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【ジュディ 虹の彼方に】煌びやかなライトの下に居続けるということ。

【公式】『ジュディ 虹の彼方に』3.6公開/ショート予告

映画【ジュディ 虹の彼方へ】ネタバレと感想。

第92回アカデミー賞にて主演女優賞を受賞したレネー・ゼルウィガーが【オズの魔法使】(1939)で有名なジュディ・ガーランドを務め、すべての歌唱シーンをレネー自身がこなしていることでも評価されている【ジュディ 虹の彼方へ】。

【シカゴ】(2002)のロキシーを思い出させる圧倒的歌唱力をぜひご堪能あれ。

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【ジュディ 虹の彼方に】あらすじ

「オズの魔法使」にてドロシーを演じ、スターとなったジュディですが今は小さな舞台に子どもたちとパフォーマンスを送る毎日。

滞在していたホテルも滞在費滞納を理由に追い出されてしまい、しぶしぶと元夫であるシドニーの元へ向かいます。

子どもたちのためにも安定した環境を作るべきだというシドニーの言葉は最も。

その場にいたくなかったジュディは、2番目の夫であるヴィンセントとの娘ライザが行っていたホームパーティへ足を運びます。

そこで、自分より一回り若いミッキーと出会い良い雰囲気になりました。

資金ぶりが著しくない状況から何とか脱して自分の家を手に入れ、子どもたちと共に幸せな生活を送ろうとしたジュディ。

自らを高く評価してくれるロンドンでのディナー・ショーに出演するため、単身で渡英することを決めます。

5週間にも渡るライブは、絶好調には程遠いコンディションで行うことに、スタッフたちは不安を抱えていましたが、いざステージに上がると圧巻のパフォーマンスを魅せ、多くの客を湧かします。

しかし、精神的に不安定なのは変わらずで……。

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【ジュディ 虹の彼方に】の見どころ・ネタバレ

ジュディ・ガーランドというスター

ジュディ・ガーランドは【オズの魔法使】(1939)にて主人公・オズを演じたことでブレイク。

レディー・ガガが出演したことでも話題になった【アリー/スター誕生】(2018)のオリジナル版【スタア誕生】(1954年)で主役を演じるなど、圧倒的歌唱力を持つシンガーとして早くからスターの仲間入りを果たしました。

しかし、煌びやかな世界の裏側で10代の頃からスレンダーな体型・長時間労働ができるようにと、映画スタジオからのアンフェタミンなどの薬物でコントロールされる生活を送っていたことで、アルコール、薬物依存・不眠に悩まされるようになり、次第にキャリアにも影が落ちてしまいました。

そんな苦悩と波乱に満ちた彼女の晩年を描いたのが本作です。

「美化」されていないストーリー

ジュディ自身もバイセクシュアルだったとされており、LGBTQ+の方々が迫害に抵抗した初めての暴動である「ストーンウォールの反乱」のきっかけではと言われました。

「レインボー・フラッグ」は、彼女が歌った名曲「虹の彼方に」にちなんで今日用いられるようになるほど。

1960年代に「LGBTQ+への理解を示していた数少ないスターだった」と、ジュディに対する彼らからの支持が多かったことを、ロンドンツアーの間にゲイカップルとの交流シーンで描いているのではないでしょうか。

また、良い母親になろうと一生懸命努力しようとするものの、不調に悩まされ、それ故か恋多き女性であったシーンが描かれており、スターとしての彼女のことではなくジュディ本人についての描写が多く組み込まれているかと思います。

ケーキというアイコン

本作では何かとケーキがでてきます。

ドロシーを演じるために、スタジオからは自分の誕生日パーティのときですらファストフードはもちろん、ケーキすら食べることができなかったジュディ。

数多くの我慢を散々してきて年を重ねてきたわけですが、注目していただきたいシーンはラスト。

ロンドンツアーが、彼女が起こしたトラブルなどで中止になってしまったものの、マネージャーであるロザリンたちが、カフェでささやかな慰労会を開いてくれたときに出てきたケーキです。

今まで許可なく食べることのできなかったケーキを、ロザリンたちが食べ始めてもなお、戸惑って食べられないジュディ。

やっと口にしたと思えば「おいしい」とひとこと呟いていました。

子ども時代に、子どもらしいことができなかったジュディの人生が集約されたようなワンシーンだ!と感じて頂けるはずです。

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【ジュディ 虹の彼方へ】まとめ

レネー・ゼルウィガー本人も、プライベートと仕事の両立に悩んだことがあるということ、最近あまり大きな出演していなかったこともあり、本作でジュディを演じる上でレネー自身のいろいろな部分が重なって、ここまで素晴らしい演技ができたのではないかと思わずにはいられないほど役への入り込み方を感じた本作。

ラストシーン、「虹の彼方へ」が途中で歌えなくなってしまった彼女を支えるように、あのゲイカップルが立ち上がって口ずさみ始めたときに、苦しくてつらくてもステージに立ち続けてきてよかった、と感じていそうなジュディの表情がとても印象的です。

ロンドンツアーの翌年1969年に、彼女はオーバードーズで亡くなってしまうものの、確かにずっと諦めることなく、希望と夢を持ち続けて生きていたのではないかと思ってやみません。

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