1995年のテレビアニメ版【新世紀エヴァンゲリオン】から12年が経ち、新たに作られた【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】の全4部作の第1部。主人公の碇シンジが父ゲンドウに呼ばれて第3新東京市に来てから、ヤシマ作戦までを描きます。完結編【シン・エヴァンゲリオン劇場版】公開に向けて前作を分かりやすく解説します。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】あらすじ
舞台は地球規模の大災害「セカンドインパクト」から15年後の世界。
主人公の碇シンジ(緒方恵美)は、長い間会っていなかった父ゲンドウ(立木文彦)に呼び出され第3新東京市に来ますが、その途中、使徒と国連軍との戦闘に巻き込まれます。
国連直属の特務機関NERV(ネルフ)の最高司令であるゲンドウは、ネルフ本部に到着したシンジに、ネルフが開発した汎用ヒト型決戦兵器・人造人間「エヴァンゲリオン」の初号機を見せ、パイロットとなって使徒と戦うことを命じました。
シンジは「人類を救うなんて自分にできるわけない」と断りますが、綾波レイの負傷している姿を見てエヴァンゲリオン(以下エヴァ)に乗る決意します。
そして物語は、次作【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】(2009)へと続きます。
キャスト情報
碇 シンジ/緒方 恵美
本作の主人公。
エヴァの初号機パイロットで「サードチルドレン」と呼ばれる第3の少年。
性格は大人しく、幼少期に母親を亡くしています。
父親が苦手ですが、エヴァに乗ることで父親に認められたいという想いがあります。
シンジの声を演じたのは、【魔法騎士レイアース】(1994)、【カードキャプターさくら】(1998)などに出演し、少年役に定評のある緒方恵美です。
綾波 レイ/林原 めぐみ
エヴァの零号機パイロットで「ファーストチルドレン」と呼ばれる第1の少女。
普段から感情を表に出さず、危険な任務においても静かに淡々と任務を行います。
レイの声を演じたのは【名探偵コナン】(1999)の灰原哀、【ポケットモンスター】(1997)のムサシなど多くのキャラクターを演じる林原 めぐみです。
葛城 ミサト/三石 琴乃
ネルフ戦術作戦部作戦局第一課長、のちヴィレの保有する戦艦「AAAヴンダー」の艦長。
シンジにとって直属の上司であり、保護者のようである姉のような存在です。
ミサトの声を演じたのは、【美少女戦士セーラームーン】(1992)の月野うさぎ、【ドラえもん】(2005)ののび太のママなどを演じる三石琴乃。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】見どころと解説
「序」に込められた意味とは?
ヱヴァンゲリヲン新劇場版は「前編、中編、後編、完結編」の順番で構成され、前3作については雅楽の言葉である「序破急(じょはきゅう)」にちなんだタイトルが付けられています。
「序破急」とは、曲を構成する3つの部分という意味があり、「序」が無拍子かつ低速度で展開され「破」から拍子が加わり、「急」で加速が入って曲が構成されます。
また、無拍子かつ低速度で展開される前編「序」では、TVシリーズの第1話から第6話までのストーリーを踏襲した内容となっています。
「使徒」とは?
使徒とは、ネルフ本部のある第3新東京市に襲来する謎の巨大な生命体の総称です。
形態や能力は様々で、それぞれA.T.フィールドと呼ばれる強力なバリアを持ち、体内にあるコアをエヴァにより破壊することで消滅することができます。
多くの考察がありますが使徒襲来の目的は、ネルフ本部地下にあるリリスと融合することでサードインパクトを起こし、人類を滅亡することと言われています。
映画の見どころ「ヤシマ作戦」
ヤシマ作戦は、映画の終盤に出てくる第5使徒ラミエルを殲滅する作戦の名称です。
使徒の下部から伸びるシールドがネルフ本部直上への到達が迫る中、使徒に高エネルギーを一点に集中させた長距離狙撃を行なうという作戦内容です。
この作戦で狙撃担当に初号機パイロットのシンジ、防御・サポート担当に零号機パイロットのレイが任命されます。
レイはエントリープラグ内の高温化により生命の危機に陥りますが、シンジによって救出され、救出後にシンジがレイに言うセリフ「笑えばいいと思うよ」はエヴァを代表する名シーンとなっています。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】感想
ヱヴァンゲリオン新劇場版シリーズは、テレビアニメ版を再構築した内容になっており、今まで
エヴァを見たことない人でも楽しめる内容となっております。
エヴァに乗るシンジの心の葛藤や、周囲の人との関わり方、使徒との戦闘。
全てのシーンが丁寧に描かれており、とても見ごたえのある98分の作品です。
ぜひ、ご覧下さい。
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