【クリスマス・クロニクル】あらすじと見どころ。【ホーム・アローン】(1991)や【ハリー・ポッター】(1999)のスタッフが手掛けるNetflixのクリスマス映画。あることをきっかけにサンタクロースを手伝うことになった兄妹、しかしサンタクロースの手伝いは思わぬハプニングの連続⁉︎
【クリスマス・クロニクル】あらすじ
マサチューセッツ州に暮らすピアース家は、毎年クリスマスを家族で祝うのが恒例でした。
ところが消防士の父ダグ(オリバー・ハドソン)が殉職して以来、長男で15歳のテディ(ジュダ・ルイス)は車を盗んだり、11歳の妹ケイト(ダービー・キャンプ)に意地悪したりと、生活が荒れ始めます。
ケイトの「今年も家族でクリスマスを祝えますように」という願いは、とても叶いそうにはありません。
そんな中で迎えたクリスマスイヴ。
家族で過ごす予定だったものの、看護師の母クレア(キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリー)に仕事が入ってしまい、子供たちだけで留守番することに。
ところが、過去のクリスマスのホームビデオを見ていたテディとケイトは、映像にサンタクロースらしき姿が映っていることに気が付きます。
ケイトは、サンタクロースの存在を証明しようと暖炉の前に隠しカメラを設置し、テディとクローゼットに隠れてサンタクロースがやって来るのを待つことにしました。
2人の狙い通りサンタクロースはやって来たものの、ケイトとテディはもっとビデオに収めたいとサンタの後を追います。
窓の外にはサンタクロースのソリが宙に浮いていました。
サンタクロースやトナカイが引くソリが実在したことに喜んだケイトとテディは、思わずサンタのソリに乗り込んでしまいます。
ところが、いるはずのない子供がソリにいたことに驚いたサンタクロースはソリの操作を誤り、トナカイは暴走してソリを置いて走り去ってしまいました。
トナカイがいなくなったソリは原動力を失い、そのまま墜落。
全てを失い大事なクリスマスを台無しにされたサンタクロースは激怒し、テディとケイトを一生”悪い子リスト”に載せると言います。
サンタクロースの信頼を取り戻したかったケイトとテディはサンタの力になることにしました。
今年のクリスマスを成功させられるかどうかを託されたケイトとテディ。
しかし、テディたちを待ち受けていたのは思わぬハプニングの連続でした。
果たして2人は無事にクリスマスプレゼントを配り切れるのか⁉︎
【クリスマス・クロニクル】見どころ
サンタクロースは魔法が使える!
世界には様々なサンタクロースがいますが、【クリスマス・クロニクル】に登場するのは魔法が使えるサンタクロースです。
トナカイのソリが宙を舞うのも煙突からプレゼントを配るのも、全てはサンタの魔法。
煙突から家々を移動するサンタクロースの姿はキラキラと輝いていて、まさにクリスマスの魔法そのものでした。
その中でも特におすすめしたいのは、サンタクロースが相手の欲しいものをスッと差し出すシーン。
サンタクロースは人々の子供時代を覚えていて、彼らが大人になっても子供の頃からずっと欲しかったものをプレゼントすることができるのです。
それまでサンタクロースを不審がっていた大人が、ずっと欲しかった古い野球カードをサンタから貰い、目をキラキラ輝かせている姿は子供に戻ったようで愛らしく感じました。
【クリスマス・クロニクル】のサンタクロースは、子供の頃に誰しもが描いていた”サンタクロース”のイメージのままで、想像を裏切らないその姿には感動さえ覚えました。
本作はファンタジー要素が強いので【ハリー・ポッター】(1999)を観るような気分での視聴をおすすめします!
兄妹の関係の変化
15歳の兄テディと11歳の妹ケイト。
兄テディはとても多感なティーンエイジャーなうえ、父の死に関してやり場のない思いを抱えています。
妹ケイトに強く当たるようになってしまい、かつてのような優しい兄の姿を失いつつありました。
一方で、11歳のケイトは無邪気にサンタクロースを信じており、そんな兄の変化に戸惑いを感じています。
そんな2人はこの年のクリスマスにひょんなことからサンタクロースと出会い、これを機に再び兄妹の絆を取り戻していくのです。
ケイトへの態度も徐々に軟化していき、兄として妹ケイトを守ろうとする姿は感動的でした。
そんな変化を見せる兄妹の関係にも是非ご注目ください。
忘れかけていた無邪気な心
子供の頃の無邪気な心を忘れていた大人たちがサンタクロースと出会い、再び子供に戻ったかのように無邪気な心を取り戻していきます。
ずっと欲しかったプレゼントを貰ってとても嬉しそうにしていたり、サンタクロースを実際に目にして喜んだりとまるで子供に戻ったかのようでした。
そんな大人の姿を見ていると、実は大人もずっと”子供のまま”なのだと感じました。
サンタクロースは、全ての人々を笑顔にできる存在なのです。
【クリスマス・クロニクル】で流れる曲は?
