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【めがね】あらすじと解説。ゆったりとした時間の流れを楽しむ作品。

©めがね商会

映画【めがね】は、島に訪れた女性が、ゆっくりとした時間の中で島の人たちとの交流を描いたヒューマン映画です。小林聡美主演の映画【かもめ食堂】の監督・スタッフが再集結し、本作でも美しい景色の中で独自の穏やかな世界観を作り上げています。キャッチコピーは「何が自由か、知っている。」を、ぜひ。

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【めがね】あらすじ

「携帯電話の通じないところに行きたい」

タエコ(小林聡美)の旅はこんな思いから始まります。

タエコが飛行機から降り立ったのは、地元の人ですら観光するところがないと言う、海が綺麗なのどかな町でした。

同じ頃、毎年春になるとやって来るサクラ(もたいまさこ)という女性もこの町に訪れ、海辺でかき氷屋を始めます。

タエコは民宿「ハマダ」でユージ(光石研)、サクラ、ハルナ(市川実日子)と出会いますが、朝起こされることや揃って食事をとること、海辺で不思議な体操をすることに違和感を感じ、次第に居づらさを感じます。

3人が口を揃えて言う「たそがれる」の意味を理解できずにいたタエコも、共に生活する中でだんだんとたそがれ方を身につけていきます。

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キャスト情報

タエコ/小林聡美

本作の主人公で、民宿「ハマダ」を訪れた女性客です。

はっきりと物を言う性格で、ハマダの人々に愛想なく接するシーンがあります。

タエコ役を演じたのは、【かもめ食堂】(2006)、【プール】(2009)、【紙の月】(2014)などに出演している女優の小林 聡美です。

彼女にしか出せない空気感と自然な演技でタエコを演じています。

サクラ/もたいまさこ

毎年春になると島を訪れ、海辺でかき氷屋を営む女性です。

「メルシー体操」というオリジナルの体操を島の人に教えています。

サクラを演じたのは、【かもめ食堂】(2006)、【プール】(2009)、【それでもボクはやってない】(2007)などに出演している女優のもたいまさこです。

1989年の共演以来、小林 聡美との共演が多い女優で、一度見たら忘れられない独特の存在感を持つ女優です。

ハルナ/市川実日子

島の高校教師で、ハマダを訪れては頻繁に学校に遅刻します。

ハルナを演じたのは、【シン・ゴジラ】(2016)、【レンタネコ】(2012)、【三度目の殺人】(2017)などに出演している女優の市川実日子です。

本作でも彼女らしいクールな役を演じ、映画に彩りを加えています。

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【めがね】見どころと解説

カモメ食堂の監督・スタッフが再集結

本作の監督・荻上 直子(おぎがみ なおこ)は脚本家としても活動する日本の映画監督で、代表作に【かもめ食堂】(2006)、【レンタネコ】(2012)、【彼らが本気で編むときは】(2017)などがあります。

荻上直子は小林聡美、もたいまさこのキャスティングが多く、本作も脚本の段階から2人をイメージして制作されたそうです。

そして本作は【かもめ食堂】から多くのスタッフを引き継いで制作されました。

一度は訪れてみたい「与論島」

本作の魅力の1つに、美しいのどかな風景があります。

綺麗な砂浜や海、さとうきび畑など島独特の景色があり、見ていて癒されます。

映画の中で特定の地名は出てきませんが、本作のロケ地は鹿児島県の与論島です。

与論島は沖縄本島が見えるくらい沖縄県に近く、死ぬまでに行きたい日本の絶景で話題となった百合が浜が有名な島です。

メルシー体操をしていた寺崎海岸や2人乗りしていた自転車の展示した施設など、与論島には【めがね】にちなんだ観光名所が多くあります。

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【めがね】感想

本作を見て「たそがれたい」と思った方もいたのではないでしょうか。

「たそがれ」は本作のキーワードで、ゆっくりした時間を過ごすことと表現されています。

忙しい日々を過ごしていると、「○○しなきゃ」と考えがちになります。

しかし、手を止めて何もせず、一息つくことも時には必要なことだと本作は教えてくれます。

普段、激しく派手な映画を見られる方には「つまらない」と感じる方もいるかもしれませんが、この何も事件が起きないスローテンポの日常こそが荻上直子作品の魅力だと思います。

ちなみに映画のタイトル「めがね」には特に意味はなく、タイトルが決まった後に登場人物にめがねをかけるようにしたそうです。

心地よい時間を過ごすことができ、スローライフを体験した気分になります。

ぜひ、ご覧下さい。

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