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日本の俳優が出演してる外国映画5選 こんな映画に意外な日本の俳優が…

*この記事にはプロモーションが含まれています

外国映画に出演している日本の俳優といえば、「ラストサムライ」に出演した渡辺謙や真田広之がよく知られていますが、その他にも意外な俳優が外国映画に出演しています。

そこで今回は、存在感のある役で日本人の俳優が出演している外国映画を紹介します。

どの映画も日本では有名な俳優が出演していますが、そんな俳優が外国映画でどのような役を演じているのかを観るのも、映画の楽しみの一つといえるのではないでしょうか。

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野獣暁に死す

©1980 – C.M.R. Cinematografica / Primex Italaina – Surf Film S.r.l. All Rights reserved

スタッフ&キャスト

  • 監督:トニーノ・チェルヴィ
  • 原題:Oggi a Me, Domani a Te!
  • キャスト
    • ビル・カイオワ:モンゴメリー・フォード
    • エル・フェゴー:仲代達矢
    • コルト・モラン:ウィリアム・バーガー

あらすじ

恋人殺しという汚名を着せられて刑務所に入れられていたビル・カイオワは、5年の刑期が終了する前に模範囚として釈放されます。

かって彼は、幼なじみである友人フェゴーに目の前で恋人を殺されただけでなく、カイオワが気絶していた間にピストルを握らされ、犯人に仕立てられてしまったのでした。

恋人の殺害犯人であり、今は悪名高い強盗団のボスとなったフェゴーに復讐するために、カイオワは4人の腕利きガンマンを雇い、フェゴーを探し求める旅を続けていくのでした・・・

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ポイント!

「サスペリア」で有名なダリオ・アルジェント原作によるこの映画では、スペイン人とインディアンの合いの子という設定で、仲代達矢が強盗団のボスとして出演しています。

黒澤監督の「用心棒」でも存在感のある悪役を演じた仲代達矢でしたが、この映画でも違和感を感じさせない悪役ぶりを演じています。

この映画の見どころは、カイオワを追いかけるギャング団がいつしか追われる側になってしまい、森の中でゲリラ戦のようにギャング団の一味が倒されるうちに、夜明けとともにギャング団のボスフェゴーがカイオワと対面する場面でしょうか。

個人的には、ちょっとカイオワと4人のガンマンが強すぎるかなとも思いましたが、追い詰められたフェゴーの場面など、演技派としての仲代達矢の存在感を堪能することができる作品です。

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レッド・サン

© 1971 Oceania Produzioni Internationali . All rights reserved.

スタッフ&キャスト

  • 監督:テレンス・ヤング
  • 原題:Red Sun
  • キャスト
    • リンク:チャールズ・ブロンソン
    • 黒田重兵衛:三船敏郎
    • ゴーシュ:アラン・ドロン

あらすじ

強盗団のボスであるリンクと相棒のゴーシュは、金貨を輸送する郵便貨車を襲って金貨を奪いましたが、その時にたまたま同じ列車にいた日米修好の任務を帯びた坂口備前守日本国全権大使一行が持っていた、合衆国大統領に献上する予定だった宝刀も奪います。

そのとき、かねてからボスの座を狙っていたゴーシュは、郵便車に残っていたリンクを貨車もろとも爆破しようともくろんだことから、リンクはその場で負傷し倒れていまいます。

黒田重兵衛は、負傷したリンクを看病し、傷が癒えたリンクと共に7日間の猶予を与えられて、ゴーシュから宝刀を奪還しようとするのですが・・・

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ポイント!

サムライとガンマンという異色の組み合わせの西部劇は、サムライに三船敏郎、強盗団にチャールズ・ブロンソンとアラン・ドロンという世界的なスターが出演した作品です。

映画の前半は、隙あらば黒田重兵衛から逃げようとするリンクが、そのたびに重兵衛につかまってしまうのですが、やがて2人の間に言葉を超えた信頼関係のようなものができる場面が見どころです。

やがて映画の後半では、黒田重兵衛とリンクがゴーシュと対決する場面を迎えるのですが、ここは3人それぞれの立ち位置が見ごたえがあるでしょう。

なお、映画のタイトルである「レッド・サン」ですが、欧米人は太陽を黄色く感じることが多く、日本人は太陽を赤く描くことが多いことから、この映画の題名は「日本人」を表していると言われています。

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ミステリー・トレイン

© Mystery Train, INC. 1989

スタッフ&キャスト

  • 監督:ジム・ジャームッシュ
  • 原題:Mystery Train
  • キャスト
    • ホテルのフロント係:スクリーミン・ジェイ・ホーキンズ
    • ジュン:永瀬正敏
    • ミツコ:工藤夕貴

あらすじ

日本から観光旅行にやってきてホテルに宿泊するジュンとミツコ、メンフィス空港でチケットが取れず、ホテルに偶然いたディディと相部屋で宿泊するルイーザ、そして酒場で店主を撃ってしまったジョニーとその友人がホテルに逃げ込むという3篇をオムニバス形式で描いた作品です。

それぞれの登場人物が同じホテルに宿泊する一夜の出来事を描いた群像劇ですが、この3つの出来事を結びつけるものが1発の銃声とプレスリーが歌う「ブルー・ムーン」という曲です。

オムニバスの1話と2話では、朝チェックアウトを済ませる前に1発の銃声が聞こえたところで話が終わりますが、最後の3話で1発の銃声が聞こえた謎が分かるという、各篇が独立した話であるだけでなく、同時刻に進行した話がお互いに影響しているという、観る者に不思議な感覚を与えてくれます。

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ポイント!

