夏といえば、真っ先に思い浮かぶのは”海”という方も多いでしょう。しかし、こんなご時世ではなかなか海に行くことができない方も多いかと思います。そこで今回は、家に居ても綺麗な海を感じられる海にまつわる映画を5選に厳選してご紹介していきます。大西洋やドーバー海峡など、世界各国の様々な海をお楽しみください。
【海の上のピアニスト】
作品解説
【海のピアニスト】(1999)は、【ニュー・シネマ・パラダイス】(1989)でもタッグを組んだ名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督と、映画音楽の巨匠エンリオ・モリコーネが手掛けたヒューマンドラマ。
イタリア映画ではあるものの、全編通してほとんど英語が使用された作品であり、ゴールデングローブ賞やゴールデン・サテライト賞などヨーロッパ内外の映画賞を総なめにした不朽の名作です。
本作は、豪華客船ヴァージニアン号にて生まれ育った天才ピアニストの1900(ティム・ロス)の半生を描いたストーリー。
舞台が豪華客船ともあって広大な大西洋を感じられるうえ、エンリオ・モリコーネが手掛けた美しい音楽がよりその美しさを際立てます。
不器用ながらも懸命に生きる1900の生き様からは生きる術を学ぶことができるうえ、悩んだ時にそっと背中を押してくれる作品となっています。
基本情報
公開・製作国:1999年 イタリア
キャスト:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、ビル・ナン、クラレンス・ウィリアムズ3世、ピーター・ヴォーン
©1999 NEW LINE INTERNATIONAL RELEASING INC. All Right Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|54%
オーディエンス評価|91%
【ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日】
作品解説
世界でベストセラーを記録したヤン・マーテル著書の”パイの物語”を原作に、全編ほぼCGにて実写映画化された【ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日】(2013)。
第85回アカデミー賞で全11部門にノミネートされ、監督賞と作曲賞、撮影賞と視覚効果賞の最多4部門を受賞した話題作です。
インドで動物園を経営していた一家が移住のため船で移動していたところを嵐に襲われ、唯一生き残った息子パイ(スラージ・シャルマ)とベンガルトラとの漂流生活を描いた物語。
しかし、本作の最大の見どころは大どんでん返しであり、少年とトラの227日に渡る漂流生活の裏には”もう1つの衝撃の物語”が隠されています。
それは実際に起きた”ミニョネット号事件”を基にしており、細部に渡って伏線や暗喩が張り巡らせてあるので、隠されたもう1つの物語にも是非ご注目下さい。
全編通してほぼCGで製作されたパイとトラが広大な海を漂流するシーンは圧巻の美しさであり、壮大な海や空などの絶景には思わず息を呑みます。
基本情報
公開・製作国:2013年 アメリカ
キャスト:スラージ・ジャルマ、イルファーン・カーンタッブー、アディル・フセイン、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー
©2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|86%
オーディエンス評価|84%
【崖の上のポニョ】
作品解説
【崖の上のポニョ】(2008)は、宮崎駿が7年ぶりに原作、脚本、監督を務めるスタジオジブリ制作のアニメーション映画。
本作の人気は日本国内にとどまらず、全米で公開された日本アニメ映画の中では第5位の興行収入を記録しており、マット・デイモンやリーアム・ニーソンなどの映画スターが吹き替えを務めたことでも話題を呼びました。
アンデルセン童話の”人魚姫”を基に、人間になりたい魚ポニョ(奈良柚莉愛)と宗介(土井洋輝)という少年の交流を描いた物語。
【崖の上のポニョ】(2008)が製作された当時は、アニメーション業界ではCG全盛期でデジタルが主流になりつつありましたが、そんな中でも徹底的に手描きにこだわった作品でもあります。
手描きで描かれた波の描写はまるで”生きているかのような躍動感”を感じられ、海の中を自由に泳ぎ回ったり走り回るポニョの姿も印象的です。
基本情報
公開・製作国:2008年 日本
キャスト:奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、所ジョージ、天海祐希
© 2008 Studio Ghibli・NDHDMT
Rotten Tomatos
批評家の評価|91%
オーディエンス評価|83%
【ダンケルク】
作品解説
【ダンケルク】(2017)は、【バットマン ビギンズ】(2005)などで知られるクリストファー・ノーランが監督、脚本、製作を務める戦争映画。
第90回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しました。
これらの受賞歴からもわかるように映像や音響に最大限拘られた作品であり、群衆場面のサスペンスの演出のためにクリストファー・ノーラン自身がサイレント映画を研究したり、戦闘機にカメラを装着して水没させるなど大迫力のタイムサスペンス作品となっています。
本作は、第二次世界大戦中に実際に行われた史上最大の救出作戦”ダンケルクの戦い(ダイナモ作戦)”を基に、ドイツ軍に追い詰められたイギリスとフランスの連合軍40万人の撤退作戦を描いたストーリーです。
特徴的なのは、フランスの湾岸都市”ダンケルク”を舞台に、陸海空それぞれ異なる時間軸の出来事を1つの物語として同時進行していること。
ダンケルクが港に面していることもあり、陸海空それぞれの目線からドーバー海峡を望むことができるうえ、実際の戦闘機からの海の眺めは圧巻です。
基本情報
公開・製作国:2017年 イギリス、アメリカ、フランス、オランダ
キャスト:フィン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード
© 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|92%
オーディエンス評価|81%
【ジョーズ】
作品解説
【ジョーズ】(1975)は、ピーター・ベンチリー著書の同名小説を原作に、スティーブン・スピルバーグが監督を務めるパニックホラー映画。
本作はスティーヴン・スピルバーグの出世作であり、モンスターパニック映画の金字塔となった作品でもあります。
【ジョーズ】(1975)は海で撮影された最初の大型映画で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などで数々の賞を受賞しており、2001年には数々の名作が名を連ねるアメリカ国立フィルム登録簿に保存されました。
本作は、真夏の海水浴場を舞台に、突如として現れた巨大な人喰いザメと人間の死闘を描いたストーリー。
人喰いザメが人間を襲うというありきたりなパターンではあるものの、終始人喰いザメへの恐怖を感じさせるため全く観衆を飽きさせることはありません。
こちらはサメと人間の闘いを描いているだけあって、終始エメラルドブルーの綺麗な海を堪能できます。
巨大な人喰いザメがいつ現れるかわからない緊張感は暑さを吹き飛ばしてくれて、真夏にぴったりな作品と言えるでしょう。
基本情報
公開・製作国:1975年 アメリカ
キャスト:ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン
©1975 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
Rotten Tomatos
批評家の評価|98%
オーディエンス評価|90%