8月15日は終戦の日であり、2021年は戦後76年を迎えます。
戦争とはなかなか直視できない悲惨な出来事ではありますが、決して忘れてはならないことでしょう。
そこで今回は大戦を題材にした様々な作品を10選に厳選してご紹介していきます。
太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

【太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-】(2011)は、元アメリカ軍のドン・ジョーンズ著書”タッポーチョ「敵ながら天晴」太陽隊の勇戦512日”を原作としたノンフィクション戦争映画。第二次世界大戦・太平洋戦争において激戦が繰り広げられたサイパン島にて、たった47人で45000人もの米軍を巧妙な戦略で翻弄した日本陸軍の戦いを描いた物語です。
本作の撮影はタイやサイパン島で行われ、日本ユニットと米国ユニット、特撮ユニットの3隊で進められました。圧倒的不利な状況でも祖国のために1人でも多くの米兵を倒そうとした日本軍と、一刻も早く戦争を終結させるべく日本軍に投降を促すアメリカ軍の姿を両方の視点から描いています。
今の日本人が忘れかけている愛国心や武士道などを考えさせられる作品であり、1度は観ておきたい作品です。
アメリカン・スナイパー

© 2014 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films North America Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC
【アメリカン・スナイパー】(2015)は、アメリカ軍の伝説の狙撃手クリス・カイルの自伝を基に、クリント・イーストウッドが監督を務めた伝記映画。本作は、イラク戦争に4回従軍してアメリカ軍最多の160人以上を射殺した伝説の狙撃手”クリス・カイル”の半生を描いています。
イラク戦争で狙撃手としての才能を開花させたクリス・カイルは伝説の存在として讃えられるものの、残酷な戦場へ派遣され続けるうちにPTSDを患い、幸せな家庭との狭間で精神的に追い詰められていくストーリー。
クリス・カイル演じるブラッドリー・クーパーは、本作のために18kgもの体重の増量を行うなど徹底した役作りを行っており、そんな彼の姿は遺族がクリス・カイルを思い出して涙するほどのものでした。
自身も戦争経験者であるクリント・イーストウッド監督が描く中東戦争の描写はとてもリアルで、呼吸するのも忘れてしまうほど入り込んでしまいます。
戦場のピアニスト

【戦場のピアニスト】(2003)は、ユダヤ系ポーランド人のピアニストであるウワディスワフ・シュピルマンの体験記を基に、ロマン・ポランスキーが監督を務めた戦争映画。本作は、第二次世界大戦下のポーランドのワルシャワにて実際に起きた、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害(ホロコースト)の真実を描いた物語です。
監督を務めたロマン・ポランスキー自身も、ポーランドのクラフク育ちでユダヤ人迫害の犠牲者ですが、長年この話題に触れることを避けており【シンドラーのリスト】(1994)のオファーでさえも断ったほど心に大きな傷を負っていました。
しかし、原作のウワディスワフ・シュピルマン著書”ある都市の死”を読んで感銘を受け、映画化に踏み切りました。