【あの頃。】これぞ大人の青春?ハロプロヲタクの友情を描く。

【あの頃。】大学院受験に失敗し、彼女もお金もなくどん底の生活を送る青年・劔。松浦亜弥のミュージックビデオを見て「ハロー!プロジェクト」のアイドルに夢中になった彼は、イベントで知り合ったコズミンら個性的な仲間たちとともに、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。しかし時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて離れ離れになっていく。そんなある日、コズミンがガンに冒されていることを知った劔は、かつての仲間たちと再会を果たすが……。

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【あの頃。】の原作は人気バンドのベーシストが執筆?

映画【あの頃。】は神聖かまってちゃんのマネージャーとして知られる劔樹人のエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』がモデルとなっています。

神聖かまってちゃんといえば「ロックンロールは鳴り止まないっ」「るるちゃんの自殺配信」など過激なパフォーマンスと裏腹に繊細な心に響く曲が人気を集めている印象をもつ方も多いでしょう。

主人公の劔は、2002年に松浦亜弥のミュージックビデオを見てハロー!プロジェクト(ハロプロ)のファンになりました。

そして、これをきっかけにハロプロファンとの交流が始まります。

劔は、大阪アンダーグラウンドバンド・サブカル界隈の人物が集中していた「ハロプロあべの支部」のメンバー達と出会い、劔もその一員として「ハロプロあべの支部」に加入。

「ハロプロあべの支部」はバンド「恋愛研究会。」へと発展し、劔は仲間たちとの青春を謳歌します。

しかし、楽しい時間は長くは続きません。

各々の事情でメンバーはバラバラになってしまいました。

劔は、一足先に東京へ引っ越しをしたナカウチさんから声をかけられて上京し、夢だったベーシストの道へ進みます。

他のメンバーもそれぞれヲタク界隈を中心とした生活から現実へと方向性を変え、「恋愛研究会。」での日々は遠く離れていきました。

そんなある日のこと、メンバーであるコツリンが末期の肺がんで入院したという悲報が彼らに届きます。

ストーリーは、登場人物の名前が一部変更してあるものの、ほとんど原作に沿ったストーリー構成となっており、握手会やライブシーンの雰囲気もヲタクたちの熱気を感じられるような本物の現場さながらのリアルさです。

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キャスト

劔樹人:松坂桃李

【HELLO! TWITTER】

映画『あの頃。』情報解禁。#松坂桃李 がハロプロオタクに!

監督:#今泉力哉 × 脚本:#冨永昌敬
奇跡のタッグが実現

金もない、彼女もいない、だけど僕らには #ハロプロ があった。遅れてきた青春を描いた #劔樹人 のコミックエッセイが映画化!https://t.co/mKCfxKH5bt pic.twitter.com/YLmcj3im8w

— 映画『あの頃。』公式 │ 大ヒット上映中 (@eiga_anokoro) January 19, 2020


主人公の劔樹人を演じるのは映画【娼年】(2018)や【狐狼の血】(2021)で知られている松坂桃李。

映画ではベーシスト劔樹人としてライブシーンでベースを披露したり、主人公でありながら個性豊かな仲間たちをつなぐ役割を演じています。

劔樹人は争いを好まず、仲間たちとのくだらなくもかけがえのない日々を誰よりも大切にしていました。

コズミン:仲野太賀

#藤本美貴 の魅力を熱く語る!💥
プライドが高くてひねくれ者。

コズミン役、#仲野太賀 さん✨

【仲野さんコメント】

コズミンという役は、感じも悪く、
陰口は叩くわ、調子に乗るわ、
器も小さい。
ただ、何故だか憎みきれない。
なんなら少し愛おしい。

👇 pic.twitter.com/sXxu8fLvc5

— 映画『あの頃。』公式 │ 大ヒット上映中 (@eiga_anokoro) September 30, 2020


コズミンを演じるのはスターダストプロモーション所属の俳優・仲野太賀。

【人狼ゲーム】や【桐島、部活辞めるってよ】に出演し、テレビシリーズ【今日から俺は!!】の今井勝俊で注目を浴びました。

コズミンは嫌味っぽく、常に仲間とのトラブルメーカーになっていましたが、最後は肺がんによって生涯を終えます。

憎まれ口を叩きつつも仲間たちを愛し、そして誰よりも愛されていたキャラクターであることはラストの葬儀のシーンからわかるでしょう。

西野:若葉竜也


痛車や自作のオタグッズを制作する💥#後藤真希 推し!西野役に #若葉竜也 さん✨

【若葉さんコメント】
「あの頃。」みんなにある「あの頃。」。
楽しかったね。辛かったね。
そんな時間を少しでも映画に閉じ込められたら、と思いながら参加しました。
お楽しみに。 pic.twitter.com/NtWopiU10T

— 映画『あの頃。』公式 │ 大ヒット上映中 (@eiga_anokoro) September 30, 2020

西野を演じるのは映画【街の上で】や【くれなずめ】の若葉竜也。

恋愛研究会。の中でも一際オタク色が強く、誰よりもアイドルを愛していた西野は、恋愛研究会がそれぞれの道を歩み始めてもなお、アイドルへの熱意をたぎらせ続けていた存在でもあります。

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【あの頃。】コズミンの最期はどうなる?

©2020『あの頃。』製作委員会|©UP-FRONT WORKS

本作の中でも一際目を引いていたキャラクターといえば、恋愛研究会のメンバーのうちの一人コズミン(仲野太賀)でしょう。

時に他メンバーの彼女に手を出したり意地っ張りでネット弁慶な彼は、いつもチームのトラブルメーカーでした。

調子に乗りすぎて、土下座で事態を解決する羽目になることも。

しかし、そんなコズミンはある日、自分が肺がんにかかっていることを知ります。

コズミンの肺がん発覚後、彼の体調は徐々に悪くなり最後に息を引き取りました。

劔(松坂桃李)はコズミンのお見舞いをきっかけに、バンドを組んでいた頃の大阪メンバーとの交流も徐々に戻り始め、最後にはメンバー揃っての「彼ららしい」お葬式でコズミンを見送ります。

アイドルを追いかける、という一つの趣味はアイドルを通したコミュニティにおける人とのつながりを楽しむ、ということでもあります。

それはもちろんライブや打ち上げといった直接的なオタク同士のつながりももちろんですし、直接的にはつながりがなくても同じライブ会場で一緒になった人、イベントに並んでいる人たち、テレビ越しに応援している人たち……。

さまざまな形での人と人とのつながりの一部をぐっとクローズアップしたものがまさに「恋愛研究会。」のメンバーの日々であり、オタクの数だけそれぞれの青春の形があるのだろうと思いました。

劔は自分の推しである”あやや”の握手会に当選しますが、頭の中でたくさんの言葉を思い描いていても限られた時間の中ではうまく話せず、結局ありきたりの言葉しか伝えられませんでした。

一度でも憧れの人のイベントに参加したことがある人なら、同じような経験をしたことがあるかもしれません。

本作ではこうしたオタクたちのあるあるを始め、自分の推しへの強い思いを募らせるアイドルファンの姿が緻密に描かれています。

アイドルが好きな人はもちろん、さまざまな「推し」に人生を捧げている方、そして何よりもう一度仲間との青春を取り戻したい方にこそ、観てほしい作品です。

©2020『あの頃。』製作委員会|©UP-FRONT WORKS

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