3オムニバスのうち最初の第1話「ファー・フロム・ヨコハマ」で、日本から観光旅行にやってきたジュンとミツコというカップルを、それぞれ永瀬正敏と工藤夕貴が演じています。

なお、この映画の監督であるジム・ジャームッシュがミツコ役に工藤夕貴を選んだのは、彼女が出演した映画「逆噴射家族」を観た監督が興味を持って、工藤夕貴の事務所に連絡を入れたのが始まりと、後に工藤夕貴本人が語っています。

映画の中のジュンとミツコですが、この2人は本当にカップルなんだろうかと思うような、お互いに微妙にかみ合わないような空気感を醸し出しています。

2人のファッションも異なれば、聞いている音楽も異なるというように、あまり共通点がないように思える2人が異国の地メンフィスにやってくるのですが、他のオムニバスも含めたこの映画全体にこうした微妙にかみ合わない空気感が出ているようにも思えます。

また、今回の映画ではホテルのフロント係に「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で曲が使われたスクリーミン・ジェイ・ホーキンズや、クラッシュのジョー・ストラマー、ラジオのDJの声にトム・ウェイツが出演しています。

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単騎、千里を走る。

©2005 Elite Group(2004) Enterpries Inc.

スタッフ&キャスト

  • 監督:張芸謀(チャン・イーモウ)
  • 原題:千里走単騎
  • キャスト
    • 高田剛一:高倉健
    • 高田理恵:寺島しのぶ
    • 邱林:邱林

あらすじ

漁村で暮らす高田剛一は、ある日息子の嫁である高田理恵から、長年疎遠だった息子が余命いくばくもない重病だという連絡を受けました。

息子を見舞いに病院を訪れる剛一でしたが、息子から面会を拒絶されたことから、息子の顔を見ることなく病院を後にします。

その後、理恵からビデオが送られますが、息子が撮影した中国の仮面劇を見た剛一は、息子と仮面劇との役者との約束を果たすために単身で中国に渡るのですが・・・

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ポイント!

寡黙で不器用な男らしい役なら、この人しかいないという高倉健が、母親の死が原因で息子と長い間疎遠だった父親の役を演じています。

この映画の監督は、「赤いコーリャン」や「HERO」で活躍しているチャン・イーモウですが、高倉健の出演は監督の長年の希望だったといわれています。

この映画は、単身で中国に渡った父親が、息子が撮影しようとした仮面劇を代わりに撮影しようとするうちに、遠く離れた地で息子のことを理解しようとする話ですが、話がシンプルだけに父親を演じるのが高倉健以外の俳優であったなら、安っぽいメロドラマになってしまうようなきわどい映画でもあります。

また、この映画では、日本の荒海の中に一人佇んでいる高倉健と広大な中国の大地にいる高倉健が絵になるだけでなく、中国語を理解できなくても現地の人と気持ちを通じ合わせることのできる剛一の姿が、映画を観る者に何ともいえない素朴な感動を与えてくれます。

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哭声/コクソン

© 2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

スタッフ&キャスト

  • 監督:ナ・ホンジン
  • 原題:곡성(哭聲)
  • キャスト
    • ジョング:クァク・ドウォン
    • 山の中の男:國村隼
    • ムミョン:チョン・ウヒ

あらすじ

のどかな田舎の村である谷城(コクソン)に、村人が家族を惨殺するという事件が立て続けに発生しました。

いずれの容疑者にも動機がないことや、謎の発疹を発症し、言葉も話せないような状態で殺人現場にいたことから、村人は山中で暮らしている日本人が事件に関わっているのではと噂し始めます。

最初のうちはそんな噂に否定的な警察官のジョングでしたが、通訳の神父と共に男の家を訪れると、そこには得体の知れない祭壇や事件現場の写真とともに、娘ヒョジンの靴を見つけたことで、この日本人を疑うようになるのでした。

しかし、ジョングが日本人と関わった日から、娘ヒョジンにも同じような発疹が現れ、家族に対しても普段は見られないような奇行を繰り返したことから、家族は祈祷師を呼んで悪魔祓いの儀式を行ってもらうのですが・・・

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ポイント!

この映画では、山中に暮らす謎の日本人を、「ブラック・レイン」や「キル・ビル Vol.1」でもヤクザの役を演じたことのある、國村隼が存在感のある怪演を見せてくれます。

この映画を観終わったほとんどの人の感想は、恐らくこの映画はホラーなのかミステリーなのか得体の知れない作品というのが正直なところでしょう。

また、映画を観ているとコラージューのように「エクソシスト」や「ゾンビ」といった有名なホラー映画をほうふつさせる場面が出てくるだけでなく、監督自身が答えはないと言い切っているだけに、人によってさまざまな解釈が可能な映画といえるでしょう。

色々な謎を含んだオカルト映画「コクソン」ですが、中でも最大の謎は國村隼演じる謎の日本人が本当に悪魔だったのかどうかという点に尽きるといえます。

映画のラストを見る限りでは、謎の日本人は悪魔だったようにも思えますが、娘を助けるために読んだ祈祷師も映画を観ていると、実はこの日本人とグルだったのではないかなどという疑問も湧いてくるため、誰が善で誰が悪なのか、そもそも善や悪という解釈がこの映画では正しいのかどうかという気にさせられます。

そんな観る人によっては中毒性のある映画「コクソン」ですが、この映画に出演した國村隼は、韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人俳優として初受賞となる男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たすという快挙を成し遂げました。