【フィアー・ストリートPart2:1978】ネタバレと解説。殺人鬼と化したサムを救うべくディーナたちが訪れたのは、C・バーマンの元。ナイトウィングの惨劇で唯一生き残った彼女ならサムを救う術を知っているはずだと考えたディーナたちでしたが、彼女から聞かされたのはあまりにも衝撃の真実だったのです。
作品情報
- 2021年/アメリカ/110分
- 原題:Fear Street:1978
- 配信:Netflix
- リリース:2021年7月8日
- オフィシャルサイト
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スタッフ
キャスト
【フィアー・ストリートPart2:1978】あらすじ

魔女の呪いによって殺人鬼と化したサムを救うべく、ディーナとジョシュがやって来たのはC・バーマンの元。彼女は1978年のナイトウィングキャンプ場での惨劇で、唯一生き残った人物でした。
最初こそディーナたちの訪問に難色を示したC・バーマンでしたが、ついに重い口を開きます。
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1978年、ナイトウィングキャンプ場。ここでは過去に殺人事件が起きており、魔女に呪われていることで有名な場所です。
ここでは毎年恒例のサマーキャンプが行われており、この年もシェイディサイドとサニーヴェイルの子供たちが集まっていました。シェイディサイドに暮らす高校生のシンディ(エミリー・ラッド)とジギー(セイディー・シンク)姉妹は、子供たちの世話係のボランティアとしてサマーキャンプに参加していました。
そんな中、シンディの彼トミー(マケイブ・スライ)が、付き添いの看護師メアリー(ジョルダーナ・スパイロ)に刃物で襲われる事件が発生。幸いにもトミーに大きな怪我はなく、メアリーは警察に連行されました。
しかしシンディは、メアリーがトミーに告げた「お前は今日死ぬ運命だ」という発言が気になっていました。そこでシンディは、トミーと共にメアリーの日記を頼りに彼女がトミーを襲った答えを探すことにしたのです。
メアリーの日記には魔女の呪いについて詳しくまとめられており、魔女の墓の位置までも記されていました。これは、メアリーが”1965年に7名の友人を殺害して自ら命を絶ったルビー・レーンの母親”であり、娘の事件は魔女の呪いに関係していると考えていたからでした。
シンディたちは、日記に書かれていることを頼りに魔女の墓を目指しましたが、次第にトミーの様子がおかしくなり……。
【フィアー・ストリートPart2:1978】解説
各年代の名作をオマージュ

【フィアー・ストリートPart2:1978】(2021)では、主に【13日の金曜日】(1980)をオマージュしています。ナイトウィングキャンプ場の惨劇は、まさに【13日の金曜日】(1980)そのものであり、殺人鬼が麻袋を被って斧を持つ姿は初期のジェイソンを彷彿とさせます。
また、本シリーズは年代ごとの殺人鬼がメインとして登場。
1作目は1994年が舞台であることから90年代を代表する【スクリーム】(1997)のゴーストフェイス、2作目は舞台となった1978年の2年後に公開された【13日の金曜日】(1980)のジェイソンが登場しています。
ジギー役はセイディー・シンク

主演のジギー役を演じたのは、【ストレンジャー・シングス未知の世界】(2016)のマックス役で知られるセイディー・シンク。【ストレンジャー・シングス未知の世界】(2016)での演技が高く評価されるなど、今後の活躍が期待される女優の1人です。
ちなみに、セイディー・シンクの兄ミッチェルと、妹ジェイシーも俳優として活動しています。
殺人鬼にはハエが集る⁉︎
前作の【フィアー・ストリートPart1:1994】(2021)のライアンと、【フィアー・ストリートPart2:1978】(2021)のトミーには、ハエが集るシーンが見られました。
彼らの共通点は、殺人鬼であること。正確には、殺人鬼に選ばれた者にハエが集る様子は、次なる殺人鬼を暗示しています。
【フィアー・ストリートPart2:1978】プチ情報

ジギーという名前の由来
シンディの妹ジギーの名前の由来は、ストーリーの中に巧妙なギミックが施されています。キーパーソンとなるのは、デヴィッド・ボウイ。
キャンプ場でのジギーのシーンで流れていたのは、ジギー・スターダストの”Mooage Daydream”という曲です。ジギー・スターダストとはデヴィッド・ボウイが初期に演じていた別人格であり、救世主としてやって来たバイセクシャルのロックスターです。
つまりジギーはデヴィッド・ボウイの仮面でしたが、同様にクリスティンの過去を隠す仮面でもありました。”ジギー・スターダスト”というキーワードこそが伏線となっており、ジギーには別に本名があることを示唆していたのです。
冒頭とラストで流れる曲
冒頭とラストで流れていた曲は、ニルヴァーナの“世界を売った男/The Man Who Sold the World”。これは、ニルヴァーナがデヴィッド・ボウイの”世界を売った男/The Man Who Sold the World”をカバーしたものです。
この曲の歌詞には”We never lost control(俺たちは狂っていない)”と、自身との葛藤が描かれており、トミーは正気を失ったという世間や警察に対してのシンクロ率の高さが伺えます。
さらに、この曲は前作の【フィアー・ストリートPart1:1994】(2021)の冒頭でも流れています。実はこの曲が収録されたアルバムが発売されたのも1994年であり、ニルヴァーナのボーカルであるカート・コバーンが亡くなった年でもあるのです。
ウィル・グッドは市長になっていた

ジギーをいじめていた集団の1人であるウィルはニックの弟ですが、1994年ではサニーヴェイルの市長になっています。これは前作【フィアー・ストリートPart1:1994】(2021)の追悼式でのスピーチや、本作のテレビに映る姿から確認することができます。
1994年のニックは警官となっており、C・バーマンに悲劇が始まったことを知らせる手紙を投函していたのも彼でした。
また、1978年の子供時代のニックに媚を売る髭を蓄えた警官は、前作【フィアー・ストリートPart1:1994】(2021)にてディーナに銃を盗まれた太った警官と同一人物です。
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