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【スレイヤー 7日目の煉獄】視覚的、心理的要素がさらなる恐怖を呼ぶ。

© 2020 Cinestate Seventh Day, LLC

Writer:ocean yacht
Introduction

映画【スレイヤー 7日目の煉獄】は、2021年に公開されたアメリカのホラー映画。強力な悪魔と、悪魔に憑りつかれた者を救おうとするベテラン神父と新任司祭の命をかけた孤軍奮闘を描いています。なお本作は【死霊館】(2013)と【死霊館のシスター】(2018)に続くオカルトホラーとして位置付けられています。

©2020 Cinestate Seventh Day, LLC

Production

公開:2021年 アメリカ

原題:The Seventh Day

監督:ジャスティン・P・ラング

キャスト:ガイ・ピアース、ヴァディール・デルベス、スティーヴン・ラング、キース・デイヴィッド

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あらすじ

© 2020 Cinestate Seventh Day, LLC

1995年、メリーランド州ボルチモアにて、12歳の少年が両親と姉を斧で残忍に殺害する事件が発生し、世の中は大きな衝撃に包まれていました。

その数日後、大司教に呼ばれた新任司祭ダニエル(ヴァディール・デルベス)はベテランのピーター神父(ガイ・ピアース)と、殺人犯と目された少年チャーリー(ブレイディ・ジェネス)に会いに行きます。

するとチャーリーは、家族を殺したのは自分ではなく毎晩訪ねて来た得体の知れない男だと告白しました。

一方、チャーリーを見たピーター神父は、25年前 自分を悪夢に陥れたあの強力な悪魔を思い浮かべたのです。

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本作の見所

【スレイヤー 7日目の煉獄】は、【メメント】(2000)や【アイアンマン3】(2013)など、作品毎に広いスペクトラムな演技を披露したガイ·ピアースが主演とのことで、公開前から注目を集めていた作品です。

更に、ホラー映画が好きな観客なら見るべき作品とされる【死霊館】(2013)と【死霊館のシスター】(2018)の制作陣の参加が映画のクオリティを高め、ベッドに縛られている少女の恐怖シーンで知られる映画【エクソシスト】(1973)を連想させるような構成や演出により、よりリアリティなエクソシズムの映画が感じられます。

本作は、ピーター神父とダニエル神父が、家族を殺害した犯人として挙がった少年チャーリーに出会った事から全てが始まります。

次第に明らかになる悪魔の実体、そしてピーター神父の「悪は賢い。」という台詞から、神父たちだけではなく観ている側もさらなる恐怖に追い込まれるのです。

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監督と出演者

監督

【スレイヤー 7日目の煉獄】のメガホンを取ったのは、ジャスティン・P・ラング監督です。

代表作は、2019年のホラー雑誌によるホラー界のアカデミー賞”ファンゴリア・チェーンソー賞最優秀長編賞”にノミネートされた【アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年】(2018)。

ガイ・ピアース

ピーター神父役を演じたのは、【プリシラ】(1994)、【L.A.コンフィデンシャル】(1997)、【メメント】(2000)で知られているガイ・ピアース。

イギリスのケンブリッジシャー・イーリー出身のオーストラリア俳優ガイ・ピアースは、アカデミー作品賞を受賞した【ハート・ロッカー】(2009)、【英国王のスピーチ】(2010)に出演しました。

更に、ケイト・ウィンスレットと共演したHBOのテレビシリーズ【ミルドレッド・ピアース 幸せの代償】(2011)では、エミー賞・プライムタイム·エミー賞助演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞しています。

本作では、ハリウッド界でもベテラン俳優であるガイ・ピアースの不気味な表情、愉快ながらも奇怪漂う雰囲気、聖書を握った真摯な演技力は、オカルトホラーの現実的な恐怖感と命をかけた儀式の恐ろしさを感じさせてくれます。

ヴァディール・デルベス

ピーター神父の教え子である新任司祭ダニエル役を演じたのは、メキシコ・ディストリート連邦のメキシコシティ出身のヴァディール・デルベス。

デルベスは俳優兼プロデューサーで、主な作品は【Sense 8】(2016)、【How to Be a Latin Lover】(2017)、【3 Idiotas】(2017)、【Dulce Family】(2019)。

メキシコで成功した後、サルマ・ハエック、エウヘニオ・デルベス、ロブ・ロウ、ラクエル・ウェルチと共演した【ラテン・ジゴロになる方法】(2019)で、ハリウッドデビューを果たしました。

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既存のエクソシズム映画との差異

本作では、映画【エクソシスト】(1973)や【コンスタンティン】(2005)のように、1人で儀式を行うのとは違い、神父とその部下が二人三脚で退魔儀式を行うという設定で、最後に悪魔を追い出したシーンは感動的です。

しかし、それで終わらないのが悪魔の真の恐ろしさ。

悪が登場する映画というのは一般的に、悪がどんなに強力でも最後は善が勝つ事が多いものですが、近年の作品は少し流れが変わりつつあるようにも思えます。

それは、人が進化するように悪もまた強力な進化を遂げているというものなのでしょう。

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最強最悪な悪魔

悪魔に憑りつかれベッドに縛られた少年たちの声は、嘲笑的で冒涜的な悪魔の声のように聞こえます。

なお、この悪魔は人を疑わせる能力にも長けているため、ダニエル神父がピーター神父を疑うように仕向ける悪賢い策略を巡らせたりもします。

今回、ダニエル神父を独立した司祭にするための修練として、チャーリーは相応しかったと言えるでしょう。

その為、ピーター神父は出来るだけ手を貸さず、ダニエル神父がひとりの力で解決出来るように見守っていました。

しかし、チャーリーに憑りついた悪魔はあまりにも強力で、熟練したピーター神父さえ簡単には追い出せないのです。

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雰囲気と心理を活かした恐怖

【スレイヤー 7日目の煉獄】は、これまで見て来たエクソシズム映画とは違い、恐ろしく変わる悪魔の顔や人を害する物理的な力もあまり出ません。

悪霊が出て来たり大きな物音が聞こえたり、家具などが飛び回るような現象のエクソシズムではなく、強力な悪魔との対峙や悪魔のずる賢さに焦点を当て、視覚的な恐怖感を活かした現実的なエクソシズムの恐怖を描いています。

派手な特殊効果は使わず、その雰囲気と人の中にある恐怖心理を巧妙に生かした【スレイヤー 7日目の煉獄】は、ぜひ観て頂きたいホラー映画の一作品です。

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