「雪山の絆」(Netflix)キャスト情報とあらすじ、原作との違い。本作は、1972年に実際に起こったアンデス山脈墜落事故を題材にしたスペイン映画で、アメリカ版「生きてこそ」(1993年)に続く第三弾となります。監督は「ジュラシック・ワールド/炎の王国」でメガホンをとったJ.A.バヨナが務めます。
キャストはアルゼンチン人とウルグアイ人で構成されており、ほとんどが新人俳優となっています。撮影はスペインのシエラネバダで行われ、実際の墜落現場でも撮影されました。
あらすじ
1972年10月13日、ウルグアイのモンテビデオからチリに向かうラグビーチームが571便に搭乗しました。しかし、目的地まであとわずかというところで、飛行機は雪に覆われたアンデス山脈を抜ける途中、氷点下40度にもなる不毛の山奥に墜落してしまいます。
衝撃で12人が死亡し、数人が重傷を負いました。アンデス山で2日目を迎えることができたのはわずか29名のみ。複数の捜索救助機がこの地域を捜索したものの捜索は打ち切られ、乗客は死亡したと推定されました。しかし約2カ月半後、16人の生存者が救出されます。その72日間に何が起こったのか?
キャスト
ヌマ・トゥルカッティ役/エンツォ・ヴォグリンチ・ロルダン
俳優情報
- 英語表記:Enzo Vogrincic
- 出身:ウルグアイ/モンテビデオ
- 生年月日:1933年3月22日
役どころ:571便の搭乗者。映画の視点人物。
俳優について:エンツォ・ヴォグリンチ・ロルダンは、ベネズエラからの移民との一夜の出会いが、幸福、野心、そして現在の瞬間を楽しむ苦労が瞑想に変わる物語「Noctilucas」(2022)で主人公ルーカス役を演じました。
ナンド・パラード役/アグスティン・パルデッラ
俳優情報
- 英語表記:Agustín Pardella
- 出身:アルゼンチン/ブエノスアイレス
- 生年月日:1994年1月12日
役どころ:571便の搭乗者で最後まで生存した16名のうちの1人。救助を求めるために決死隊を志願し下山した1人でもあります。
俳優について:アグスティン・パルデッラは、災害により廃墟と化した町で惨劇に見舞われる若者たちをバイオレンスに描いた「ブラッド・インフェルノ」(2017)で主演を務めました。
ロベルト・カネッサ役/マティアス・レカルト
俳優情報
- 英語表記:Matías Recalt
- 出身:メキシコ
- 生年月日:2001年9月14日
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。医学生。生きるために仲間の遺体を食べることを主張したほか、救助を求めるための決死隊に志願し下山しました。
俳優について:マティアス・レカルトは、「Ciegos」(2019)でスクリーンデビューし、2023年コメディドラマ「プランナーズ」ではハビエル役を演じています。
マルセロ・ペレス役/ディエゴ・ヴェジッツィ
俳優情報
- 英語表記:Diego Vegezzi
- 出身:—–
- 生年月日:—–
役どころ:571便の搭乗者。10月29日に発生した雪崩により死去してしまいます。
俳優について:ディエゴ・ヴェジッツィは、2010年にカンヌ国際映画祭のイベントで上映された「The Invisible Eye」のマリーニ役で出演。以降、いくつかの作品で演じたのち「Music for Getting Married」(2018)で準キャストとして出演しました。
アドルフォ・”フィト”・ストラウチ役/エステバン・ククリチュカ
俳優情報
- 英語表記:Esteban Kukuriczka
- 出身:—–
- 生年月日:—–
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。操縦室のサンバイザーを加工し、雪眼炎から目を守るためのサングラスを作ったほか、足にシートのクッションを取り付けることで雪上を歩けることを発見します。
エドゥアルド・ストラウチ役/ラファエル・フェダーマン
俳優情報
- 英語表記:Rafael Federman
- 出身:—–
- 生年月日:—–
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。
カルロス・”カルリトス”・パエス役/フェリペ・ゴンザレス・オタノ
俳優情報
- 英語表記:Felipe González Otaño
- 出身:—–
- 生年月日:—–
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。
アントニオ・”ティンティン”・ビシンティン役/アグスティン・デラ・コルテ
俳優情報
- 英語表記:Agustín Della Corte
- 出身:ウルグアイ/パイサンドゥ
- 生年月日: 1997年9月11日
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。
アルフレド・”パンチョ”・デルガド役/ヴァレンティノ・アロンソ
俳優情報
- 英語表記:Valentino Alonso
- 出身:—–
- 生年月日:—–
役どころ:最後まで生存した16名のうちの1人。
その他キャスト
- グスターボ・セルビノ役/トーマス・ウルフ
- ダニエル・フェルナンデス役/Francisco Romero
- ホセ・ルイス・インシアーテ役/シモン・ヘンペ
- アルトゥーロ・ノゲイラ役/Fernando Contigiani García
- ラファエル・エチャヴァレン役/Benjamín Segura
- ペドロ・アルゴルタ役/Luciano Chatton
- ボビー・フランソワ役/Agustín Berruti
- アルバロ・マンジーノ役/Juan Caruso
- モンチョ・サベラ役/Rocco Posca
- ロイ・ハーレイ役/Andy Pruss
- ハビエル・メソール役/Esteban Bigliardi
- リリアナ・メソール役/Paula Baldini
- グスタボ・ニコリッチ役/Blas Polidori
- ディエゴ・ストーム役/Felipe Ramusio Mora
- ダニエル・マスポンス役/Santiago Vaca Narvaja
- カルロス・ロケ役/Emanuel Parga
- スサーナ・パラド役/Alfonsina Carrocio
- エンリケ・プラテーロ役/Federico Aznárez
- エスター・ニコラ役/Virginia Kaufmann
- フリオ・セザール・フェラダス役/Iair Said
原作著書との違い
原作は墜落事故の生存者と大学の同級生だった作家でジャーナリストのパブロ・ヴィエルチによる同名著書です。日本では「生存者ーアンデス山中の70日」(永井淳訳)として出版されています。
- 原作の著書では16人の生存者がそれぞれ1章を語り均等にスポットライトが当てられているのに対し、映画はほぼヌマ・トゥルカッティの視点で語られます。
- 事故当初、機体に残っていた14名の生存者のうち6人は12月22日(71日目)に機体から救出され、残りの8人は救助チームの3人と山で一夜を過ごした後、翌日避難しました。映画では、機体に残っていた14人の生存者は同日の71日目に救出されています。
- この映画では、山への衝突時に飛行機から脱出した乗客の一人、カルロス・アルベルト・バレタ・バジェンドール(医学生)の死が省略されています。
- 原作ではラファエル・エチャバレンが自分の名前を繰り返して故郷に帰ると誓うシーンが何度か出てきますが、これは彼の遺体がウルグアイに埋葬された唯一の遺体であったことにちなんでいると解釈できるものであり、映画ではそのような言葉は発せられません。
- 原作著書の最後には、生存者がモンテビデオに戻った際に経験した問題のいくつかと社会への復帰について説明されています。一方、映画は救出で終わります。
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本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービス公式サイトにてご確認ください。