Please Come Home For Christmas / The Eagles
Please Come Home for Christmasは、1960年にイーグルスによって書かれたクリスマスソングです。
作中では、ケイトと母クレアが一緒にクッキーを作っているシーンで流れています。
Santa Claus Is Comin’ To Town /J. Fred Coots&Haven Gillespie
Santa Claus Is Coming to Town/サンタが街にやってくるは、1934年にJ・フレッド・コーツ&ヘブン・ギレスピーによって書かれたクリスマスソングです。
Here Comes Santa Claus (Right Down Santa Claus Lane) / Elvis Presley
Here Comes Santa Claus (Right Down Santa Claus Lane)/サンタ・クロースがやって来るは、1947年にジーン・オートリーが発表したクリスマスソングです。
【クリスマス・クロニクル】では、エルヴィス・プレスリーがカバーしたものが使用されています。
作中では、レストラン”ニックス・プレイス”にサンタクロースがやって来たシーンで流れています。
Santa Claus Is Back In Town / Elvis Presley
Santa Claus is back in town/サンタが街に来るは、1957年に発表されたエルヴィス・プレスリーのクリスマスアルバムの1曲目に収録されています。
作中では、留置所に拘束されたサンタクロースが周囲を巻き込んで演奏した曲であり、エンドロールでも流れています。
【クリスマス・クロニクル】プチ情報
エルヴィスとサンタクロースの関係は?
エルヴィス・プレスリーが重要な役割を果たしている【クリスマス・クロニクル】。
サンタクロースが留置場でみんなと歌っていたのもエルヴィス・プレスリーのSanta Claus is back in town/サンタが街に来るでした。
これには粋な理由が隠されており、サンタクロース役を演じるカート・ラッセルに関係しています。
というのも、実はカート・ラッセルが初めて出演したのがエルヴィス・プレスリーの【ヤング・ヤング・パレード】(1963)という映画だったのです。
その後も、カート・ラッセルはエルヴィス・プレスリー役を演じており、エルヴィス・プレスリーとの縁が深いことからの選曲となったのでした。
【クリスマス・クロニクル】サンタのモチーフはドナルド・ト〇ンプ⁉︎
【クリスマス・クロニクル】に登場するサンタクロースは実在の人物をモデルにしていると言われています。
それは作中の様々なところでそれを示唆する要素が散りばめられており、例えばテディが着ていたPatriotsの洋服や、サンタクロースの「フェイクニュース!」のセリフなど。
これだけでも誰がモチーフとなっているか明らかですが、その辺りを探しながら観てみるとより楽しめるかもしれません!
トナカイとエルフ
サンタクロースと共にトナカイを探している時に呼んでいたトナカイの名前。
ダンサー、プランサー、コメット、キューピッド、ドナー、ダッシャー、ヴィクセン、ブリッツェン。
これらの8匹のトナカイの名前ですが、これはクリスマスソングの”赤鼻のトナカイ”にも出てくるものと同じです。
さらに、サンタクロースの使いとして登場したエルフたちも、アメリカではサンタクロースの助手として有名なキャラクターでもあります。
エルフたちはサンタクロースのプレゼントの準備をしたり、子供たちがいい子でいるかをチェックしたりしているようです。
【クリスマス・クロニクル】感想
”サンタクロースを見てみたい”という、誰もが1度は考えることを実践して成功した兄妹。
成功どころかサンタクロースと一緒にプレゼントを配るという夢のような展開を迎えるという突拍子もない物語でしたが、クリスマス要素が散りばめられているとても素敵な映画でした。
想像通りのサンタクロースの登場には、思わず声を上げて感動してしまうはず。
世代を問わず楽しめるクリスマス映画となっているので、ご家族での鑑賞にもおすすめです!
【クリスマス・クロニクル】の続編【クリスマス・クロニクル2】が、2020年11月25日からNetflixで配信がスタートします。
1作目の配信からから2年(2020年11月現在)。
次はどんなストーリーが待っている!?
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