ホラー・ミステリー・実話・名作映画30選。世の中には、サイコパスな人間、チェーン・ソーや鎌を持った殺人鬼、自分を狙って追い掛けて来る幽霊、人間の身体に宿った険悪な悪霊など数多くのホラー映画が存在しています。低予算のB級映画から壮大なスケール感で作られたハリウッド映画まで、最も恐ろしい超常現象を描いた映画を厳選しました。秋の夜長、日常を逸脱した時間に背筋を凍らせてみませんか?
30:悪魔の存在を証明した男
作品解説
【悪魔の存在を証明した男】は、事故死した妻の死因に納得が出来ない夫が、超常現象的なものが存在するのかを調べるため、自分を実験台にして悪魔の存在証明に取りかかる姿を描いています。
【THE 4TH KIND フォース・カインド】(2009)のスコット・ニーマイヤーが製作総指揮として、本作もモキュメンタリー手法を駆使しています。
メガホンを取ったデヴィッド・イァング監督のハリウッドデビュー作。
恐怖、真の恐怖は、未知の予期せぬ、説明のつかないものから生まれる。
多くのオカルトやホラー映画が様々な超常現象を映像化されていますが、本作のように悪魔の存在の検証だけに視点を置いた映画は多くありません。
主人公が悪魔と最後まで闘い抜いた事、悪魔についてしっかり調査していた事から、彼の誠実さに胸を打たれます。
基本情報
公開・製作国:2014年 アメリカ
監督:デヴィッド・イァング
原題:The Possession of Michael King
配給:インターフィルム
キャスト:シェーン・ジョンソン、エラ・アンダーソン、カーラ・ピフコ、ジュリー・マクニーヴン
© 2013 GOLD CIRCLE ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
29:グレイヴ・エンカウンターズ
作品解説
【グレイヴ・エンカウンターズ】は、ザ・ヴィシャス・ブラザーズと呼ばれるカナダ人のコリン・ミニハンと、アメリカ人のスチュアート・オーティズが共同製作したカナダのホラー映画。
心霊リアリティー番組のスタッフが廃虚となった精神病院に潜入し、数々の超常現象に見舞われる様を描いています。
暗闇の中いつ何処で何が現れるか把握出来ない状況は、観ている者に緊張感と恐怖感を煽ります。
<実話でもっと恐ろしい恐怖>と書かれたキャッチコピーは、フェイクドキュメンタリー映画ながらも実際に起きた場所とストーリーで構成され、現実的な恐怖と超常現象との死闘を暗示していました。
基本情報
公開・製作国:2011年 カナダ
監督:コリン・ミニハン、スチュアート・オーティズ
原題:Grave Encounters
配給:アルバトロス
キャスト:ショーン・ロジャーソン、アシュリー・グリスコ、フアン・リーディンガー、マッケンジー・グレイ
©2010 DIGITAL INTERFERENCE PRODUCTIONS INC. and TWIN ENGINE FILMS LTD.
28:デビル・インサイド
作品解説
【デビル・インサイド】は、戦慄の悪霊払い“エクソシズム”を描いたホラー作品。
1989年、悪魔に取り憑かれた母親を救おうとする娘の運命をPOVで描き、低予算ながらも全米でスマッシュヒットを記録しました。
【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】(1999)や【REC/レック】(2007)シリーズなどのモキュメンタリー系ホラーが好きな方なら、一度は観る価値があります。
悪魔に憑依されたシーンがあまりにもリアルで、俳優陣の演技力の高さが伺える一品です。
また、古典的な部分は守りつつ、斬新さもあるなど最後まで目が離せません。
基本情報
公開・製作国:2012年 アメリカ
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
原題:The Devil Inside
配給:パラマウント映画
キャスト:フェルナンダ・アンドラーデ、サイモン・クォーターマン、エヴァン・ヘルムス、イオヌット・グラマ
27:ホーンティング
作品解説
【ホーンティング】は、【スピード】(1994)や【ツイスター】(1996)で人気を博していたヤン・デ・ボン監督が演出を担当し、ハリウッド最高のアクション演技派俳優リーアム・ニーソンとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、オーウェン・ウィルソン、リリー・テイラーの共演作として注目を集めた映画です。
とある郊外に佇む邸宅を訪れた人々が、亡霊によって恐怖に巻き込まれていく姿を描いています。
シャーリイ・ジャクスンのホラー小説<山荘奇談>(The Haunting of Hill House)の2度目の映画化であり、1963年に制作されたロバート・ワイズ監督の【たたり】のリメイク版としてSFXを駆使して再映像化しています。
主人公の心理状態が作品にとって重要な役割をしており、悪霊の棲む屋敷は特殊効果を通じ生き物のように描写するなど、ビジュアル的な恐怖感と興味をそそられます。
基本情報
公開・製作国:1999年 アメリカ
監督:ヤン・デ・ボン
原題:The Haunting
配給:ドリームワークス/UIP
キャスト:リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー
26:エミリー・ローズ
作品解説
【エミリー・ローズ】は、1976年にドイツで発生したアンネリーゼ・ミシェル(1952年-1976年)の保護責任者遺棄致死事件を基に製作された作品。
病気と診断されたアンネリーゼ・ミシェルという女性の病状が改善する気配が無いことや異常行動から、カトリック教会より正式に<悪魔憑き>と判断されましたが、悪魔祓いの最中に死亡したことから裁判になった事件です。
悪魔祓いの様子が写真や録音で詳細に残っていたため、神父は法廷で裁かれ、悪霊の仕業なのか精神病なのか、医療ミスの可能性も含めて法廷の論争となりました。
更に、悪魔祓いの様子が一部TV番組やインターネットなどで公開されたこと、この女性が敬虔なるクリスチャンであった事などから、当時注目を浴びました。
作中での悪魔祓いのシーンや、少女が苦しむ姿は、【エクソシスト】(1973)を連想させますが、本作は悪魔祓いをした神父が法廷に立つ話に重点を置いています。
そして世界初、悪魔の存在を初めて認めた裁判という点は最大の見どころであり、欧米に悪魔憑きはあっても日本にない若しくは知られていないのは何故か?と、考えさせられる作品でした。
基本情報
公開・製作国:2005年 アメリカ
監督:スコット・デリクソン
原題:The Exorcism of Emily Rose
配給:SPEJ
キャスト:ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、ジェニファー・カーペンター、キャンベル・スコット
配信:[Amazon Prime Video] [Netflix] [TSUTAYA TV/DISCAS] [U-NEXT]