【フィアー・ストリートPart3:1666】ネタバレと解説。サラ・フィアーの呪いを鎮めるべく彼女の手を体と共に埋葬しようとしたディーナでしたが、そこでディーナは衝撃の過去を知ることになります。魔女と呼ばれたサラ・フィアーの生涯とは一体……⁉︎また、そこには驚くべき人物が関わっていたのでした。
【フィアー・ストリートPart3:1666】あらすじ
サラ・フィアー(魔女)の呪いを解くには彼女の手と体をひとつにする必要があるため、ディーナはサラ・フィアーの体を探し当て手も一緒に埋葬します。
その瞬間、ディーナの意識は1666年のサラ・フィアーへと乗り移りました。
1666年、ユニオン(現シェイディサイド)。
ユニオンは10世帯にも満たない小さな集落であり、サラは弟ヘンリー(未来のジョシュ)と父と暮らしています。
※()内はPart1やPart2のキャラクター名であり、1666年では名前が異なります。
周囲にはハンナ(サム)やリジー(ケイト)、アイザック(サイモン)など友人たちの姿もありました。
コンスタンス(ジギー)とアビゲイル(シンディ)も姉妹です。
この時代でもサラとハンナは愛し合っていますが、ハンナが牧師の娘であることや1600年代という時代からも同性愛は許すまじき行為でした。
そのため、サラとハンナは密かに想い合っていましたが、ある時 森の中で2人がキスをしているところを村人に見られてしまいます。
そんな中、ハンナの父であるミラー牧師が正気を失い、村の子供たちのほとんどを殺害する事件が発生。
敬虔なキリスト教であるユニオンでは、ミラー牧師が正気を失ったのは悪魔と契約した者の仕業だと考えました。
すると、サラとハンナが悪魔と交わっていたという村人の虚偽の告発により、2人に白羽の矢が立つことになります。
暴徒化した村人によりサラとハンナは捕えられ、縛り首の刑に処されることに。
サラは先に捕まったハンナを救うべく、自ら悪魔と契約することを決意し、ソロモン・グッド(ニック・グッド保安官)を頼ります。
しかし、サラはそこで衝撃の真実を知ることに……。
実はソロモンこそが悪魔と契約した張本人であり、ミラー牧師の件も彼の仕業でした。
ソロモンはこれまでサラの味方でしたが、自らの秘密を知られたためサラを村人に突き出したのです。
こうしてサラとハンナの計画は失敗に終わり、2人は縛り首の刑に処されることになります。
ところが、直前にサラが虚偽の罪を自白したことでハンナは解放され、サラのみが縛り首にされ死亡しました。
シェイディサイドの抱える闇の全てを知ったディーナの取った行動とは⁉︎
【フィアー・ストリートPart3:1666】解説
過去と未来の登場人物
Part3では舞台が1666年であり、名前こそ異なるものの主な登場人物はこれまでと変わりません。
これについては明らかにされませんでしたが、1666年の登場人物は1994年の人物の前世であると考えていいでしょう。
それというのも、ディーナがサラを通して見ている1666年の様子の中には面識のないトミー(Part2でナイトウィングになった)やメアリーが登場していたり、ハンナ(1994年のサム)と恋愛関係になっているのも共通しています。
ディーナの前世が魔女と呼ばれたサラ・フィアーだったように、ジギーは実父に殺害されたコンスタンス、ニック・グッド保安官は悪魔と契約して一族を繁栄させたソロモン、メアリーは魔女と囁かれた未亡人でした。
こうしてニックを除く他の人物たちは最初こそ無意識だったものの、過去の自分が成し遂げられなかったことを成功させようと行動していたことがわかります。
実はこれは、様々な思想がある転生観の中のひとつのリインカーネーション型と呼ばれる思想と非常に近いのです。
ディーナがサムを助けようと躍起になっていたのも、後にナイトウィングとなるトミーをメアリーが止めようとしたのも、彼女たちは転生を繰り返して進歩したとも言えるでしょう。
Part3のオマージュ作品は【ニュー・ワールド】(2006)
本シリーズはR・L・スタイン著書の同名小説を原作としていますが、各パートごとにその年代の名作をモチーフにしています。
Part3では1666年が舞台となっており、ゴシックホラー寄りに作られています。
ところが、Part3でリー・ジャニアク監督が参考にしたのはホラーではなく、意外にもテレンス・マリックが監督を務める【ニュー・ワールド】(2006)という恋愛映画でした。
リー・ジャニアク監督曰く、美しくて素晴らしくピュアな世界を開拓者がやってきて破壊し、汚染されていくという非常に不快な様子こそがこの3部作でやりたかったことであり、完璧に表現できたと語っています。
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