【サムワン・インサイド】は、NYタイムズ紙でベストセラーとなったステファニー・パーキンス著書の同名小説を原作にしたホラー映画です。とある高校で誰にも知られたくない秘密をバラされた後に殺害されるという事件が発生。同級生が次々と秘密を暴露されて殺害される事態に疑心暗鬼に陥る生徒たち……一体誰が何のためにこんなことをするのか⁉︎
【サムワン・インサイド】あらすじ
オズボーン高校のアメフト部の試合当日、花形選手のジャクソン(マルキアン・タラシュク)が殺害される事件が発生します。
寝坊したジャクソンが試合に向かおうとしていたところ、突如自宅に現れた人物に胸を刺されて死亡。
犯人は、ジャクソンと同じ顔の仮面を被っていました……。
そんなことを知る由もない 会場にいる者たちのスマホには、ジャクソンが部員のケイレブ(バーケリー・ダフィールド)を血を吹くほど殴っている動画が送られてきたのです。
翌日、オズボーン高校では拡散されたケイレブの動画の出元や犯人を心配する声が多く聞かれます。
生徒会長のケイティ(サラ・ダグデイル)は、動揺する生徒に代わりジャクソンの追悼式を計画して教会で準備を行なっていましたが、彼女もまた自分と同じ顔の仮面を被った人物に頭を刺されて殺害され、教会の天井から縄で吊るされた状態で発見されました。
教会では、かつてケイティが匿名で配信していた白人至上主義を推進する内容のスピーチが流されていました。
相次ぐ同級生の死に動揺した生徒たちは、犯人についての情報は何もわかっていないにも関わらず、元問題児という理由だけでオリー(テオドール・ペルラン)を犯人扱いするなど疑心暗鬼へと陥っていきます。
実はマカニ(シドニー・パーク)はオリ―と秘密の恋人関係でしたが、友人たちがオリーを犯人扱いするため彼との関係を言い出せずにおり、何も言えない状況に悶々としていました。
そんなマカニは、何故か自分の名前をインターネットで検索。
何やら気が気ではない様子で……。
【サムワン・インサイド】キャスト紹介
マカニ
登場人物:ハワイからカンザス州へ”とある理由”から転校してきた女子高校生で、オリーとは秘密の恋人同士でもあります。
キャスト:シドニー・パーク
出演作:【ウォーキング・デッド】(2010)、【プリティ・リトル・ライアーズ:ザ・パーフェクショニスツ】(2019)
”シドニー・パーク”について:シドニー・パークは、【ウォーキング・デッド】(2010)のシンディ役で一躍有名となったアメリカペンシルベニア州出身の女優です。アフリカ系アメリカ人の母と、韓国系アメリカ人の父の元に生まれました。6歳の頃からスタンダップコメディを始め、8歳でアメリカン・ゴット・タレントに最年少で出演しています。その後、舞台芸術の中学に進学して2006年に女優としてデビューしました。
オリー
登場人物:マカニの秘密のボーイフレンドで、元々問題児だったことから両親の事故死をきっかけに変人扱いされています。
キャスト:テオドール・ペルラン
出演作:【Family First】(2018)、【サムワン・インサイド】(2021)
”テオドール・ペルラン”について:テオドール・ペルランはカナダ・ケベック出身の俳優であり、母はダンサー兼振付師のマリー・シュイナール、父は画家のデニス・ペランです。【Family First】(2018)では、ケベックシネマアワードでアイリス賞と、カナダ映画賞で主演男優賞を受賞しています。
アレックス
登場人物:マカニの友人の1人で、音楽家を目指す明るい性格の女性です。
キャスト:アスジャ・クーパー
出演作:【サム&キャット】(2013)、【シカゴ・メッド】(2015)
”アスジャ・クーパー”について:アスジャ・クーパーは、【ブラック・アズ・ナイト】(2021)のショーナ役で有名なアメリカ・テキサス州出身の女優です。アフリカ系アメリカ人であり、2010年から女優としての活動をスタートさせました。
ダービー
