから日本に移送されたエヴァ3号機の起動実験を行うことになり、アスカがパイロットに志願します。
そして物語は、ニアサードインパクトから次作【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q】(2012)へと続きます。
キャスト情報
式波・アスカ・ラングレー/宮村 優子
エヴァの弐号機パイロットで、「セカンドチルドレン」と呼ばれる第2の少女。
アスカはテレビアニメ版では「惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレー」でしたが、「式波(しきなみ)・アスカ・ラングレー」に名前が変わっています。
アスカの声を演じたのは、【名探偵コナン】(1998)、【愛天使伝説ウェディングピーチ】(1995)などに出演している宮村優子です。
真希波・マリ・イラストリアス/坂本 真綾
エヴァの仮設5号機パイロットで、ネルフユーロ支部に所属しています。
マリはツインテールに赤い眼鏡が特徴的な新劇場版での新キャラクターです。
マリの声を演じたのは、【化物語】(2012)、【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】(2004)など多くの作品に出演している坂本真綾です。
加持 リョウジ/山寺 宏一
ネルフ主席監察官でスパイとして動いており、セカンドインパクトの真相を追求しています。
ミサトやリツコとは大学時代の同級生で、ミサトとは元恋人の関係でした。
加持の声を演じたのは、ディズニーのドナルドダック、アンパンマンの名犬チーズなど多くの作品に出演し、抜群の知名度を誇る声優でタレントの山寺宏一です。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】見どころと解説
「破」に込められた意味とは?
ヱヴァンゲリヲン新劇場版は「前編、中編、後編、完結編」の順番で構成され、前3作については雅楽の言葉である「序破急(じょはきゅう)」にちなんだタイトルが付けられています。
「序破急」とは、曲を構成する3つの部分という意味があり、「序」は無拍子かつ低速度で展開され、「破」から拍子が加わり、「急」で加速が入って1曲が展開。
拍子が加わる中編「破」は、テレビアニメ版の第8~19話までのストーリーを元にしつつ、新たな機体やキャラクターが登場する内容となっています。
「人類補完計画」とは?
「人類補完計画」は碇ゲンドウが立案し、ネルフが遂行する本作品における最大の謎とされています。
その内容は碇ゲンドウの他に冬月コウゾウ、赤木リツコ、綾波レイ、ゼーレなど限られた者しか知られておらず、多くの考察があります。
旧約聖書創世記が元ネタになっていると言われており、計画について平たく言うと「知恵の実を持ったヒトに生命の実を与え、使徒と同等の完全単一生命体に進化させる事を目指す計画」と言われています。
映画の見どころ「3号機の起動実験」
アスカが乗ったエヴァ3号機の起動実験で、3号機は大爆発を起こし暴走してしまいました。
3号機に使徒が侵入していたことを知ったゲンドウは、3号機を使徒として判断しシンジに初号機に乗って出撃するよう命令します。
しかし、シンジは使徒は3号機であること、3号機にはまだアスカが乗っていることに気付き、戦闘を拒みます。
ゲンドウは初号機をシステムが操縦する「ダミーシステム」に切り替え、ダミーシステムに切り替えられた初号機はシンジの命令を聞かず3号機を攻撃。
そして初号機は使徒のコアであるアスカの乗ったエントリープラグを噛み砕きます。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】感想
本作の印象的だったシーンに、3号機のエントリープラグを噛み砕くシーンとニアサードインパクトのシーンが挙げられます。
どちらのシーンも破壊的な映像に対し、子どもたちの無邪気で可愛らしい歌声のギャップに驚いた方も多かったでしょう。
本作では新しいキャラクターが登場し、テレビアニメ版とは異なる、ヱヴァンゲリヲン新劇場版独自のストーリーを展開する内容となっています。
ぜひ、ご覧下さい。
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