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【ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー】悔いのない人生を歩むために。

ブックスマート
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映画【Booksmart/ブックスマート】。【クーパー家の晩餐会】(2015)、【リチャード・ジュエル】(2019)などに出演しているオリヴィア・ワイルドが初監督を務め、アメリカ映画批評集積サイト「Rotten Tomatoes」にて支持率97%を誇る青春ムービー!ステレオタイプを消し去って、個性あふれる高校生たちによる「今らしさ」を感じさせる最高のハッピー体験をぜひ。

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【ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー】のあらすじ

エイミー(ケイトリン・ディーヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)はずっと親友で、高校生活最後の日を迎えようとしていました。

いつも通りエイミーがモリーを車で迎えに行き、学校に行くと卒業式を控えた生徒たちは早くもお祭り騒ぎ。

どうせろくな進路ではないと高をくくっていたモリーだけれど、自分の陰口を言う現場に出くわし、偶然遊びまくっていたクラスメイトたちが名門大学や有名な会社への進路を決めていたことに衝撃を受けます。

高校生活すべてを勉強につぎ込んだといっても過言ではないモリーはエイミーを巻き込んで、副会長のニック(メイソン・グッディング)が卒業前夜に主催するパーティーに乗り込むことを決めます。

2年前にレズビアンをカミングアウトしたエイミーはクラスメイトのひとり、ライアン(ヴィクトリア・ルエスガ)に片想いをしており、彼女に会うためにも行こう!と誘ってくるモリーを断れず、いざ青春を取り戻すたった一夜のドタバタ劇が始まる……!

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【ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー】の見どころ・ネタバレ

全てが新鮮、価値観アップデート!

Netflix作品【ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから】(2020)が配信後とても話題になりましたが、ここ最近 特にジェンダーや個性を尊重したフレッシュな作品が増えているように感じます。

主人公のひとりであるエイミーはレズビアンをカミングアウトしていますし、アラン(オースティン・クルート)は奇抜なファッションセンス、テオ(エドゥアルド・フランコ)は美しい長髪、ライアンはボーイッシュ、ジャレッド(スカイラー・ギソンド)は自分大好きと、モリーとエイミーの同級生たちも飛び抜けた個性の持ち主ばかり。

人種も体型も好きなこともいろいろで、それを恥じたり隠したりすることもありません。

だからといっていじめられたり無視されたりということも一切ありませんでした。

(モリーとエイミーはちょっと浮いてはいますが……)。

みんな思い思いに生活しています。

本作は、「みんな違ってみんないい」という当たり前であるべき光景が「当たり前」として、はじめから描かれている作品です。

人に謝罪して向き合えること。

本作の主役はあくまでもモリーとエイミーですが、その他のクラスメイトやモブも主役以外の大衆扱いではなく丁寧に人間関係・人間性を描いている部分にも好感が持てる作品だと思います。

例えば冒頭、タナー(ニコ・ヒラガ)、テオ、トリプルAことアナベル(モリー・ゴードン)に「ガリ勉で恋愛対象にもならない」などと陰口を言われている現場に出くわしたモリーは、最初は彼らを見下して話しかけます。

そして、彼らも自分と同じくよい進学が決まっていることに動揺しますが、そのうちのひとりであるアナベルはモリーと同じくイェール大学への進学が決まっていました。

しかしモリーの「男と遊んでばかり」といった発言から「大学では他人のふりをするね」とその場を去ります。

その後、パーティに突撃したモリーとエイミーはとあることから大ゲンカをしてしまい、モリーはひとりパーティ会場から抜け出して徒歩で自宅へと帰り始めました。

そんなとき現れたのが車に乗ったアナベル。

モリーを助手席に乗せて自宅へ送り届けてくれます。

酔っ払った男どもを送り届けただけだ、と彼女は言います。

たしかに男と遊んでもいたけれど自宅では両親がいるし今を楽しんでいただけなのに気づいたらトリプルA(※トリプルA=全米自動車協会(AAA)をもじって「路上でサービスする」という下品ネタ)なんてあだ名をつけられていたこと、それを同性である女の子たちからも言われると悲しいことをモリーに告げます。

それを聞いたモリーはろくに知りもせずに勝手に見下していたことを謝りました。

ジャンルが違ってお互い今まで関わり合ってもこなかったクラスメイト。

挙げ句お互い傷つけ合った仲ならば、ふたりだけになるきっかけがあったからって話し合って謝るかと言われたら難しいもの。

人に向き合う勇気と素直さを見習っていきたいものです。

学校では学べないことを学ぶこと。

タイトルになっている「ブックマート(book smart)」とは、教養・学識はたしかにあるけれど実践に乏しい人、といった意味があります。

いい意味で使われるよりも「世間知らず」として使われることが多いそう。

モリーとエイミーは他のクラスメイトたちとはことなり、脇目もふらずにコツコツと勉強に時間を費やしてきましたが、学校や本からは知り得ない経験というものを卒業前夜にたくさん経験していきます。

夜ふかし、恋はもちろんお酒やドラッグ、性的なことなど決して表立っていいこととは言えませんが、自ら経験したことでラストのふたりは一皮むけたようにおちゃめで魅力的な女の子に変貌したのではないかと感じます。

若い頃に経験しておくといいものというものは確かに存在して、経験しておくとその後の人生が豊かなものになるのかもしれないなと思いました。

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【ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー】まとめ

【デトロイト】(2017)などに出演し、クイアを公言しているエイミー役、ケイトリン・デヴァ―と【レディ・バード】(2017)で一躍有名になったモリー役、ビーニー・フェルドスタインの息のあった演技がとても気持ちのいい作品だと思います。

女性主体で制作されたことやナタリー・ポートマンなどから絶賛されていることから、本国アメリカで話題を呼んでいます。

ラストシーンでほろりとしつつ、パンケーキを友人とワイワイ食べたくなってしまうこと間違いなし!

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