登場人物:マカニの友人の1人で、NASAで働くことを夢見るジェンダーフルードの学生です。
キャスト:ジェシー・ラトゥーレット
出演作:【ある少年の告白】(2019)、【ディープ・コンタクト】(2021)
”ジェシー・ラトゥーレット”について:ジェシー・ラトゥーレットは、【ある少年の告白】(2019)のサラ役で一躍有名となったアメリカ・ワシントン州出身の女優です。同作では数々の賞を受賞しており、ゴールデングローブ賞に2回ノミネートされました。10代の頃から女優としてのキャリアをスタートさせましたが、その前からモデルとして活動していました。
ザック
登場人物:地元の大地主サンドフォード農場の息子で、何かと家柄で特権を得るため周囲から嫌味を言われています。
キャスト:デール・ウィブリー
出演作:【オクトーバー・ファクション】(2020)、【ビック・ショット!】(2021)
”デール・ウィブリー”について:デール・ウィブリーは、ニコロデオンシリーズ【Make It Pop】(2015)のカレブ役で有名となったカナダ・オンタリオ州出身の俳優です。5歳から子役としての活動をスタートさせ、国内外の12以上のCMに起用されました。その後、カナダ人監督のルイス・ボーマンダーの元で演技を学び、2015年【Make It Pop】(2015)に出演して知名度を上げました。
ロドリゴ
登場人物:マカニの友人の1人で、アレックスに恋をしていますが家庭環境のストレスから鎮痛剤に依存しています。
キャスト:ディエゴ・ジョセフ
出演作:【キングのメッセージ】(2017)、【ワイルド・ウエスト 復讐のバラード】(2017)
”ディエゴ・ジョセフ”について:ディエゴ・ジョセフは【ワイルド・ウエスト 復讐のバラード】(2017)のジェレマイア役を演じ、その演技力の高さから若干17歳にして一躍トップスター俳優となったアメリカ・カルフォルニア州出身の俳優です。ReebokやAT&TなどのブランドのCMからキャリアをスタートさせ、13歳の時に【Ugly Benny】(2014)で主演を務めました。
ケイレブ
登場人物:ゲイであることから壮絶なイジメを受けたアメフト部員。
キャスト:バーケリー・ダフィールド
出演作:【ハウス・オブ・アヌビス】(2011)、【ザ・ミラクル・シーズン】(2018)
”バーケリー・ダフィルード”について:バーケリー・ダフィルードはカナダ出身の俳優で、妹ビクトリア・ダフィルードも女優兼歌手として活動しています。11歳から俳優としてのキャリアをスタートさせており、最初のオーディションはマクドナルドのCMでした。趣味は水泳で、高校時代は水泳部に所属。また、ドラム、クラリネット、トランペット、フレンチホルンを演奏することができ、中でもドラムは現在も続けています。
本当の怖さは自分自身⁉︎
タイトルでもある”サムワン・インサイド”とは、”誰かが中にいる”という意味ですが、原題は”There’s Someone Inside Your House”で、”あなたの家の中に誰かがいる”という意味になります。
これらのタイトルこそが本作の真骨頂であり、House(家)は他人に踏み込まれたくない心の比喩で、本作は心を踏み躙られて殺害されるストーリーであることが隠されています。
殺人鬼が被害者と同じ顔をした仮面を被るのも、”自分はお前の秘密を知っている”というメッセージになっており、秘密が本人を追い詰めて殺すことを暗示しています。
誰しもが秘密を抱えながら仮面を被って生活しているのにも関わらず、弱者を見つけては虐げたりしていることが問題であることを表しているのです。
実際に殺人鬼となった犯人も差別を受ける側の人間であり、誰にも理解されない苦しい環境が結果として殺人鬼を生んでしまったのでしょう。
「サムワン・インサイド」オフィシャルサイト
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