【るろうに剣心 京都大火編】は、大人気漫画「るろうに剣心」を実写映画化した【るろうに剣心】シリーズ第二弾。漫画でも人気のある志々雄真実の物語がメインで描かれ、スケール感やアクションが前作よりもパワーアップしています。全国でロケを決行したことでも話題になりました。
あらすじ
神谷道場で薫(武井咲)たちと共に暮らしていた剣心(佐藤健)の元へ、政府の役人が訪れてきました。
大久保利通(宮沢和史)から、かつて剣心同様 人斬りとして恐れられていた志々雄真実(藤原竜也)が京都で暗躍していると告げられます。
志々雄真実を他人事だと思えなかった剣心は、ひとり京都へ行くことを決意し、神谷道場を離れ薫にも別れを告げました。
左之助(青木崇高)や薫も剣心の後を追って京都へ向かい、京都隠密御庭番衆と共に志々雄一派との戦いが始まります。
キャスト紹介
志々雄真実/藤原竜也
剣心の後に人斬り抜刀斎として暗殺を繰り返していましたが、明治政府の暗部を知りすぎたとされ全身を炎で焼かれ殺されかけました。
奇跡的に生きながらえ、政府に復讐をしようと行動を起こします。
志々雄真実役を演じた藤原竜也は、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のオーディションで主役を勝ち取り、俳優デビューしました。
主な出演作品は、【バトルロワイヤル】シリーズ、【デスノート】シリーズ、【カイジ】シリーズ、【藁の楯 わらのたて】(2013)、【22年目の告白-私が殺人犯です-】(2017)、【Dinerダイナー】(2019)、【太陽は動かない】(2021)。
斎藤一/江口洋介
以前は新撰組三番隊組長として京都で過ごし、剣心の宿敵でした。
維新後は藤田五郎と名前を変え、警官として働いています。
斎藤一役を演じた江口洋介は【湘南暴走族】(1987)で一躍有名になり、以後ドラマや映画に多数出演しています。
トレンディドラマの常連でもあり、長髪がトレードマークでした。
主な出演作品は、【湘南暴走族】(1987)、【アンフェアthe movie】(2007)、【GOEMON】(2009)、【天空の蜂】(2015)、【虎狼の血】(2018)、【コンフィデンスマンJP】シリーズ。
相良佐之助/青木崇高
悪一文字を背中に背負い戦う熱い男。
剣心同様、神谷道場に居候し、剣心たちの中ではムードメーカー的な存在です。
相良佐之助役を演じた青木崇高は、2002年に【マッスルヒート】でデビューし、2007年のNHK連続テレビ小説【ちりとてちん】に出演し名前が知られるようになりました。
主な出演作品は、【マッスルヒート】(2002)、【海猿 ウミザル】シリーズ、【銀色のシーズン】(2008)、【おっぱいバレー】(2009)、【日本で一番悪い奴ら】(2016)【かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発】(2018)【朝が来る】(2020)。
巻町操/土屋太鳳
京都隠密御庭番衆の先代の孫。
昔から四乃森蒼紫(伊勢谷友介)を慕っており、蒼紫を探す旅の途中で剣心と出会います。
巻町操役を演じた土屋太鳳は、スーパーヒロインオーディションミスフェニックスにて審査員特別賞を受賞し芸能界入りしました。
2008年公開の【トウキョウソナタ】で映画デビューしています。
主な出演作品は、【トウキョウソナタ】(2008)、【映画 鈴木先生】(2013)、【orange オレンジ】(2015)、【8年越しの花嫁 奇跡の実話】(2017)、【哀愁しんでれら】(2021)。
【るろうに剣心】ネタバレと見どころ。
原作で人気の京都編!
原作では”京都編”として親しまれている人気のストーリーをメインに、敵役ながら人気がある志々雄真実が最強のラスボスとして剣心の前に立ちはだかります。
志々雄真実の手下である”十本刀”と剣心の戦いも描かれており、それぞれのアクションもキャラクターの特徴を活かした戦い方をしています。
特に、瀬田宗次郎(神木隆之介)とのアクションは、両者共スピード感がある立ち回りが必見です!
また、志々雄真実との戦いと並行し、原作で人気が高い四乃森蒼紫も登場します。
京都大火編での見どころのひとつは翁(田中泯)対 四乃森蒼紫。
翁役を演じた田中泯は撮影当時68歳でしたが、年齢を感じさせない筋肉と立ち回りは御庭番衆の翁を見事に体現しています。
前作にも増して豪華な新キャスト
本作品から初登場するキャストは、最大の敵である志々雄真実役の藤原竜也をはじめ、十本刀の瀬田宗次郎役の神木隆之介や佐渡島方治役の滝藤賢一など、存在感のある俳優が脇を固めています。
そして、当時まだ売れる前だった土屋太鳳が巻町操を演じ、柔らかい柔軟と運動神経を生かした操のアクションや愛くるしい京都弁にも注目です。
本作のラストに剣心の師匠である比古清十郎役に福山雅治が登場し、次作の活躍に期待が膨らみます。
感想
前作の完成度が高かったことから期待を高くして観ていましたが、見事に期待を上回りました。
江戸から明治頃の温かみのある、もやっとした背景や美術に懐かしさを感じつつ派手なアクションシーンは現代に合わせたように観やすく作られています。
るろうに剣心といえばやはりアクションがメインですが、原作で人気が高い物語を中心に脚本もうまくまとめられているため仕上がりも面白く、1本の映画として成り立っています。
次作の【るろうに剣心 伝説の最期編】と二部作で完結するように作られているので、本作品は中途半端な終わり方になってしまいますが、次作ではすっきり見終わる事ができるおすすめの1本です。
©和月伸宏/集英社 ©2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会