映画【ジャンプ】あらすじと評価。
時空をジャンプする度に他人に乗り移る?
身体を残して意識だけが、タイムスリップする「ジャンプ」
映画【ジャンプ】は、2067年の近未来 から2017年へとタイムスリップした兵士が、過去を変えるべく”意識”だけをジャンプして戦う異色のSFアクションです。
タイムスリップ作品とは
タイムスリップは、現在から過去や未来へと時間の流れを超越して移動することができ、SF作品としてこれまでに多くの小説や映画のテーマとして描かれてきました。
未来のレジスタンスのリーダーとなる少年を殺すべく、殺人マシーンが現代に送り込まれた映画【ターミネーター】シリーズは、近未来からのタイムスリップものとして世界的に大ヒットし、SF映画の代表作となっています。
映画【ジャンプ】は、近未来から現代に”意識”だけがタイムスリップした兵士の戦いが描かれます。
映画【ジャンプ】あらすじ
物語の舞台は、近未来2067年と2017年の現代。
2067年の近未来では、世界大戦後の影響で放射能に汚染され、陰謀団と呼ばれる集団に支配されていました。
そんな荒廃した世界を変えるべく反逆団のエージェント男女2人が、タイムトラベル【ジャンプ】で2017年の時代にタイムスリップします。
目が覚めた時、2人の魂は別の人間に移り、身体だけが別人間となりました。
意識だけがタイムスリップし、しかも乗り移る人間は亡くなったばかりの子供やじいちゃん・ばあちゃん・おばちゃんだけに限られるのです。
つまりジャンプして利用できる身体は死体のみなのです。
近未来から現代に”意識”だけがタイムスリップした2人は、少年と少女の体に乗り移り行動を開始します。
その陰謀に(?)気づいた陰謀団は2人を脅威とみなし、最強の女ハンターを送り込みました。
ハンターの武器は特殊で、人間に乗り移った魂だけを吸収して未来に送り返すのです。
2人は激闘の末にハンターを倒し、ある装置を持って陰謀団を倒す旅に出るのでした。
【ジャンプ】見どころ
パラレルワールド的映画
未来から来たのに、現在の2017年にも”陰謀団や反逆軍”が存在しているので、50年後に起こる惨事をわざわざ説明したり後先を考える必要がない 並行移動型ストーリーが新鮮です。
SF映画は難解な内容の作品が多いですが、映画【ジャンプ】は話がわかりやすいシンプルストーリーでした。
設定がある意味面白い?
過去の時代にタイムスリップするのは魂のみだけで、それも死ぬ直前の人間に入り込むという作品は後にも先にもなく、そのアイデアは素晴らしく時間移動系の作品が好きな方におススメです。
死ぬ直前のボディに入れ替わり、意識だけでコントロールしていくマトリックス的設定が魅力のひとつ。
身体は置いたままで、意識だけを分離してタイムスリップさせるストーリーは斬新です。
特殊武器も登場?
はじめは、反逆軍を追う”ハンター”の使う特殊武器が理解不能でしたが、そのシステムを知るとなかなか面白みがあります。
他人に乗り移った魂だけを吸収するという、実に効果的な武器なのです。
そのサングラスの中に魂を吸収し、未来の陰謀団本部に転送することができるのです。
SFならではの発想と、意外な機器の登場が驚きでした。
【ジャンプ】感想・評価
映像もストーリーも微妙
戦闘時の緊張感無さ過ぎの撃ち合い画面や、青春ラブストーリーも延々と続き、ある意味醒めた気分で鑑賞できる作品です。
実は乗り移った身体の少女は、ドラッグの過剰摂取によるショック死でした。
その魂が少しだけ残っていた少女が、正義に目覚めていく様も描かれています。
SFアクションなのに、少女の更生ストーリーはなぜか微妙です。
壮大にして軽い内容
「世界大戦で人類の大半が死滅し、米軍の隊員が過去を変えるべくタイムスリップ!」という壮大な設定の割には、スケール感と演出がチープで妙にこじんまりとした内容に仕上がっています。
テーマは「荒廃した地球をどう救うか」なのに、SFなのか軽いラブストーリーなのか少しごちゃ混ぜした展開になっていたので、もっとハラハラドキドキ感が欲しかったです。
なんか惜しい・・・もったいない!
各種のアイデア自体や設定は新鮮で、もっと良い出来になりえる可能性があったのにもったいない!というのが率直な評価です。
それなりの製作費もかかっているので、もう少しキャストや演出に力を入れて欲しかったかも。
でも善と悪を演じたアンナ・ハーの存在感は、大変よかったです!
終劇のオチは?
果たして主人公たちの未来世界は救われたのか?
何も解決していないように見受けられるような……!?
★珍作でございました。
オフィシャルサイト
© Netflix,lnc.