日本のいちばん長い日
【日本のいちばん長い日】(2015)は、半藤一利著書の同名小説を原作に原田眞人が監督を務め、第二次世界大戦・太平洋戦争末期の日本の実話を描いた戦争映画。【日本のいちばん長い日】には、岡本喜八が監督を務めた1967年版と、原田眞人が監督を務めた2015年版があります。
共に原作は同じであるものの内容が異なっており、2015年版ではこれまで触れられなかった部分などを詳細に描いています。物語の中心人物を3人に絞り、昭和天皇を本木雅弘、鈴木総理を山崎努、阿南陸軍大臣を役所広司が演じました。
本作は、日本の降伏を決定した1945年8月14日の御前会議から宮城事件、翌15日の玉音放送を通じてポツダム宣言の受諾を知らせるまでの24時間を描いたストーリー。
第二次世界大戦終結までの激動の24時間がリアルに描かれているため、1度は観ておきたい作品です。
プラトーン
【プラトーン】(1987)は、【ディア・ハンター】(1979)や【地獄の目次録】(1980)で知られるオリバー・ストーンが監督を務め、ベトナム戦争での実体験を基に描いた戦争映画。本作は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などで数々の賞を受賞した不朽の名作であり、オリバー・ストーンの名を馳せた代表作でもあります。
オリバー・ストーン自身がベトナム帰還兵であることから、自身が目にしたアメリカ軍によるベトナム民間人に対する虐待などが横行する”ありのままのベトナム戦争”を描き、ベトナム戦争を題材にした映画の先駆者として高い評価を受けました。
主役のクリス・テイラー役をチャーリー・シーン、通訳兵のラーナー役をまだ無名時代のジョニー・デップが演じています。
風立ちぬ
【風立ちぬ】(2013)は、宮崎駿が監督、脚本、原作を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。本作は、【新世紀エヴァンゲリオン】(1995)の監督を務めた庵野秀明が、主人公の堀越二郎の声を務めたことでも話題を呼びました。
宮崎駿がモデルグラフィックスで発表した連載漫画の”風立ちぬ”と、堀辰雄著書の同名小説を原作としており、第二次世界大戦において日本軍が使用した戦闘機”零戦”の設計士である堀越二郎がモデルです。
堀越二郎は実在した人物ではあるものの、宮崎駿の父が零式艦上戦闘機などを製造する会社に勤めていたことなどをモチーフとした、オリジナル要素の盛り込まれた主人公となっています。
本作は、第二次世界大戦下にて開発の遅れていた飛行機分野を飛躍させた”零戦”の設計士である堀越二郎の半生を描いたストーリー。
美しい飛行機を作りたいという夢とは裏腹に依頼されるのは戦闘機ばかりという矛盾した現実、愛する者との出会いや別れ、そんな中でもひたむきに生きる青年の姿が描かれています。